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長期レビュー

三洋「GOPAN(ゴパン) SPM-RB1000」 その2

〜和食に合わせたりアレンジしたり、米パンならではの楽しみ方
by 片山 治代

 
「長期レビュー」は1つの製品についてじっくりと使用し、1カ月にわたってお届けする記事です。(編集部)



三洋「GOPAN(ゴパン) SPM-RB1000」

 1回目では、GOPANを手に入れてから、米パンが無事成功するところまでをお伝えしました。試行錯誤もありましたが、米から作る米パンは小麦パンとは違った感触ですっかりはまってしまいました。

 2回目の今回は、失敗経験を踏まえて編み出した「お米パンを作る時の鉄則」や米パンのアレンジ作品などを紹介してまいります。

失敗から学んだ成功への第一歩

 前回ご紹介したように、GOPANで米パンを作るにはなかなか苦労しました。あれから、何度か米パンを作ってみて、うまく焼き上げるためのコツが段々分かってきました。

鉄則1:室温、水温を必ずチェック!

 まず必ず注意したいのが「室温」と「水温」です。GOPANのマニュアルにもキチンと記載されていることではありますが、室温/水温は発酵に影響して仕上がりを左右します。基本は、室温が20℃以上の場合は約10℃の水、室温が20℃以下→約20℃の水を使うこと。

 日本列島は縦に長く、季節による温度変化も激しいため、作る前に必ず室温と水温を確認することをお勧めします。みなさんの部屋の温度は千差万別で、季節によってもまちまちかと思います。

室温/水温を必ず確認しましょう。写真のような水温計があると便利です 室温/水温を守って作れば、中はもちもち、外はカリッとしたおいしい米パンが作れます

 もう1つ注意したいのが、タイマーを使って米パンを作る時です。GOPANでは13時間までのタイマー予約が出来ますが、その際の室温にも気を付ける必要があります。GOPANのホームページのQ&Aコーナーにも、「タイマーセット時の室温が高く、焼き上がり指定時刻時の室温が低い場合、上手くパンが焼けない場合があります」と、あるので充分注意しましょう。慣れるまではタイマー予約で作らない方が良いかもしれません。

鉄則2:材料はデジタルスケールで正確にはかるべし 

計量はデジタルスケールが断然お勧めです

 これは、なにもGOPANに限ったことではありませんが、パンやお菓子を作るときには計量は重要なポイントになります。マニュアルにもキチンと記載されています。本体には、計量スプーンが付属するので、つい大雑把に計ってしまいがちですが、ぜひデジタルスケールを使ってきっちり計量することをおすすめします。

ゴパンならではの楽しみ方

海苔の佃煮やなめたけ、ひじきの煮物、鯛味噌、きんぴらごぼうなど和食が良く合います

 ここからは、米から作った米パンならではの食べ方やアレンジ方法をご紹介しましょう。

1.和食がぴったり

 米パンはお米からできているので、普通のパンには合わない和食の素材が良く合います。ジャムの代わりに気軽に乗せて、朝食にトッピングして食べてはいかがでしょうか。

2.日本各地のお米を食べ比べてみよう

 お米と一口に言っても日本全国各地で生産されています。その土地その土地それぞれのお米の美味しさをGOPANで味わって、食べ比べてみてはいかがでしょうか。

 我が家では、今までざっと10種類ほどのお米でゴパンを試してきました。新潟県産コシヒカリ、佐賀県産夢しずく、秋田県産あきたこまち、北海道産ふっくりんこ、宮城県産ササニシキ、鳥取県産ひとめぼれ、北魚沼産コシヒカリ、島根県産きぬむすめ、茨城県産コシヒカリ、などなど。どのお米もゴパンになるとお米の香りと甘みがしっかり感じられてとってもおいしかったです。

 中でも私のお勧めは、島根県産きぬむすめです。味はもちろん、安全性にこだわっているのもポイントです。島根県は環境を守る米づくりを進めていて、除草剤を使わない米づくりを実践しているそうです。毎日いただく主食のお米だから、安心で安全なものにしたいと考えるのは、消費者みんなの願いだと思います。

島根県産のお米「きぬむすめ」で米パンを作ります 焼きあがり 切り口がきらきらと光っています

3.いろんな材料を練り込んで、オリジナル米パンを作ろう

 お米パンに合いそうな材料をいくつか選んで、オリジナルの米パンを作ってみました。

【ゴマ味噌パン】
 まずは、お米に合いそうな味噌とゴマの和風の材料を使った「ゴマ味噌パン」を紹介します。基本の材料はお米パンを作る時に用意するものと同じです。あとはここに、お好みの味噌20gと、塩2g、白ゴマ適宜、黒砂糖10gを加えます。

