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来年のカレンダーはもう決めた? 編集部が選んだのはコレ!

 今年も残すところあと2カ月。そろそろ1月始まりのカレンダーを探す時期だ。今回は、文具に明るいライターの藤原 大蔵氏と、家電Watchの編集部員が選んだ2014年用のカレンダーをご紹介しよう。

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・「ほぼ日ホワイトボードカレンダー2014 気まぐれカレンだー」 by.阿部 夏子
・「二十四節気・七十二候 歳時記カレンダー」 by.藤原 大蔵
・「NOLTYカレンダー卓上52」 by.小林 樹

書いて消せる! ホワイトボードの卓上カレンダー

「ほぼ日ホワイトボードカレンダー2014 気まぐれカレンだー」

 デスクワークをしている多くの人がそうであるように、一番活用しているのは、壁掛けではなく、卓上カレンダーだ。電話中や打ち合わせ中など、さっと日程を確認するのに必要なので、毎年必ず用意する。

 私の場合、卓上カレンダーに企画の掲載日を書き込んだりすることも多いのだが、それはあくまで予定であって、途中で変わるのが当たり前。いつしか真っ白だったはずのカレンダーが真っ黒で、日付すら読めない状態になっているなんてこともある。そこで選んだのが、「ほぼ日ホワイトボードカレンダー2014(卓上タイプ) 気まぐれカレンだー」だ。

メーカー名ほぼ日
製品名ほぼ日ホワイトボードカレンダー2014 気まぐれカレンだー
希望小売価格1,600円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,600円

 実は去年、同じホワイトボードカレンダーの壁掛けタイプを購入して、かなり便利だったこともあって、導入を決めた。特徴はなんといっても予定を「書いて消せる」こと。ちゃーんと専用のペンと、ペンを固定するためのツールバーもついてくる。書き心地も、消し心地もなんの問題もなく、至って快適。デザインもシンプルで見やすく、糸井重里氏本人が撮影したという犬の写真も愛らしい。

 ちょっとしたメッセージを書き込める欄も用意されているので、ビジネス用途はもちろん、家族のコミュニケーションツールとしても有効だろう。

なめらかな書き心地
もちろん消すこともできる
糸井重里氏本人が撮影したという犬の写真も愛らしい

ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com/home.html
製品情報
http://www.1101.com/store/calendar/2014/kimagure.html

四季おりおりの細やかな変化を教えてくれるカレンダー

シーガル「二十四節気・七十二候 歳時記カレンダー」。大きさは450 x 297mm(A3判変形)だ。月日・二十四節気・七十二候の他、月の満欠け、旧暦、潮名、干支、六曜も記される

 2013年も残すところあと2ヶ月。朝晩の空気もキリリと冷えてきて、いよいよ来年のカレンダーを探す季節も到来だ。

 自分の好みとして、インテリアはできるだけシンプルにまとめたいタイプだ。しかし、売り場で多くのカレンダーの中から手にし、「あ"っ!」と思わず動揺してしまったのは、正直言ってかなり「ベタ」なデザインの、シーガルが発行する「二十四節気・七十二候 歳時記カレンダー」だった。

メーカーシーガル
製品名二十四節気・七十二候 歳時記カレンダー
サイズ450×297mm(A3判変形)
購入店東急ハンズ
購入価格1,575円

 「ベタ」と言うにもかかわらず、歳時記カレンダーを今年は選んでしまった。その大きな理由として、自分がいままであまり目を向けなかった「四季にまつわる情報」が、これでもかと言うぐらい、たっぷり掲載されているところに大いに惹かれたからだ。

 カレンダーは月めくりで、通常の「月日」に「二十四節気(にじゅうしせっき)」、さらに「七十二候(しちじゅうにこう)」で構成されている。細やかな季節にちなんだ行事や祭り、食べ物にとどまらず、季節にまつわる動植物に、俳句や和歌まで手書きのイラストとともに所狭しに満載されている。

 「二十四節気」は「小寒」「立春」「大暑」など、15日ごとにわけて季節を表している。節気をさらに5日ごとに3分割し、時候の自然の現象や変化を細やかに当てはめたのが「七十二候」なのだという。売り場軽い眩暈を覚えてしまったのだが、人生の折り返し地点もとうに過ぎたモノカキの端くれである身でありながら、七十二候は完全にノーマーク。まったく知らなかったのだから、本当にお恥ずかしい話だ。

黄色で囲まれている"水始涸"などが「七十二候」、"寒露"は「二十四節気」を表している。カレンダートップのイラストは下絵を描き版画からおこしている
左から、季節の花、季節の魚にまつわる事柄が紹介されている。カレンダーの左下には着物の襲(かさね)色目、右には季節のコラムがある。読み物として楽しい

 七十二候は読み物としてもかなり面白い。細やかに変化する季節を感じながら生活する先人の姿が思い浮かぶからだ。例えば、1月1日は言わずと知れた元旦だが、その前後は「雪下出麦(せっかむぎをいだす)」とあり、春の始まりが想像できる。

 シンプルで主張しないカレンダーもいいが、機密性が高く1年を通して空調の効いた部屋はどうしても季節感が薄らぎやすい。歳時記カレンダーを通して細やかに変化する季節を知り、季節の花を求めに出かけたり、旬の食べ物を知って早めに準備したりするのはきっと楽しいだろう。生活の中に季節感、心には豊かさを取り入れるきっかけとして、大いに役立てはいかがだろうか。

シーガル
http://seagull-calendar.com/
製品情報
http://seagull-calendar.com/saiziki/

コンパクトなのに3カ月見渡せる卓上カレンダー

NOLTYカレンダー卓上52

 「NOLTYカレンダー卓上52」は、さらに3カ月を一度に見渡せる卓上カレンダーだ。横に3カ月分のカレンダーが並び、リングで繋がっている。1月のカレンダーをめくると新たに4月が現れて、2月から4月までの3カ月を一覧できる。

メーカー日本能率協会マネジメントセンター
製品名NOLTYカレンダー卓上52
購入場所Amazon.co.jp
購入価格840円

 このカレンダーを選んだ理由は3つある。1つ目は、3カ月後まで予定を書き込めるので、先の計画をチェックしやすいこと。私は習い事の発表会や、旅行など先の予定に向けてスケジュールを組むために使っている。

 2つ目は、A5サイズでコンパクトで、デスクに置きやすいこと。奥行きも7cmで幅をとらない。3つ目はカラフルで見やすいこと。文字を書くには小さいと思う方もいるかもしれないが、印をつけたり、単語を書きこむことはできる。日時のマスには六曜も書かれているので、冠婚葬祭のチェックにも便利だ。

左右に3枚が並び、3カ月の予定を一覧出来る
奥行き7cmでスリムに設置できる
1マスは小さいが、単語程度なら書き込める

 長期スパンで予定を組みたい方や、先の予定に向けてスケジュールを立てたい方には、3カ月を一覧できるこの卓上カレンダーがオススメだ。

NOLTY
http://nolty.jp/

製品情報
http://shop.jmam.co.jp/calendar/1281937_1420.html