長期レビュー

ダイソン「DC26」 その1

~確かに小さい!! 日本市場を睨んだダイソン製サイクロン掃除機
by スタパ齋藤

 
「長期レビュー」は1つの製品についてじっくりと使用し、1カ月にわたってお届けする記事です。(編集部)



ダイソン「DC26 タービンヘッドコンプリート」

 家電Watch編集部から「貴様はいろいろな掃除機を使っているので話題のコレを使ってみはなれ」的なメールとともに、ダイソンの「DC26 turbinhead complete 」が送られてきた。てなわけで、このDC26を1カ月程度使っての長期レビューを始めてみたい。

 コレ、元祖サイクロンクリーナーでおなじみダイソン製のクリーナーですな。独自のサイクロン機構Root cycloneテクノロジーを示すエイリアンっていうかプレデターっていうか斬新な機構形状を持ち、その先にクリアビン。この外観を見た瞬間「あっダイソン」と思わせる個性的なデザインが目をひく。


DC26本体部。青い部分付近の形状で即、ダイソンのクリーナーだとわかりますな後方から見たところ。ミョーにサイバーなんですけどっ!!ヘッド~パイプ部は本体後方に差し込めて、このように自立させておける。このときの本体+ホースのフットプリントは、A4サイズより一回り大きい程度だ

 一見けっこーハデなDC26だが、存在感は控えめ。てのも、このDC26、日本市場だけで発売されたクリーナーで、まず特徴的なのがその小ささなのだ。本体サイズは205×320×266mm(幅×奥行き×高さ)で質量3.32kg。“A4サイズ1枚のスペースに収まるコンパクトなサイクロン式掃除機”という点が大きなウリになっている。

 実際、本体はA4サイズの用紙にギリギリ乗るというフットプリントで、ダイソンの掃除機にしてはヤケにコンパクトだな~、という印象だ。ただし、実際に置いておく場合、ホースやヘッドの幅などがあるので、A4サイズよりも一回り広いスペースが必要となる。

DC26本体を左前方から見たところ。ホースは取り外してある右前方から。ホイールの前にあるのは排気部
左側面。ホイールが大きいわけではなく、本体全体が小さいのだ右側面

 DC26に少々触れてみると、なるほど日本市場専用だネ、と思う。本体がコンパクトであることに加え、気持ち、ホースも細めでフレキシブルという気もする。外見的にはダイソン風味満載だが、日本製のクリーナーと比べてみても、無骨だとか大味だとかいう印象が少ない。全体的にサイズが小振りであること、それから重くないこともあって、恐らく女性でも本体を持ち上げつつの掃除ができるのではないだろうか。

手を近づけて撮影すると、DC26のコンパクトさがわかる。コンセントのプラグは当然、通常サイズのものだが、プラグと本体を比較すると、やはりコンパクトさがわかるDC26の後ろ側にあるフィルター交換のためのボタン。小さくてかわいいクリーナーなのだ本体後方上部。電源ボタンや電源コード巻き取りボタンがある

 それから、付属のノズル類も、な~んか小さめというイメージが漂う。多くの付属品に共通する印象は「狭いトコロ掃除するのに便利そう」とか「隙間にうまく入りそう」てなコト。通常使うタービンヘッド以外のノズル類は総じてミョーに小振りだ。が、日本の住宅で使うには好都合だと思われる。

通常使うタービンヘッド。ヘッドの幅は約21cm。一般的な掃除機のヘッドよりも、6~8cmくらい幅が短いんではなかろうか。首もよく動くので狭めのところにも入りやすそうだ付属のフトンツール。横幅は20cm付属のミニT型ノズル。横幅9cmのヘッドだ。サッシの溝とかの掃除用
付属のソフトブラシツール。透明で、ブラシの毛足長さは約2cm、ブラシ幅は約18cmだ付属のコンビネーションノズル。長さ約20cmで、ブラシを収納することもできるこのようにブラシを収納すれば隙間ノズルとなり、ブラシを出すと隙間ブラシに
付属のフレキシブル隙間ノズル。35~55cmに伸縮する。伸ばすと(黒い部分が)フレキシブルに使えるこちらはホース。直径は約4cm。細く、わりあいしなやかだ。が、堅牢そうであるホースの途中にある謎のプラスチック部。継ぎ手? の部分の直径は約6cm
説明書は16ページで、図説が多用されていて理解しやすい。保証書も兼ねているこんなふうに、図だけを見れば使っていける感じ文章僅少、イラスト多々。楽勝感の高い説明書ですな

 全体的なサイズ感、特にその“ダイソンらしからぬコンパクトさ”に関しては、ぜひ一度店頭などで実機に触れてご確認いただきたいところだ。けっこー新鮮。このサイズならダイソンにしてもいいかナ、とか思っちゃう人もありそう。

 本体も付属ノズル類も日本の住宅に合うコンパクトサイズで、ホースも細めで柔軟性がある。拙者的想像だが、この機種、アメリカとかじゃ絶対売れないんでしょうな。もっとデカくてたっぷり吸い込む本体で、ノズルも一気に掃除できるビッグサイズじゃないとノーサンキューだよ、とか言われちゃうんではなかろうか。

 そういう市場でノウハウをためてきたダイソンが、イキナリこういう日本市場特化型クリーナーを出すってのは興味深い。本腰&気合入りの一台なんでしょうな。でも、サイズダウンしたらパワーもダウン、てなコトになるとダイソンの持ち味が。

 DC26をまだ日常の掃除で使い始めていない拙者だが、一瞬電源を入れてみたら……何となく安心した。チョー吸い込みそうなDC26である。何しろ、まず、とにかく、スゲくデカい動作音。力強い。けど、恐らく別の結論として「うるさいクリーナー」ってコトになりそうでもある。

 ともあれ、次回以降、このクリーナーを生活上で使ってみての使用感などをレポートしていきますんで、よろしくご愛読をお願いします~。




2009年6月5日 00:00