 材料を投入するタイミングは、捏ね工程が始まってから約8分後。白ゴマだけは、焼き工程が始まった時に入れます。

ゴマ味噌パンの材料。左上から時計周りに、白ゴマ、塩、ドライイースト(これは米パンの材料です)、味噌、黒砂糖。捏ねが始まって8分したら味噌、ゴマ、黒砂糖を投入 白ゴマはトッピングとして使うので、焼き工程が始まってから投入します キッチンにはこっくりした味噌の焼けるいいにおいが。においだけだと、お味噌をつけた焼きおにぎりのようです
焼きあがり 味噌がしっかりと生地に練り込まれています
切ったところ ゴパンのもっちもちとカツのさくさくはとってもいい組み合わせです

【ドライトマトゴパン】
 次にご紹介するのは、イタリアンの材料としてよく用いられるドライトマトを使った「ドライトマトゴパン」です。こちらも、基本の材料はお米パンを作る時のものです。

 材料はドライトマト50g、トマトジュース60ml、塩2g、ドライパセリなどの香草適量、オリーブオイルです。ドライトマトはお湯などで戻してから細かく刻んでおきます。今回はトマトジュースを加える分、水の量を減らします。米と水で330gになるように調整します。また、米パンを作る時に使うショートニングの量を5g減らしてオリーブオイルを5g加えます。

 できあがりは、想像以上でした。ほんのりと赤いトマトの色が綺麗に出て、ドライトマトの独特の香りがアクセントになっています。ワインのお供になる一品ですね。

ドライトマトはお湯などで戻してから刻む ドライトマトゴパンの材料。左手前から、ドライトマト、トマトジュース、パセリなどの香草 焼きあがり
高さが出ませんでしたが、しっかりした感触 切ったところ アスパラガスとクリームチーズをサンドして

【コーンマヨネーズゴパン】
 最後にご紹介するのは、食べ応えのある「コーンマヨネーズゴパン」です。基本の材料はお米パン。材料はマヨネーズ、コーン50g、コーンクリームスープの素1袋です。

 米パンの基本材料であるショートニングの代わりにマヨネーズを使って、スープの素を初期段階でお米と一緒に入れておきます。あとは、捏ね工程が始まって5分ほどしてからコーンを投入します。

コーンマヨネーズゴパンの材料。米パンの基本材料のほかにマヨネーズ、コーン、コーンクリームスープの素1袋を用意します 焼きあがり。コーンの食感とゴパンのもっちり感が楽しい1品。とっても美味しいです ローストビーフサンドにして、食べ応えのある一品

 今回は、オリジナルのレシピをご紹介しましたが、インターネットの料理サイト「クックパッド」では「GOPANご当地アレンジレシピコンテスト」が開催され、沢山のオリジナルレシピが紹介されています。参考にされてはいかがでしょうか。

小麦ゼロゴパンって?

 小麦アレルギーの方に便利なのが「小麦ゼロコース」です。GOPANの米パンでは、基本材料は米となりますが、材料に小麦グルテンを使います。小麦ゼロコースでは、グルテンの代わりに上新粉を使用するので、小麦成分が全く含まれない“小麦ゼロ”の米パンを作ることができます。

 材料は、白米+水 640g(320gの白米を洗米し、水を足して640gにする)砂糖 32g、塩 7g、
オリーブオイル 12g、上新粉 80g、ドライイースト 5gです。上新粉とドライイーストはミル工程が終わってから自動投入される「自動投入ケース」に入れておきます。

 焼きあがりは、普通のパンとはかなり違います。それほど膨らまず、上部は白いままです。中はもっちもちで、まさにお餅のようです。パンとお餅のあいだのようなできあがりになりました。

小麦ゼロゴパンの材料。左上から時計周りにオリーブオイル、上新粉、塩、米、ドライイースト、砂糖 できあがり。高さは低めで、上部は白いままです 切ったところ、食感はもちもちお餅のようです

気になるコストやカロリーは?

 最後に、気になるコストとカロリーを見ていきましょう。まず、ゴパンを1斤焼くのにかかる材料費は約148円です。米粉を使って米パンを作った場合、材料費だけで約336円かかるので、米パンを作るのであればコストをかなり抑えられます。

 気になるカロリーは? といいますと

小麦パン:約861kcal/300g
米粉パン:約780kcal/300g

 米粉パンは、小麦パンよりカロリーが少なく、水分含有率が高いため、腹もちがよいようです。確かにゴパンで食事をした後は、なかなかおなかが減りません。美味しいからといって食べ過ぎなければ、ダイエットにつながるかもしれませんね。

 最終回となる次回はゴパンに合った切り方や、材料のそろえ方、お手入れ方法など、ちょっとしたヒントをお伝えします。



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2011年3月28日 00:00