やじうまミニレビュー

ジョギングモードで距離やスピードも計測するタニタの活動量計

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
タニタ「カロリズム EZ-063」

 ライターという仕事柄、どうしても運動不足になりがちだ。以前は、ときどきフットサルをしたりしていたのだが、ちょっと田舎に引っ越してしまったこともあり、身体を動かす機会がほとんどなくなってしまった。先日、市の健康診断を受けたのだが、見事に「メタボ予備軍ですね。もう少し身体を動かして下さい」と言われてしまった。

 まずは、自転車に乗ったり、歩く距離を増やすだけでもと言われたのだが、歩く距離を増やすといっても、普段どれくらい歩いているかが分からないとなかなか難しい。そこで、活動量計を使ってみることにした。

 活動量計は、加速度センサーにより身体の動きを計測し、そこから一日の総消費エネルギー量を算出することができる製品だ。今回は、タニタの「カロリズム EZ-063」を購入した。タニタは、2009年にいち早く活動量計を国内で販売開始しており、この分野では老舗のメーカーである。

メーカータニタ
製品名カロリズム EZ-063
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,472円

 カロリズム EZ-063(以下EZ-063)の特徴は、新たにジョギング専用の「ジョギングモード」を搭載したことだ。ジョギングモードでは、ジョギング時の活動エネルギー量(消費カロリー)や距離、経過時間、時速を計測でき、それらのデータは10回分保存できる。また、ジョギングモードでの累計の走行距離や時間、日数も表示できるので、フルマラソンを目指すランナーにもお勧めだ。

スライドクリップやストラップで身体に装着する

 EZ-063の本体は、サイズ75×14×35mm(幅×奥行き×高さ)、重量約27gというコンパクトな活動量計である。ボディカラーは、メタリックブラックとメタリックグリーンとメタリックピンクの3色が用意されている。コイン型電池のCR2032で動作し、電池寿命は約3カ月と長い。

 本体には落下防止ストラップとスライドクリップが付属しているので、本体を胸ポケットに入れたり、襟元などに固定するのに利用できる。腰のベルトなどに装着することも可能だが、デスクワークや家事など、上半身を中心とした活動が多い場合は、上半身に装着するほうが正確に活動量を計測できる。

 さっそく使ってみよう。まずはじめに電池を入れたら、最初に時計や年齢、性別、身長、体重、体脂肪率、ジョギングモードでの歩幅を設定する。体脂肪率や歩幅が分からない場合は、身長や体重から推測された値が表示されるので、そのまま設定すればよい。

左からカロリズム本体、スライドクリップ、コイン電池(CR2032)、落下防止ストラップ
取扱説明書と摂取カロリー表が付属しており、ダイエットの参考になる
裏面の電池フタをコインなどを使って外し、電池を入れる

ジョギング時の消費カロリーや距離、経過時間、時速を記録する

 ジョギングモードでは、「経過時間と距離の表示」「活動エネルギー量と時速の表示」「累計経過時間と累計距離、累計日数の表示」の3パターンで表示する。先に述べたように、ジョギング時の活動エネルギー量(消費カロリー)や距離、経過時間、時速を計測でき、データは最大10回分を記録できる。

ジョギングモードの表示画面。ジョギングモードでは、液晶の左に、人のランニング姿が表示される。2.2kmの距離を12分13秒で走ったことになる
ジョギングモードのもう1パターンの表示画面。活動エネルギー量と時速が表示される

 ジョギングモードのほかに、通常の活動量計と同じように、日常の動作による消費カロリーを記録する「メインモード」も搭載する。モードは、モードボタンを2秒間長押しすることで切り替えられる。

 メインモードの表示画面は「総消費エネルギー量と脂肪燃焼量の表示」と「歩数と時計の表示」の2種類があり、ジョグボタン(ランニング姿のアイコンのボタン)を押すことで、切り替えることができる。メモリには14日分のデータが保存され、メモリボタンを押すことで、過去のデータを確認できる。

メインモードの表示画面。1日前のデータを表示している。総消費エネルギー量は2,437kcalで、脂肪に換算すると18.2gである。バックライトが緑色に点灯している
メインモードのもう1パターンの表示画面。こちらでは歩数が表示される。バックライトはオフの状態である

シンプルだが使いやすく、健康管理に役立つ

スライドクリップを使って、胸ポケットなどに取り付けられる(実際は、ポケットの中側に入れて使えばよい)

 EZ-063を身につけて、2週間ほど生活してみた。子どもの送り迎え程度しか外出しない日の総消費エネルギー量は2,300kcal前後で、歩数は3,500歩前後なのに対し、都内に取材や打ち合わせに出かけた日の総消費エネルギー量は2,800kcal前後で、歩数も8,000歩を超えていた。

 本体には、摂取カロリー表が付属する。毎日の食事をもとに、ざっと一日の摂取カロリーを計算したところ、3,000kcalを超えていると思われ、これではメタボ予備軍と診断されるのも当然だろう。

 活動量計を身につければ、一日の総消費エネルギー量が明らかになるので、今日はたくさん食べたから、夜ちょっとジョギングしてみようとか、明日は節制しようといった意識を持ちやすくなる。PCと連携してデータを管理するような機能は持たないが、その分、シンプルで価格的にも手頃なので、最近腹回りが気になってきたという人にお勧めしたい。

石井 英男

Amazonで購入