【インテリアライフスタイル展2010】
ビタントニオ、茶碗蒸しが上手に作れるスチームクッカー

 ビタントニオのブースでは、今秋発売の新製品を多数展示していた。中でも同社が開発に力を入れたのが9月発売の「フードスチーマー」だ。電気で水を沸騰させて、食材を蒸しあげるスチーマーは、現在では複数のメーカーが展開している製品。そんな中で、ビタントニオがこだわったのはパワー面だという。注目したのは作るのが難しいとされるプリンや茶碗蒸しなど卵を使った蒸し料理。火力が強すぎると卵のたんぱく質を壊してしまい、「す」が入ってしまう。同社では、これを解決するためにいくつかの火力を試して、フードスチーマーとしてはやや弱めの消費電力650Wとした。

 「あえてパワーを落とすことで、茶碗蒸しも上手に作れるようにしました(担当者)」という。さらに、茶碗蒸しの容器をそのまま入れられるように、容器の高さもやや高めとした。本体には14のメニューが掲載されたレシピブックが付属する。希望小売価格は8,400円。

「フードスチーマー」。白とステンレスで構成されたシンプルな本体デザイン操作は本体前面のダイヤルスイッチで行なう収納時は容器を重ねてコンパクトに収納できる

 9月発売予定の「ガラスケトル」は、容器にガラスを採用した電気ケトル。同社が行なった電気ケトルユーザーへのアンケートによると、容器の樹脂のニオイがお湯に移ることが気になると答える人が全体の約3割いたという。ビタントニオでは、ガラスの容器を採用することで、ニオイ移りの問題を解消。また、ガラス製にすることで、湯量や沸騰中の様子を確認できるという利点もあるという。

 ガラスはドイツのメーカー「SCHOTT(ショット)」のガラスを採用。容量は1L。沸騰時間の目安は1Lで約5分半。希望小売価格は8,400円。

ガラスケトル重量は890gで、ガラス製でもそれほど重くない沸騰しているところ。外から中の様子が見えるのはガラス製ならではの特徴だ

 餅をワッフルのように焼きあげる「プレスもちメーカー」では、従来よりサイズが小さい「MMH-100」を9月より発売する。これは、「子供が食べるとすぐにおなかがいっぱいになってしまうので、おやつとしては出せない」などのユーザーの声に応えたものだという。小さいサイズのモッフルが4つ同時に焼けるサイズで、型に切れ目が入っていて、焼いた後そのまま食べられる。希望小売価格は6,980円。

 また、新製品には米粉料理研究家 栄養士の今別府靖子さんが監修した米粉を使ったレシピを新たに付属する。同社によると、プレスして高温で焼き上げるモッフルメーカーは米粉と相性がよく、もっちりとした独特の食感を生み出すとしている。担当者は、「米粉は今注目を浴びている食材ですが、どうやって使っていいかわからない人も多いと思います。米粉でモッフルを作るのが新しいスタンダードになれば」と話していた。

従来より本体、プレート面積が小さい「MMH-100」プレートには切れ目が入っていて、焼き上げたあとそのまま食べることができるふたを閉めたところ
モッフルは、通常より薄い専用の餅を使って作る会場ではモッフルの実演、試食を行なっていたこちらは、米粉を使ったモッフル。記者も実際に試食してみたが、ワッフルともモッフルとも違う独特の食感を楽しめた




(本誌:阿部 夏子)

2010年6月3日 00:00