2月の家電出荷額は前年同月比0.3%減の1,091億円
~花粉・風邪対策で加湿空気清浄機が人気

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2009年2月の家電製品の国内出荷金額を発表。国内出荷金額は前年同月比0.3%減の1,091億円となり、わずかながら2カ月ぶりの減少となった。

 製品別の出荷金額では、冷蔵庫が同比5.7%増となる234億円と、3カ月連続でのプラスとなった。さらに、花粉・風邪の対策として、空気清浄機が同比14.6%増の50億円と、2ケタ成長を見せている。

 台数ベースでは、空気清浄機が同比1.6%増となる21万8千台と、2カ月連続のプラスとなった。特に加湿機能付きのタイプが人気となっており、同比71.8%増の9万4千台と、大幅な成長を記録している。

 また掃除機では、同比1.7%増の43万台と、7カ月ぶりにプラスとなった。金額ベースでも同比8.7%増となる85億円となっており、JEMAでは「高級機種が市場を牽引している」と分析している。

 そのほかについては、電子レンジが同比8.9%減の32万7千台、洗濯機が同比4.3%減の38万台、IHクッキングヒーターが同比1.8%減の7万1千台、冷蔵庫が同比0.1%減の27万8千台と、軒並みマイナスが続いている。ただし冷蔵庫では、容量「501L以上」の大型タイプが2万7千台 (同比34%増)、「140L以下」の小型タイプが10万4千台(同比4.3%増)と、好調な数字を記録している。

 また電子レンジは、出荷金額が同比2.8%増となる72億円と、3カ月連続のプラスとなっている。JEMAでは「スチーム調理機能を搭載した付加価値製品が人気」としている。

2008年2月から2009年12月までの出荷金額の月別推移

(本誌:正藤 慶一)

2009年3月25日 15:59