4月の家電出荷額は前年同月比1.5%減の1,077億円

~新型インフルエンザで空気清浄器が67%増加

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2009年4月の家電製品の国内出荷金額を発表。国内出荷金額は前年同月比1.5%減の1,077億円で、3カ月連続で対前年割れとなった。

 製品別で特に好調だったのが空気清浄機で、同67.1%増の18億4,000万円と、大幅な成長を記録した。JEMAでは新型インフルエンザの流行が影響したと指摘している。このほか、冷蔵庫は同5.1%増の271億4,500万円と、5カ月連続のプラスとなった。また、洗濯機は同0.8%増の211億5,500円となり、6カ月ぶりのプラスを記録した。

 一方で、掃除機(同9.4%減の81億5,100万円)、IHクッキングヒーター(同4.6%減の78億0,200万円)、電子レンジ(同4.2%減の55億9,200万円)ではマイナスが続いている。JEMAでは「昨年秋からの景気後退の影響を受け、家電機器の買い控えが影響している」と分析している。

 台数ベースでも空気清浄機は好調で、同26.9%増の8万7,000台と、4カ月連続のプラスとなった。加湿機能付きの機種に限れば、同195.6%増の3万6,000台と、3ケタ成長を記録している。このほか、401L以上の冷蔵庫(同8.1%増の12万2,000台)、洗濯機(同1.7%増の35万9,000台)が対前年比でプラスを記録している。

 また、電子レンジ(同9.6%減の25万2,000台)、掃除機(同4.9%減の41万1,000台)、IHクッキングヒーター(同2.1%減の6万7,000台)は、金額ベースに引き続き台数でもマイナスとなっている。

2008年4月から2009年4月までの出荷金額の月別推移

 



(正藤 慶一)

2009年5月25日 14:39