【特別企画】

私が選ぶ、今年の一台-筆者編

by 家電Watch 筆者陣



 年末特別企画の「私が選ぶ、今年の一台」――先日は編集スタッフ編を紹介したが、今回は数多くの製品レビューを執筆していただいたライター陣に「今年の1番」を選択してもらった。年末・新年にかけてお買い物をする際には、ぜひともご参考にしていただきたい。


 

1年間大活躍!! チョー使える昇降型照明──パナソニック「リフターツインPa HFAZ8778」by スタパ齋藤

パナソニック「リフターツインPa HFAZ8778」

 2009年の俺的「今年の一台」は、去年みたいに「どれがイイかな?」と迷うことなくイキナリあっさりとパナソニック「リフターツインPa HFAZ8778」に決定。

 コレ最高!! チョー便利!! もはやなくてはならない存在!!

 リフターツインPaシリーズは、昇降可能な照明器具。ときには天井の位置から照らし、必要とあらば高さを調整して(必要な位置まで下げて)デスクライト的な照明としても使える。昇降は電動でリモコン式。ほか細かな機能や使用感については過去のレビュー記事をご参照あれ。

 で、ですね、コレが便利で最高なのは、なにしろ汎用的なこと。拙者はリフターツインPaを仕事机の上方(天井)に設置している。仕事机は、原稿を書いたり、接客したり、ときには細かな作業~工作をしたり、さらにはブツ撮りしたりする大きめのテーブルだ。

 そして、仕事時~接客時はリフターツインPaを天井付近で光らせて、フツー的な照明として使う。細かな作業や工作のときは、テーブル上方60cmくらいのところまで下げて使う──ヒジョーに明るい手元照明として利用できる。またブツ撮りのときは、被写体の大きさなどに合わせ、リフターツインPaの高さを調節して使っている。

 それ以前は、接客時は天井の(レール式の)ダウンライトを使い、作業&工作時はデスクランプをもってきて使っていた。ブツ撮り時は大型ストロボをセットして使っていたが、リフターツインPaで十分キレイに撮れるので、大型ストロボの出番が若干減ったりしている。

 蛇足だが、動画コンテンツの『スタパビジョン』撮影時にも大活躍のリフターツインPa。大きめの面光源を必要な高さまで下げて使えるので、以前よりも良好な映像が撮れるようになったとカメラマン氏やディレクター氏にも好評。みのり先生の髪に、いわゆる“天使の輪”がクッキリ出たりもしているが、これもリフターツインPaの効果だと思う。

 あとこのリフターツインPa、ほぼ机の高さくらいまで降ろせるので、掃除もラク。それと、昇降機構は週に3~4回は使っているが、使い始めて約1年、不調や故障は起きていない。

 てなわけで、俺にとっては非の打ち所がほとんどない万能照明器具として、まだまだ活躍しそうな予感。ほかの部屋にも取り付けようと思うほど便利な存在だ。幅広い目的で使える天井取付タイプの照明器具が欲しい、てな人にはマジでオススメである。


メーカーパナソニック電工
製品名リフターツインPa HFAZ8778
店頭予想価格87,990円
購入場所楽天市場
購入価格36,500円


■家電製品ミニレビュー パナソニック「リフターツインPa HFAZ8778」
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2009/01/23/3428.html
■パナソニック
http://panasonic.jp/
■製品情報
http://denko.panasonic.biz/Ebox/catalog/detail/shouhin.php?at=mvdetail&ct=zentai&id=00015750&hinban=HFAZ8778


 

毎日のヒゲ剃りが変わった――パナソニック「ラムダッシュ ES-LA92」 by 清水 理史

パナソニック「ラムダッシュ ES-LA92」

 家電製品を買って良かったなぁと実感する瞬間。それは、ライフスタイルに何らかの変化が訪れた場合だろう。

 パナソニックの「ラムダッシュ ES-LA92」はまさにそんな1台。シェーバーの役割は、当然、ヒゲを剃ることだが、このラムダッシュの4枚刃は、見事なまでにきれいに、短時間に、しかもやさしくヒゲを剃ることができる。

