【年末特別企画】
私が選ぶ今年の1台――スタッフ編

　当媒体で、毎日更新している家電製品のレビューコーナー。今回は日々、数多くの製品レビューを執筆するスタッフ陣が「今年1番」といえるお勧めの家電製品を選択した。

　年末・新年のお買い物に、また2009年の思い出として、ご一読いただきたい。

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■何もしなくていいエアコン――三菱電機「霧ヶ峰 ムーブアイFit ZWシリーズ」 by 伊藤 大地

三菱電機「霧ヶ峰 ムーブアイFit ZWシリーズ」

　今年の一台には、三菱のエアコン「霧ヶ峰」を選んだ。

　設置から運用までの詳しい経緯は長期レビューをお読みいただくとして、とにかくこのエアコンの魅力は「なにもしなくていい」ことだ。

　スイッチを入れて、ただ座っていれば、快適な空間に仕立て上げてくれる。あえて選ぶ必要があるとすれば、風を直接当てるか、当てないか、といった程度。風を当てればすばやく冷やしたり、暖めたりできるし、風を直接当てなければ、寒すぎ、暑すぎ、乾燥といった不快感がなくなる。

　「なにもしなくてもいい」のはメンテナンスについても言える。自動フィルター掃除機能と、熱交換機のクリーニングも自動で行なうため、ユーザーが日常的にしなければいけない手入れはない。

　実は、この季節になれば暖房性能についてもコメントできると思っていたのだが、残念ながら、東京では寒さが本格化したのはつい最近。まだ使い始めたばかりで性能をきちんと評価するにまで至っていないが、足下が冷えない。やはりセンサーと気流制御のおかげだろう。

　というわけで、今年の一台はやはり、運用から手入れまで、まったく手のかからずに快適空間を手に入れられる、「霧ヶ峰」でキマリだろう。

■長期レビュー　三菱電機「霧ヶ峰 ムーブアイFit ZWシリーズ」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/longreview/0907_02/20090708_300492.html
■三菱電機
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
■製品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/

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■日常生活から始める気軽なダイエット――タニタ「カロリズム」 by 正藤 慶一

タニタ「カロリズム」

　今年の一品は、タニタの活動量計「カロリズム」だ。選考理由は、おかげで中年太りが解消できたというのもあるが、“活動量計”という、これまでに無いジャンルを拓いた点が大きい。

　活動量計を言われてもピンと来る人は少ないだろうが、カロリズムは1日の総消費エネルギー量が計測できる計器だ。歩数はもちろん、体の動きまでも測定してくれるので、料理をしたり洗濯物を干したり、パソコンのキーボードを打ったりなど、日常生活で消費するすべてのエネルギー消費量を測定できるのだ。“ハイグレードな歩数計”と言えば、分かりやすいかもしれない。

　カロリズムを使って驚いたのが、普段の生活でのエネルギー消費量が少ないこと。バスにエスカレーター、エレベーターに乗って、会社のデスクでジーッと仕事。家に帰ればゲーム三昧。そりゃ太るわけだ、という自堕落な現実を知ることができた。

　もうひとつ驚いたのが、その現実がいとも簡単に変えられること。最寄り駅のひとつ先の駅まで歩いたり、エスカレーターではなく階段を使ったりするだけで、日々のエネルギー消費量を徐々に増やし、結果、食事制限などせずに痩せられたのだ。まあ、下がり幅は1～2kgと、「このサプリメントで10kg痩せた!」のように声高に叫べるものではないが、ジョギングをしたりジムに通うなんてことはせずに、日常生活の中で効果が出たというのが面白い。

　なお、当然ながらカロリズムだけでは現在の体重はチェックできないため、レビューで紹介した「インナースキャン BC-306」などの体組成計を用意すれば、より効果的だろう。

　年末年始は何かと飲み食いすることが多く、どうしても体重が増えてしまいがち。そんな時は、カロリズムで苦にならないダイエットを始めてみてはいかがだあろうか。

■長期レビュー　タニタ「カロリズム & インナースキャン50」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/longreview/0906_02/20090603_212103.html
■タニタ
http://www.tanita.co.jp/
■製品情報
http://www.tanita.co.jp/tanita/hp/productDetail.do?_productId=921&_isListBack=true

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■暮らしの“新必需品”――パナソニック「食器洗い乾燥機 NP-TS1」 by 阿部 夏子

パナソニック「食器洗い乾燥機 NP-TS1」

　“これがないと困る”冷蔵庫や洗濯機をはじめとする白物家電は本来、そういう製品であるはずだ。パナソニックの「食器洗い乾燥機 NP-TS1」は私にとって、まさにそういう存在になっている。

　食器洗い乾燥機はまだまだ値段的にも、イメージ的にも「贅沢家電」の域を出ない家電製品だが、食器を洗うというのは、毎日必ずやらなくてはならない家事の一つだ。この食器乾燥機はそれをしっかりサポートしてくれる。

　基本的な機能に関しては、本編のレビューを確認していただくとして、この製品を使い続けているのは、なにより楽してキレイが保てるからだ。

　告白しよう。我が家では今、夕食後の片付けは夫が担当している。

　といっても、食器を食洗機に入れて、シンク周りを拭くだけなので、5分も経てば終了してしまう作業なのだ。この簡単さならば、ぐうたら主婦の私でなくとも、罪悪感を感じることはないだろう。

　使い終わった食器はシンクに置くのではなくて、食器洗い乾燥機の庫内に置く。これがクセになってからは、我が家のキッチンに汚れた食器が溜まることはなくなった。

　シンク回りだけでなく、食器の仕上がりのキレイさにも満足している。洗い物を考えて、カレーや揚げ物など手洗いだと手間がかかる油っぽい料理もスイッチ一つでしっかり洗って乾燥までしてくれる。

　また、メンテナンスに手間が掛からないというのも大きな魅力の一つだ。食器に残っていた食材をその都度捨てさえすれば、庫内のニオイが気になることもないし、汚れ落ちが悪くなるということも今のところ一度もない。

　洗濯を洗濯機が、掃除を掃除機がやってくれるように、食器洗いは食器洗い乾燥機がやる。これがスタンダードになる日はそう遠くはないのではないだろうか。

■長期レビュー　パナソニック「食器洗い乾燥機 NP-TS1」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/longreview/0905lr02/20090512_168173.html
■パナソニック
http://panasonic.co.jp/
■製品情報
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=NP-TS1