セイムトゥー「ポータブルスーツハンガー」

セイムトゥー「PORTABLE SUIT HANGER(ポータブル スーツ ハンガー)」

　今年は梅雨入りしても雨がなかなか降らず、晴天の暑い日が続いている。こんな状況でも、スーツを着て出社しなければいけないのがサラリーマン。上着を脱ぐことくらいしか、悲しい宿命に抵抗できる術はない。

　しかし、この脱いだ上着の行方が厄介だ。腕に提げると、腕だけが異常に暑くなったり、何かの拍子で滑り落ちることもある。かといって、バッグの中に入れるとシワになる。思わず道端に投げ捨てたくなってしまう(できないけど)。

　その悩みを解決するのが、今回紹介する「PORTABLE SUIT HANGER(ポータブル スーツ ハンガー)」だ。発売元はセイムトゥーだが、法政大学の学生が企画・開発を行なったらしい。

　この製品を一言で表現すれば、“ビジネスバッグに掛けるハンガー”。本体は「コ」の字型をしており、「コ」の中央部のスキマにスーツの上着とバッグを通すことで、バッグに上着を引っ掛けながら持ち歩けるのだ。

　ハンガー本体のサイズは約230×80mm(横×縦)と小さく、厚さは3mm程度しかないが、素材はアルミニウムのため頑丈。カバンにもスッと入るうえ、重さは79gと軽く、持ち運びの邪魔にならない。一般的なハンガーのような、壁に掛けるためのフックは付いていないが、ストラップを通すための小さな穴が2カ所空いている。

パッケージの使用イメージイラスト

スーツをたたみ、バッグの持ち手部分に引っ掛ける

本体は金属製で、「コ」の字型をしている。カラーはブラックのほか、ブルーとシルバーが用意される

厚さはわずか3mm。重さは79gで、薄くて軽い

　カバンへの取り付け方法は、上着を半分にたたみ、そこにポータブルスーツハンガーを通した後、カバンの持ち手部分に掛けるというもの。とてもシンプルだ。気をつけるのは、コの字の先端が下方向にクイッと伸びているほうが上になることくらいだろう。

　上着をカバンに引っ掛けて歩いてみると、これがとてもラクだ。普通にバッグを持っているのと同じ感覚で、上着が持ち運べる。別段重くなった感覚もない。また、歩く途中で上着がズリ落ちることもないし、地面に当たって擦れることもない。何のストレスもなく、スマートに上着が持ち運べた。もちろん、シワもできなかった。

取り付け方法は、まずはバッグからハンガー本体を取り出す

たたんだスーツの上着をハンガーに掛け、そのうえでバッグの持ち手部分に通す

バッグに引っ掛けたところ

　何度か使って気が付いたのが、上着は丁寧にたたんだほうが良いということ。テキトーにたたむと、袖がダラーンと垂れ下がってしまい、地面に当たってしまう危険がある。

　暑くて邪魔な上着が、手軽に持ち運べるとても便利な製品だ。ビジネスマンの夏の便利グッズとしてお勧めしたい。

バッグを持っているのと同じ感覚で、上着とバッグが持ち運べる

テキトーにたたむと、袖部分がビローンと垂れ下がることがある。しっかり丁寧にたたんでおきたい