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コインランドリーがスタイリッシュに進化。アクアがIoTランドリーシステムを始動

 AQUA(アクア)は、コインランドリー事業において、クラウド経由でスマホ連携サービスを充実させた「AQUA 次世代Cloud IoTランドリーシステム」を始動することを発表した。遠隔操作できるコインランドリー用洗濯乾燥機や、ICカードやクーポン発行に対応したマルチ端末などを、12月より順次展開する。

「AQUA 次世代Cloud IoTランドリーシステム」を発表

カフェ併設などコインランドリーはスタイリッシュに。店舗数は右肩上がり

アクア日本代表 Chief Operating Officer 兼 アクア経営企画本部 本部長 吉田 庸樹氏

 クラウド機能とIoT機器を導入したコインランドリーシステム。クラウド連携した洗濯機を導入することで、ユーザーは空き状況を確認できたり、店舗オーナーは遠隔で機器管理できたりする点が特徴。

 同社は、国内コインランドリー市場機器台数において約75%と、シェアNo.1を獲得。コインランドリー市場全体においても店舗数は右肩上がりで、現在は17,500店舗が稼働しており、2020年には20,000店舗にのぼることが見込まれている。

 アクア日本代表 Chief Operating Officer 兼 アクア経営企画本部 本部長 吉田 庸樹氏は、コインランドリー事業について次のように語った。

 「最近のコインランドリーは、インスタグラムやミュージックビデオなど、若者が使うメディアに多く取り上げられており、注目を集めています。新形態の店舗も多く、ペットシャンプースペースやカフェを併設するなどスタイリッシュになり、安全、清潔、入りやすいというイメージを持たれるようになりました。こうしたトレンドの背景には、共働き世帯の増加による家事の効率化や、清潔志向の高まりなどが考えられます。業界自体が盛り上がっており、我々はここで改革の手を緩めることなく、次世代システムの始動に着手しました」

現在は17,500店舗が稼働
スタイリッシュな店舗が増えているという

スマホからロックして盗難防止に。店舗オーナーはクーポンを発行

 同社のコインランドリー機器は既にネットワークシステムを導入しており、ウェブ上で店舗を検索して、洗濯機の空き状況や運転状況を確認できるほか、洗濯完了のメール通知機能などを備えている。

 こうした機能に加え新たなIoTシステムでは、遠隔操作やクーポン発行サービスなどを用意。遠隔操作では、洗濯完了時間に取り込みにいけない場合、スマートフォンから利用時間の延長が可能になった。洗濯機にロックを掛けられるため、盗難の心配がなく、安心して置いておけるという。

新たに販売するコインランドリー用乾燥機
スマホから空き状況を確認できる

 店舗オーナー側のシステムとしては、マルチ端末を通じたクーポン発行サービスを用意する。雨の日や空いている時間帯など、期間を决めて割引クーポンを発行可能。このほかチャージ式の専用ICカードも用意しており、現金とICカードで利用料金を変更できる。ICカード利用時の料金を安くすることで、カード加入者の増加が見込めるという。いずれもウェブ上で設定できるため、店舗オーナーは自宅にいながら店舗管理が可能になるとしている。

 コインランドリー自体の利用料金は、店舗オーナー側が自由に設定可能。目安としては、洗濯容量16kgの標準コース(洗濯~乾燥)60分で1,800円、毛布5枚を60分コースで1,900円など。

マルチ端末
クーポンを発行できる
ICカードに対応
現金とICカードで料金を変えることもできる

 なお、クラウドとの連携は、マイクロソフトのシステムを採用。セキュリティと拡張性の高さを採用の理由として挙げており、稼働情報や売上情報、故障やトラブルに関する情報などが蓄積される。

 今後の展開としては、電子マネーの対応や他社ポイントサービスとの共通化を予定。このほか、使用状況を通してビッグデータを蓄積し、季節や天気に応じて最適なコースを提案するなど、ユーザーの暮らしに応じた快適なサービスの実現を目指すという。

マイクロソフトのクラウドシステムを採用