イベントレポート IFA 2014

Blueair、プレフィルターを丸洗いできるコンパクトタイプを追加

Blueair CEOのBengt Rittri(ベント・リトリ)氏と、新製品の「Blueair PRO」

 日本でも展開しているスウェーデンの空気清浄機メーカーBlueair(ブルーエア)のブースでは、IFA2014に合わせて発表した大容量、高性能モデル「Blueair PRO」と、若い世代向けのコンパクトなモデル「blue」が展示されていた。

 「Blueair PRO」は、従来より高性能なフィルター、センサーを搭載したモデル。XL/L/Mの3サイズが展開され、XLは110平方m、Lは72平方m、Mは36平方mに対応し、病院や学校など、広い空間に適する。

 本体の高さは、XLが1,120mm、Lが790mm、Mが430mmと容量によって大きく異なる。しかし、奥行きは3機種共通で240mmと、日本でも展開しているクラシックシリーズに比べると薄くなっている。

手前からMサイズ、Lサイズ
100平方mまで対応するXLサイズの高さは1,120mm。奥行きは従来シリーズよりも薄い240mm
本体上部の操作パネル
日本でも展開しているクラシックシリーズ

 また、黒と白を組み合わせたシャープなデザインを採用。Blueair CEOのBengt Rittri氏は、「黒を使うことで、全体が引き締まり、よりプロフェッショナルな印象を与える」と話す。また、フィルターやセンサーも従来のクラシックシリーズから強化している。

 フィルターは集塵性能が向上しているほか、集塵面積が従来より増加した観音開きのような構造を採用。空気を吸い込み、出すという基本的な構造は、クラシックシリーズ同様で、側面から吸い込み、側面から送風する。内部のファンは、各容量により異なり、XLは3つ、Lは2つ、Mサイズは1つのファンを搭載している。XLサイズの価格は2,500ユーロを予定。

 取り外し可能なセンサーは、PM2.5を含む微細なホコリを検知できるほか、200~300種類のガスを検知する。本体上部のモニターでは、PM2.5とガスの状態を確認できる。

 使い勝手の面では、シンプルなインターフェイスを採用。本体操作は上部に配置された+と-ボタンで行ない、運転状況はインジゲーターで表示される。

 「Blueairの空気清浄機は米国Appleの精密作業室で採用されるなど、世界的に高い評価を受けている。PROシリーズを導入すること、これまで以上に様々な市場へアプローチしていきたい」(Bengt Rittri氏)。

フィルターを取り出したところ
フィルターを開いて使う新しい構造を採用
高感度センサーは取り外し可能
PM2.5や様々な種類のガスを検知する

ミドルレンジのニューモデル「blue」

 Blueairとして、初めて若い世代向けに開発されたのが、「blue」シリーズだ。若い世代向けに開発された製品で、本体構造は、ごくシンプル。360度から空気を吸い込み、本体上部に配置された大型のファンで室内に空気を送り込む。

 空気を上に吹き出すことで、部屋の気流を作り出し、効率的に空気をきれいにすることができるという。本体操作は、側面に配置された大きなボタンで行なう。同製品はこれまでのBlueairブランドではなく、新たなBlueブランドで展開する。

若い世代向けに開発された新モデル「Blue」。左は、上部のファンを取り外した状態
操作は大きなボタンで行なう

 また、若い世代を意識したポップなデザインを採用。フィルター外側についているプレフィルターは5色のカラーラインナップを用意し、その時の気分に応じて変えることができる。このプレフィルターは取り外して水洗いすることもできる。

 空気の吹き出し口には異なるサイズの円を配置した。空気の流れを妨げることなく、子供が指を入れられないように安全性にも配慮しているという。Blueは今後ヨーロッパ、欧米各国で発売を開始し、価格帯は300ユーロを予定している。

プレフィルターはピンク、イエロー、ブルー、グレー、ブラックの5色を用意
プレフィルターは取り外し可能で、水洗いできる
上部に大型のファンを搭載。風の吹き出し口として様々な大きさの円を配置する。これは、空気の流れと安全性を両立したデザインだという

 「Blueair PRO」、「blue」共に日本での展開は未定。

阿部 夏子