 朝起きて、洗面台の前でシェーバーを手にとってアゴに当てる。普段のそんな行動をまったく変えなくても、シェーバーがES-LA92に変わるだけで、いつのまにかキレイに剃れるうえ、剃り終えた後に数分の時間の余裕ができ、しかも肌に触れるとさらさらと心地良い感触までも味わえる。

 要するに、自分は何も変わらなくても、道具を変えるだけで、朝のライフスタイルが変わるわけだ。ささやかなことかもしれないが、毎日のヒゲ剃りとなると、男性の立場からすると、嬉しい変化だ。

 3枚刃だろうが、4枚刃だろうが、それほど差はないのでは、と思うかもしれないが、レビュー記事の中で紹介した通り、これが全然違うのだ。

 全自動洗浄システムも秀逸。あるとき、「ランニングコストが気になるので全自動洗浄システムは選びにくい」という話を聞かされたことがあるが、すでに全自動洗浄システムに慣れてしまった身としては、むしろランニングコスト程度で迷う方がもったいないといいたいところ。

 もちろん、洗浄カートリッジが月に1本くらい必要なのでコストはそれになりかかる。しかし、それによって得られるメリットはコストなど気にならないほど大きい。剃り始めに肌に当てた瞬間のさわやかな香り、心地よい感触。剃り終わったら置いてスイッチを押すだけのお手入れの手軽さは、一度体験すると、元には戻れない。

 たまに、スイッチを押し忘れて、自動洗浄されないことなどもあるのだが、そのときのイヤな感じと言ったら……

 とにかく、自動洗浄で切れ味鋭く、しかも4枚刃で楽々剃れる。まさに今年の1台にふさわしいシェーバーだ。


メーカーパナソニック
製品名ラムダッシュ ES-LA92
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格26,800円


■長期レビュー パナソニック「ラムダッシュ ES-LA92」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/longreview/0908_02/20090807_307011.html
■パナソニック
http://panasonic.jp/
■ラムダッシュ
http://lamdash.jp/
■製品情報
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=ES-LA92


 

長い付き合いになりそうです――シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-X2」 by すずまり

シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-X2」

 今年は実に多くの家電製品に触れる機会に恵まれた。中でもライフスタイルに影響を与えた印象深い製品をベスト5で振り返ってみた。

 第5位は、にんじんりんごジュースに目覚めてしまったジューサー各種。当初ジューサーに否定的だったにも関わらず、今では生活に欠かせない製品に。

 第4位はおかゆやパンプキンスープが30分で簡単にできるビクラのスープメーカー。地味な存在ながらもあの便利さ、おいしさは1度使うと病みつきになる。

 第3位は個人的にもシングル用を導入した「生ごみリサイクラー MS-N53」だ。現在有機質肥料をため込み中で、近いうちにベランダのプランターで小松菜を育てる予定。

 第2位は自家製パンがこんなに簡単でおいしいとは! と驚かされたパナソニックのホームベーカリー「SD-BM102」。以後1度も食パンを買っていないほどだ。

 これら強豪を抑えての栄えある第1位、それはシャープの「ヘルシオ AX-X2」である。ホームベーカリーとどちらにしようかかなり悩んだが、1度は使ってみたいと以前からかなり憧れていたこと、思い切ってチャレンジしたダイエットで、食べたいものを食べさせてくれるなどの手助けをしてくれたことを評価し、今年の一台に選ばせていただいた。

 レビュー後、鶏の唐揚げとフライドポテトが同時にできないかと改めて試したり、再び中華まんをスポットスチームで温めて食べたりしている。もちろん通常のレンジ温め、解凍、牛乳の温めなどでも活躍しているので、ヘルシオを使わない日はない。かなり思い切った買い物になったが、それだけの価値はあったと自信をもって言える製品だ。

 ダイエットはまだ続いているし、最終目標を達成してからは「維持」という長く果てしない戦いが待ち受けているので、これからの活躍にも大いに期待しているのだ。ちなみにこの冬はビタミンを壊さない焼きリンゴや、カロリーダウン効果がある揚げパンや大学いもなどにもトライする予定。というか正直言うと作ってみたいものがたくさんある。次回が壮絶なリバウンド報告にならぬよう、食べながらダイエット&維持を目指したい!!


