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LINE、IRリモコン機能でエアコンや照明も操作できる「Clova WAVE」
2017年10月5日 19:20
LINEは、AIアシスタント「Clova(クローバー)」を搭載したスマートスピーカー「Clova WAVE」を正式に発売した。価格は14,000円(税込)だが、1月31日までの期間限定でLINE MUSICの12カ月間の聴き放題サービスがセットで12,800円(税込)にて販売する。公式サイトのほか、Amazonや楽天で販売。今後は量販店でも取り扱うという。
なお同機は、7月14日から先行体験版として販売されたものと仕様は同じだ。
問いかけることでニュースや天気を教えてくれたり、ショッピングやタクシー配車ができるAIアシスタント「Clova」を搭載したスマートスピーカー。「リラックスできる曲を再生して」、「おすすめの曲を再生して」などと言えば、LINE MUSICから最適な曲を見つけ出す。
Wi-FiやBluetoothのほかに、赤外線コントローラーに対応。外出先から、エアコンや照明、エアコンなどを操作できる。
今後は、声紋により話者を特定したり、日本語や英語、韓国語、中国語などへの翻訳機能を搭載予定。そのほか、宅配サービスやショッピング、タクシーの配車、童話の朗読も行なえるようにするという。
本体サイズは86.25×139.84×201.05mm(幅×奥行き×高さ)。重さは998g。5,000mAhのバッテリーを内蔵。
日本のユーザーの状況を適確に捉えて製品やサービスに反映していけるのが強み
発表会で登壇した取締役 CSMO舛田淳氏は、「約10年前から続いたスマートフォンの時代が、次の時代に入ろうとしています。このポストスマートフォンの時代は、全てのものがインターネットに繋がり、そしてすべてのことがAIで最適化される世界を考えています」と語った。
こうした時代の変化とともに、スマートフォンではGUI(Graphic User Interface)をタッチすることで操作しているが、今後はVUI (Voice User Interface)の時代へと変化していくとした。
舛田氏が、日本はもちろん世界が変化していっていると語る、VUIへのシフト。今週は、Alexaを搭載したAmazon Echoや、GoogleアシスタントのGoogle Homeなどの世界の競合が日本市場への参入を発表した。そうした状況を踏まえて、今後のLINEおよびClova事業については、次のように話す。
「当社はLINE社を作ったときから、常にチャレンジャーだと思っています。ですので、我々ができることを全力でやらせていただきます。とともに、日本の住環境や日本のユーザーの状況、そうした状況を我々が最適に捉えることをやっていきたいと思っています。
その１つがClova WAVEのIRリモコン機能であったり、LINEとの連携であったりします。特にLINEサービスとの連携は我々しかできないことですね。LINEの7,000万人のユーザーが、Clova WAVEを毎日使っていただけるように、スキル(機能)を付け加えていけるのが、我々の強みだと思っております」
「Clovaのサービスは新しい体験です。例えばスマートフォンが出た直後には、ほとんどの方がガラケーで十分だと考えていたはずです。それでも、本当に良いものだから、スマートフォンは広まっていったのだと思います。また例えば我々は、一部の人たちしか使っていなかったVoIPというインターネット通話を、きちんと7,000万人が使えるよう広めた実績がございます
私どもが、Clovaを手がけるのは、決して一部の人たちだけに使ってほしいわけではなく、一般的なご家庭にどうやって入っていくのか、ということにしか興味がありません。そのために、機能やサービス、マーケティングなど様々な施策をしていきます」(舛田氏)
さらに、AIアシスタント「Clova」を搭載した製品のラインナップを拡充していくことも発表された。既に一部の製品については、大量生産に入っている段階という。
