富士経済、太陽電池市場は8年後に3倍以上の伸び

 富士経済は、電力・エネルギーシステム分野の市場動向についてまとめた調査レポート「2009 電力・エネルギーシステム新市場(上・下巻)」の販売を開始した。上下セットの価格は193,200円。この報告書では太陽電池、燃料電池などを含む環境に配慮した電力・エネルギー全11分野の現状分析、2017年度までの市場予測についてまとめられている。

 要約資料によると、太陽電池の2017年度の市場予測は6,448億円で、2008年度の1,761億円と比べると約3.6倍になるという。同社では、2008年度補正予算からの国の補助金制度の復活、公立小中高校への導入など、国の積極的な推進・支援を市場成長の要因として挙げている。また、今後の動向としては、コスト低下や量産化により普及率は更に加速するとしている。

 燃料電池では、2008年度では53億円だった市場が2017年度には2,078億円規模まで成長するとし、電力・エネルギー分野で最も高い伸長率になると予測している。2008年度と比べた成長率は3,920.8%としている。同社では、特に家庭用PEFC(固体高分子形燃料電池)の“エネファーム”が急速に設置台数を増やし、市場拡大を牽引すると見ている。





(阿部 夏子)

2009年6月9日 18:35