やじうまミニレビュー

容量480mlで重量190gの“夢重力”ステンレスミニボトル

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
タイガー魔法瓶「サハラマグ MMY-A048 ブラック」

 今回紹介するのは、タイガー魔法瓶のステンレスミニボトル「サハラマグ MMY-A048」だ。とにかく軽いステンレスボトルが欲しいと思い、公式サイトの魔法をかけたように軽い“夢重力ボトル”というキャッチコピーを見て決めた。

メーカータイガー魔法瓶
製品名サハラマグ MMY-A048
希望小売価格5,775円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,709円

 このステンレスボトルの特徴は、190gととにかく軽いこと。これは同社独自の技術により、内筒の厚さを従来の0.3mmから0.08mmまで薄くして実現したらしい。

 サイズは66×72×220mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクト。薄めのビジネスバッグにもスッポリ収まるサイズ感だが、飲み物を480mlも入れられる。

 実際に現在愛用している、重さが約300gで容量が500mlの他社製ステンレスボトルと比べてみたが、「MMY-A048」のほうが中身が空の状態でも随分軽く感じたし、ビジネスバッグへの収まり具合も良かった。

コンパクトな設計で鞄にもスッポリ入る
500mlのペットボトルとほぼ同じサイズ
口径は43mm。少し大きめの氷も入る

 保温力は1時間後が86℃以上、6時間後が68℃以上。保冷力は6時間後が8℃以下。保温力と保冷力を、直射日光の当たらない場所で実測した結果は以下の通り。1時間後と6時間後の温度は、熱いお湯と冷たい水のどちらもほぼカタログ値と同じ結果が出た。

-直後1時間後3時間後6時間後
熱いお湯95.2℃88.0℃80.9℃69.8℃
冷たい水5.2℃5.2℃6.2℃7.4℃

 実際に使ってみる。出社前、10時頃にホットコーヒーを入れ、家と会社の往復で飲んでみた。

 飲む時は、ふたに付いているボタンを押すと、ふたの上部が開き飲み口が出てくる。このとき、思ったよりも勢いよくパカッと開いたので、最初は少しビックリした。このボタンは「安全ロック」も兼ねていて、上にスライドさせるとロックがかかり、下にスライドさせるとロックが解除される。

 飲み口は樹脂製。使い始めに、鼻をつくような樹脂特有の臭いがするかと思ったが、特に嫌な臭いはしなかった。中身が出てくる穴は楕円形をしていて、本体を傾けるとスムーズに中身が出てくる。

 コーヒーを入れた直後の温度は90℃で、14時に昼食を食べながら飲んだ時が75℃。それから、仕事の合間に半分ほど飲み進めて、19時に帰宅し一息ついてから飲んだ時が57℃だった。それでも猫舌には熱いと感じる程で、一日中、温かいコーヒーを楽しめた。

このボタンを押すと勢いよくふたが開く
思いがけずふたが開くのを防ぐ安全ロック付き。ロックしておけば鞄に入れても安心だ。ただし、横にして入れてはいけない
飲み口は樹脂製で、口をつけるところの縁が少し高くなっている

 使用後の手入れについては、本体は丸洗いできるし、ふたは、ふたパッキンや飲み口などのパーツを外せるので、一つ一つ細かく洗えるのが衛生的で良い。なお本体は、洗ったらすぐに濡れている部分を乾いた布で拭くと、水滴の跡が残らず、錆びを予防できるという。

 ボトルの内側は、汚れと臭いのつきにくい加工がされているので、台所用の洗剤を少し入れて本体やふたなどを洗い終えるまで放置。ふたの付いていたほうを手でふさぎ何度かボトルを振って下洗いし、ボトルの底まで届くブラシを使って洗えばきれいになる。

底部をレーザー溶接することで、隙間から水滴が内部へ入らなくなる上に、錆びにくくなるという
ふたから、ふたパッキン、飲み口、栓上パッキン、栓下パッキンを外せる

 最近のステンレスボトルは、軒並み小型・軽量化されているが、軽量化という点では今回紹介したものが、同容量の他のものよりも一枚上だと思う。昔から使っているステンレスボトルから買い換えたいと思っている人や、ビジネスバッグに入る、軽くてコンパクトなステンレスボトルが欲しい人にオススメだ。

中野 信二