【CEATEC JAPAN 2011】
置くだけでバッテリーが無接点充電できるテーブル

~Qi規格に対応した国内外の充電パッドも大集合

 映像・情報・通信機器の総合展示会「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2011」が、千葉県千葉市の幕張メッセで開幕した。開催日程は10月4日~10月8日の5日間。一般公開日は10月5日~8日で、入場料は1,000円だが、事前登録を行なうことで無料となる。最終日の土曜日は無料。

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パナソニックと三洋電機による、太陽電池とQi規格の充電パッドを内蔵したテーブル。写真左のパッド部分にQi規格製品を置けば、太陽光で充電できる

 ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi(チー)」を提唱するワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)のブースには、無接点充電に対応したテーブルや、国内外のQi規格の充電が展示された。

 参考出品として展示されたのが、パナソニックと三洋電機による、太陽電池とQi規格の充電パッドを内蔵したテーブル。テーブル中央部に太陽電池のパネルが設けられており、その脇の充電パッド部分にQi規格に対応した携帯電話などの機器を置くことで、太陽光で発電した電気で充電できるというコンセプトだ。会場では光量が足りず充電できていなかったが、屋外で使用すれば問題ないという。

 Qi規格に対応したテーブルでは、岡村製作所の「Qiデュアルワイヤレス充電テーブル」も、参考出品として展示された。こちらもテーブルの上にQi規格に対応した機器を載せれば、無接点で充電できる。テーブルの電源は、テーブルに付いた電源コードを使用する。

岡村製作所の「Qiデュアルワイヤレス充電テーブル」。こちらも置くだけで充電できるテーブルだが、電源コードから電気を供給する充電中はテーブルの穴に青いランプが点灯する

 ブースではこのほか、国内外で発売中、または発売予定のQi規格に対応した充電パッドも、多数公開された。Qi規格に対応した製品であれば、どのパッドに載せても充電できる点はQiの魅力の1つだが、対応しない器具をパッドに載せて充電するには、Qiに対応した専用のカバーを装着する必要がある。今後はQi対応機種がどれだけ増えるかが、普及の鍵となるだろう。

現在日本で発売中の日立マクセル「エアボルテージ 充電ステーション」ブースの説明によれば、ホシデンの「ワイヤレスチャージャー CBC4015」も日本で発売中という
海外で発売されている、米Oregon Scientific社のQW201、QW202は、パッドに時計機能を備えている米Bothhand Enterpriseの充電パッドは、まるでインテリアのような木目調だ。これもQi規格に対応している香港のConvenient Power社は、クレードルのようなスタンド形の充電パッドを公開した
Qi規格に対応している携帯電話なら、対応した充電パッドに載せるだけですぐに充電できるiPhoneなど、Qi規格に対応していない機器を充電するには、写真左のようなカバーを装着する必要がある
Qi規格の製品に搭載されているコイル。コイルを使うことで無接点充電ができるコイルは薄く、携帯電話の内部にも搭載できるという





(正藤 慶一)

2011年10月5日 00:00