メーカーシャープ
製品名ウォーターオーブンヘルシオ AX-X2
店頭予想価格オープンプライス
購入場所楽天市場
購入価格98,980円


■長期レビュー シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-X2」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/longreview/0911_02/20091111_327696.html
■シャープ
http://www.sharp.co.jp/
■製品情報
http://healsio.jp/product/axx2/index.html


 

エンターテインメント炊飯器 ――三洋「匠純銅 おどり炊き ECJ-XP1000A」 by 藤山 哲人

三洋「匠純銅 おどり炊き ECJ-XP1000A」

 家電Watchでレビューを書き始めてちょうど1年。新人レビュアーの筆者がお勧めするのは、見ていて飽きないどころか家族の笑いを取るほどのエンターテイナー「元祖圧力IH おどり炊き ECJ-XP1000A」だ。

 本編のレビューではあまりにもイイことばっかり書いてるので「これは広告でお金が入っているに違いない」と、思うかもしれないが、1カ月間自分で使っていて「これはちょっと……」と思うことがないのだからしょうがない。記事を書くにあたっては奥さんにも使い心地などを聞いているが、こちらもやはりベタ褒め。

 この炊飯器の魅力は、やはりおどり炊きの発想に言い尽くされるだろう。第1回の連載で少し触れたが、おどり炊きの技術は非常に興味深い。特許は「自然法則を利用した技術的思想」でなければ認可されない。つまり身の回のありふれた自然法則を独創的な技術で応用したものということ。

 おどり炊きは、加圧して一気に圧を抜くことで、ご飯を炊きながらにして、ご飯をかき混ぜている。事象としては、実に自然でありふれているが、結果として自然対流式の炊飯器に比べ、よりお米一粒一粒を均一に加熱でき、おいしいご飯が炊き上がる。

 技術ありきで考えれば「なるほど!」なのだが「おいしいご飯を炊くにはどうしたらいいのか?」という漠然とした課題からこの特許に結び付けるのは、非常に難しいことだ。ロボット工学出身のエンジニア魂を持つ筆者にとっては、ご飯がおいしいという次に、この技術に拍手を送りたい。ソフトウェア的にもモチモチからシャッキリ、四季炊きなど、好みに応じたご飯を的確に炊ける点が素晴らしい。相当数の実験を行ない、データを集めなければこの完成度までたどりつけないのは明らかだ。

 さらにご飯のおいしさもさることながら、その過程で吹き上げる蒸気のエンターテインメント。「笑える家電」なんてものは、そうそうない。しかもその副次効果として、ダイニング全体に広がるおいしそうなご飯の香り。2階に居る子供たちにもその香りが届くようで、インターフォンで夕食を告げることなく、家族みんながダイニングに集まる。

 キャンプや古民家に行くと、家族が自然に焚き火や囲炉裏の周りに集まるが、この炊飯器は単なるご飯を炊く家電ではなく、家族を集める不思議な力を持っているのかもしれない。って、またベタ褒めになってしまったが、筆者は一銭たりともメーカーさんからお金をもらっていないことを明記しておこう(笑)


メーカー三洋電機
製品名匠純銅 おどり炊き ECJ-XP1000A
店頭予想価格131,250円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格63,042円


■長期レビュー 三洋「匠純銅 おどり炊き ECJ-XP1000A」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/longreview/2009_12_01/20091207_333380.html
■三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/
■製品情報
http://products.jp.sanyo.com/products/ecj/ECJ-XP1000A_W/index.html




2009年12月25日 00:00