やじうまミニレビュー

小島通商「昼寝枕 仕事中毒」

~寝不足の午後は昼寝で乗り切る、デスク用まくら
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


小島通商「昼寝枕 仕事中毒」

 大人になると、眠れない夜が続く。残業で帰りが遅くなったり、家に帰ってからでも仕事をしたり、はたまた年甲斐もなくゲームに熱中してしまったり、Wikipediaを見ていたらやめられなくなったり……などなど。しかし、夜更かしをした理由が何であれ、休前日でない限り、翌朝には仕事に行かなければならないのが労働者の義務。はいつくばって出勤して、眠い頭でデスクにもたれかかっている人も多いはずだ。

 そんな時には、昼寝がお勧め。これは私が前の会社に勤めていたときにやっていたのだが、昼休みのたった1時間寝るだけでも、肉体的にも精神的にも元気になる。眠い頭で働いても、大して効率があがるわけがない。スペインでは頭が働きにくい午後に昼寝をする「シエスタ」という文化があるとも聞く。昼寝は決して怠けているわけではなく、午後に向けて英気を養っているのだ。

 今回は、会社での昼寝に使えるグッズを紹介しよう。小島通商の「昼寝枕 仕事中毒」である。


メーカー小島通商
製品名昼寝枕 仕事中毒
購入店舗Amazon.co.jp
購入価格1,800円
カバーを取り外した本体。辞書のようなデザインが特徴となる。よく見ると、「昼寝枕 机上版」と、ちゃっかり商品名が書かれている

 この製品、昼寝用の枕なのだが、その独特のデザインがおもしろい。枕のくせして辞書の形をしているのである。使いやすさ云々は置いといて、とりあえず面白そうなので購入してしまった。

 本体サイズは約210×100×300mm(幅×奥行き×高さ)と、かなり大きい。広辞苑と比べてみても10cmほど高い。サイズだけなら、辞書というよりも百科辞典といった方が良いかもしれない。

 ケースから本体を取り出し、ストッパーを開けると、中から折り畳まれた枕が出てくる。これを机に置いて、うつぶせの状態で寝るのが基本的なスタイルだ。枕はポリウレタン。テンピュールのような低反発素材ではなく、硬めのスポンジのように弾力がある。


収納時は、枕が二つ折りになっているストッパーを開けたところ。アイボリーの部分が枕になる
枕自体のサイズは400×250×50mm(幅×奥行き×高さ)枕は“ブックカバー”から取り外せる。枕自体も、カバーとウレタンに分解できる

 それでは、さっそく寝てみよう。Impress Watchは昼間は忙しいので、仕事が一段落した午後7時頃から使った。

 ……気付くと、30分経っていた。どうやらいつの間にか寝てしまったようだ。感想としては、机の上で寝るにはサイズも弾力もちょうど良かった。枕なしの場合だと、顔が机にゴツゴツと当たって痛く、また机は意外と冷たかったりして、なかなか寝付けない。しかし、これならフカフカで柔らかいし、厚みがあるため机のゴツゴツ感も伝わらない。面積も広く、頭の向きをゴロンと変えても問題ない。気分も、寝る前と比べればだいぶスッキリした。

会社の机で遅い昼寝を取る。枕は厚みがあるためフカフカ。机のゴツゴツ感もないワイドなので、顔の向きを変えるのも簡単だ

 意外と言っては失礼だが、辞書風のデザインも、収納時に役に立った。会社の本棚に置いているのだが、広辞苑の横に置いていることもあって、オフィスにうまいこと溶け込んでいるのだ。というか、そもそも本棚に枕を入れるなんて発想は、普通に生活していては思い浮かばないだろう。もちろん、しっかり見れば「仕事中毒」という、辞書としては異質な文字が浮かび上がるので、お堅い会社よりも、シャレの利く会社に務めている人向けだろう。

普段は会社の本棚に入れている。意外と馴染んでおりビックリ。ただ、「仕事中毒」という文言は強烈ではあるが……デスクの引き出しの中にも入る

 ひとつ困ったことがあって、それは洗濯の必要があることだ。実は私、恥ずかしながら睡眠時には必ずといってもいいほどヨダレが垂れてしまう。もちろん本製品にもその対策はされており、ウレタンの枕は本体から取り外せて洗えるのだが、これだけを家に持って帰って洗うのは面倒くさい。私のような癖のある人は、タオルを厚めに敷いておくと良いだろう。なお、私はあまり気にならなかったが、使い始めはウレタンの独特のニオイがあるので、使う前にまず洗うというのもアリだろう。

 あと、本製品はあくまで“机の上で伏せて寝る派”向けの商品であり、“椅子をリクライニングして上向いて寝る派”や“休憩室のソファに横になって寝る派”の人には向かない点を、念のため記しておこう。

 正直なところ、本当に使えるものか不安だったが、昼寝用の枕としては問題なく使える商品だった。ついつい夜更かしをしてしまうが、仕事はきっちりこなしたいという人は、これで束の間の休息をとって、午後の業務にいそしんでいただきたい。




2010年 10月 28日   00:00