やじうまミニレビュー
デザインフィル「P-51クリップス」
~紙素材でも10枚挟める! 書類と一緒に捨てられるクリップ
by 小林 樹(2013/8/1 00:00)
書類をまとめる際に便利なクリップ。ステープラー(ホッチキス)のように穴を開けず、手軽に複数枚の紙を挟めるから便利だ。
ただし、書類が用済みになると、いちいちクリップを紙から外してから捨てねばならない点は、ステープラーと同じで面倒だった。
今回紹介するデザインフィルの「P-51クリップス」は、紙素材のクリップで、挟んだ紙と一緒に、燃やせるゴミとして捨てられるユニークな製品だ。
メーカー | デザインフィル |
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ブランド | ミドリ |
製品名 | P-51クリップス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 380円 |
P-51クリップスシリーズは、愛らしい動物の姿をかたどった8タイプの紙クリップがラインナップしている。具体的には、イヌ、ネコ、ウサギ、ブタ、ゾウ、トリ、ワニ、カメが用意されていて、今回はネコを選んだ。
1パックの中には、6色が3個ずつ、計18個が入っている。カラーは淡いパステルカラーで、ラムネ菓子のようにすべすべとした質感だ。
1個のクリップのサイズは、18×6×16mm(幅×奥行き×高さ)で、素材の厚さは1mm程度。重量は約0.3gで軽い。
さっそく紙を挟んでみると、ネコの手の部分が少し開いているため、紙を挿入しやすい。クリップの一番奥まで紙を挟むと、しっかり止まって、固定された。普通の金属製のクリップに比べればかさばるが、クリップとしての能力は遜色ない。
一見しただけでは、見た目が可愛いだけで、普通のクリップと変わらない……と思いきや、その特徴は材質にある。素材には、紙の性質を保ちながら、プラスチックと同様に成形できる「MAPKA(マプカ)」という新素材を採用しているため、紙と一緒に燃やしても問題ないのだ。
マプカは、古紙を紙パウダー化して、樹脂と練り合わせて作られた再生素材だ。古紙の含有率は51%以上で、これが製品名の「P-51(ピーゴウイチ)」という言葉に繋がっている。
紙でできているとはいえ、強度はしっかりしている。コピー用紙を10枚挟んでも、びくともしない。手元の用紙で試してみると、17、8枚をまとめて挟むこともできた。たいていの書類はひとまとめにできるので、助かっている。
ちょっとやそっとの水にも負けない。試しに水をこぼしてみたが、表面が水をはじき返し、変形しない。乾けばまた元通りに使えた。これなら、デスクで使っていてうっかり飲み物をこぼしてしまったとしても、安心できよう。
これまでにも紙クリップを使ったことはあるが、一度に数枚しか挟めなかったり、水に弱かったり、なにかと弱点があった。その点このP-51クリップスは、紙素材ながら十分な強度があり、頼もしい。目立つデザインなので、書類を挟むほかに、ノートやメモ帳、文庫本のブックマークとしても役立っている。
使い捨てするには惜しい、遊び心のあるデザインも魅力だ。
自宅で身の回りのものをまとめる際に、あるいは殺伐としがちなデスク上に、こうしたデザインと機能を合致させたクリップを取り入れてみてはいかがだろうか。