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無印良品、こだわりの味を朝から愉しめる「豆から挽けるコーヒーメーカー」
2017年1月31日 10:00
良品計画は、本格的なドリップコーヒーを気軽に楽しめる無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー」を、2月16日に発売する。価格は32,000円(税込)。
豆を挽くミルに、業務用で採用されることが多い、フラットカッターを搭載したコーヒーメーカー。タイマーを搭載することで、例えば前夜にコーヒー豆をセッティングしておけば、朝目覚めた時に挽きたてで淹れたてのコーヒーが楽しめる。
また、一般的なコーヒーメーカーでは、デカンタやポットを温めるためのヒーターしか備えていないものが多いという。一方で、無印良品のコーヒーメーカーでは、ポット用の他に、湯沸かしケトルにもヒーターを配置。これにより、コーヒーを淹れるのに最適な、87℃前後でのドリップを可能にした。
本体サイズは145×285×345mm(幅×奥行き×高さ)。重さは4.4kg。抽出量は1〜3カップ(150〜450ml)。フィルター方式はカリタ式。挽き目は、粗挽き/中粗挽き/中挽き/中細挽き/細挽きの5段階で調整可能。保温は75〜80℃で、ドリップ後に20分が経つとOFFになる。
挽きたてのコーヒーの香りを感じながら目覚めたい
発売に先立って行なわれた製品内覧会では、生活雑貨部 エレクトロニクス・アウトドア担当のカテゴリーマネージャー・池内端(いけうちはじめ)氏が登壇。製品を開発するに至ったいきさつや、製品の各特徴を説明した。
「私はコーヒーが好きで、休日にはコーヒー豆を挽いて、香りの高いコーヒーを飲んでいます。けれど、平日の朝は、豆を挽いてから淹れる余裕がありません。家にはコーヒー豆があるのに、挽きたてのコーヒーが飲めないのは何でだろう、というところから考えました」
目指したのはプロが淹れる味と香りを、毎朝楽しめる、豆から挽けるコーヒーメーカー。
タイマーがあれば、朝起きた時に挽きたてのコーヒーが楽しめるはずなのに、既存のコーヒーメーカーを見渡すと、このタイマー付きが少ないことに気がついたという。
「さらに、美味しいコーヒーを淹れるには、挽き方が重要です。従来からあるミルは、ブレードカッターを採用したものが多い。ハンドドリップをしていると分かるのですが、ブレードカッターミルでは、粗すぎたり細かすぎたりと、毎回違う仕上がりになってしまうんです。この方式のミルで挽いた粉で淹れると、雑味が非常に出やすく、ドリップするたびに違う味になってしまいます」
その他の方式のミルには、コニカルカッターミルがある。非常に細かく挽けるため、エスプレッソマシンで採用されている。ただし、この方式では、なかなか分解できず、洗うなどのメンテナンスが難しいという。
「そこでフラットカッターミルを採用しました。多くのプロの方が使っています。この方式のミルで挽くと、粉が均一です。また、ブレードカッターのように高速で回転させて粉砕するわけではないため、熱が出ない。分解するのも簡単で、洗いやすいというのも特徴です」
同製品のフラットカッターのミル刃は、新潟県小千谷市にある鋳物の鋳造工場で製作。最小限の加工だけで刃が出来あがる技術を持つため、コストダウンに繋げられたとする。
ミルの他にもプロが淹れる味を再現するため、温度センサーとヒーターを湯沸かしケトル側にも搭載。87℃という、コーヒーを淹れるのに最適な抽出温度を実現したとする。
さらに、コーヒー粉へのお湯の注ぎ方にも配慮。ドリッパーと同じ角度で注がれる「斜めシャワー方式」により、ドリッパーに入れたコーヒーの壁を崩さないようドリップできるという。
「これまでのコーヒーメーカーは、基本の基本を考えていないものばかりでした。今回、コーヒーメーカーの常識を塗り替える、という思いで開発しました。プロがお店を休んでも、このコーヒーメーカーで淹れれば同じ味が出せると、自信を持っています」