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パナソニック、スマホとつながるオーダーメイド補聴器 リオンと開発

オーダーメイド耳あな型補聴器「C5シリーズ」

パナソニック補聴器は、オーダーメイド耳あな型補聴器「C5シリーズ」を4月15日に発売する。「WH-C59」(24ch)、「WH-C57」(20ch)、「WH-C55」(16ch)、「WH-C53」(12ch)の4種類を用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は片耳が340,000円~、両耳522,000円~。なお、両耳、片耳価格は、補聴器・リモコン・充電ケース・テレビアダプター(WH-C53を除く)のセット価格。

リオンと締結したアライアンスに基づく共同開発の、パナソニック製第1号製品となる補聴器。リオンのオーダーメイド補聴器設計のノウハウと、パナソニックの技術的なノウハウを掛け合わせたことで、一人ひとりの耳の形に合わせるオーダーメイド製品ながら、テレビやスマホとのワイヤレス接続が可能になった。

スマホやタブレットと補聴器が直接つながるため、動画、音楽、スマホ通話をよりクリアな音声で楽しめる。このほか、専用テレビアダプターを使うことで、「LE Audio」に準拠していないテレビとも接続できるという。

今後、劇場やスタジアム、空港や駅などさまざまな公共施設が「LE Audio」に対応することで、将来的には駅のアナウンスや映画館の上映音声などを無線で受信することが期待できるとする。

充電ケースにしまうだけで簡単に充電が可能。充電時間は約3時間。補聴動作は約28時間、「LE Audio」によるテレビ視聴時で約10時間の連続使用が可能。電池残量をスマホアプリ上で確認できるほか、補聴器を装着する時に装着中の補聴器本体から音声で知らせる。

広周波数帯域(~9.5kHz)をカバーしたことで、高音域がクリアになり、音楽や動画をより繊細に楽しめるとする。

このほか、後ろや横方向からの集音をカットして前方に絞り、正面方向の音を際立たせる「ボイスフォーカス」を搭載。騒がしい場所での会話を聞き取りやすくした。

適応難聴度はミドル(軽度から高度)/ハイパワー(高度から重度)。最大音響利得はミドルが57dB/ハイパワーが62dB。90dB入力最大出力音圧レベルはミドルが236dB SPL/ハイパワーが130dB SPL。使用電池はコイン型リチウム二次電池。医療機器認証番号は306AABZX00012000。