やじうまミニレビュー
ジョギングモードで距離やスピードも計測するタニタの活動量計
by 石井 英男(2014/3/6 07:00)
ライターという仕事柄、どうしても運動不足になりがちだ。以前は、ときどきフットサルをしたりしていたのだが、ちょっと田舎に引っ越してしまったこともあり、身体を動かす機会がほとんどなくなってしまった。先日、市の健康診断を受けたのだが、見事に「メタボ予備軍ですね。もう少し身体を動かして下さい」と言われてしまった。
まずは、自転車に乗ったり、歩く距離を増やすだけでもと言われたのだが、歩く距離を増やすといっても、普段どれくらい歩いているかが分からないとなかなか難しい。そこで、活動量計を使ってみることにした。
活動量計は、加速度センサーにより身体の動きを計測し、そこから一日の総消費エネルギー量を算出することができる製品だ。今回は、タニタの「カロリズム EZ-063」を購入した。タニタは、2009年にいち早く活動量計を国内で販売開始しており、この分野では老舗のメーカーである。
メーカー | タニタ |
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製品名 | カロリズム EZ-063 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,472円 |
カロリズム EZ-063(以下EZ-063)の特徴は、新たにジョギング専用の「ジョギングモード」を搭載したことだ。ジョギングモードでは、ジョギング時の活動エネルギー量(消費カロリー)や距離、経過時間、時速を計測でき、それらのデータは10回分保存できる。また、ジョギングモードでの累計の走行距離や時間、日数も表示できるので、フルマラソンを目指すランナーにもお勧めだ。
スライドクリップやストラップで身体に装着する
EZ-063の本体は、サイズ75×14×35mm(幅×奥行き×高さ)、重量約27gというコンパクトな活動量計である。ボディカラーは、メタリックブラックとメタリックグリーンとメタリックピンクの3色が用意されている。コイン型電池のCR2032で動作し、電池寿命は約3カ月と長い。
本体には落下防止ストラップとスライドクリップが付属しているので、本体を胸ポケットに入れたり、襟元などに固定するのに利用できる。腰のベルトなどに装着することも可能だが、デスクワークや家事など、上半身を中心とした活動が多い場合は、上半身に装着するほうが正確に活動量を計測できる。
さっそく使ってみよう。まずはじめに電池を入れたら、最初に時計や年齢、性別、身長、体重、体脂肪率、ジョギングモードでの歩幅を設定する。体脂肪率や歩幅が分からない場合は、身長や体重から推測された値が表示されるので、そのまま設定すればよい。
ジョギング時の消費カロリーや距離、経過時間、時速を記録する
ジョギングモードでは、「経過時間と距離の表示」「活動エネルギー量と時速の表示」「累計経過時間と累計距離、累計日数の表示」の3パターンで表示する。先に述べたように、ジョギング時の活動エネルギー量(消費カロリー)や距離、経過時間、時速を計測でき、データは最大10回分を記録できる。
ジョギングモードのほかに、通常の活動量計と同じように、日常の動作による消費カロリーを記録する「メインモード」も搭載する。モードは、モードボタンを2秒間長押しすることで切り替えられる。
メインモードの表示画面は「総消費エネルギー量と脂肪燃焼量の表示」と「歩数と時計の表示」の2種類があり、ジョグボタン(ランニング姿のアイコンのボタン)を押すことで、切り替えることができる。メモリには14日分のデータが保存され、メモリボタンを押すことで、過去のデータを確認できる。
シンプルだが使いやすく、健康管理に役立つ
EZ-063を身につけて、2週間ほど生活してみた。子どもの送り迎え程度しか外出しない日の総消費エネルギー量は2,300kcal前後で、歩数は3,500歩前後なのに対し、都内に取材や打ち合わせに出かけた日の総消費エネルギー量は2,800kcal前後で、歩数も8,000歩を超えていた。
本体には、摂取カロリー表が付属する。毎日の食事をもとに、ざっと一日の摂取カロリーを計算したところ、3,000kcalを超えていると思われ、これではメタボ予備軍と診断されるのも当然だろう。
活動量計を身につければ、一日の総消費エネルギー量が明らかになるので、今日はたくさん食べたから、夜ちょっとジョギングしてみようとか、明日は節制しようといった意識を持ちやすくなる。PCと連携してデータを管理するような機能は持たないが、その分、シンプルで価格的にも手頃なので、最近腹回りが気になってきたという人にお勧めしたい。