やじうまミニレビュー

小林製薬「チンしてこんがりから揚げパック」

~電子レンジで簡単に鶏のから揚げができる!
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


小林製薬「チンしてこんがりから揚げパック」

 料理はおいしいほど嬉しいが、簡単で片付けるのも楽だともっと嬉しい。その代表格が揚げ物ではないだろうか。特に筆者は鶏のから揚げが大好きなのだが、作ったらあっと言う間に食べ終えてしまう割に準備に手間がかかるし、食べ終わったあとに使用後の揚げ油や鍋の片付けを思うと億劫になるのだ。

 だから最近はカロリーダウン効果も狙って、オーブンでグリルするようになった。しかし、大量に作り置きするならいいが、鶏肉1パック分程度のから揚げのために角皿や網を使って大きなオーブンで……というのもなんだか大げさに思えていた。そんなときに見つけたのが、小林製薬の「チンしてこんがりから揚げパック」である。


メーカー小林製薬
製品名チンしてこんがりから揚げパック
希望小売価格315円
購入場所ドラッグストア
購入価格298円

 そのネーミングから想像できるように、「チンしてこんがりから揚げパック」は電子レンジでチンするとから揚げができるという製品だ。サイズは160×120mm(縦×横)で、周辺は紙でできているが、中央に「こんがりから揚げシート」がついており、並べた鶏肉を上下から包み込むようにしてレンジ調理する。

 鶏肉は市販のから揚げ粉や、小麦粉など、油で揚げる鶏のから揚げを作る要領で下ごしらえをすればよく、特別にすることと言ったら、並べた鶏肉の表面にまんべんなくサラダ油を塗布する程度である。

 1箱に3パック入りで、1パックで1回に作れるから揚げは4~6個ほど。1枚で2回まで再利用できるので、最大12個程度のから揚げが作れることになる。1回の調理時間は、500Wで約4分20秒、600Wで約4分だ


このパックが1箱に3枚入っているパックの裏面
パックを開いたところ。中央は「こんがりから揚げシート」「こんがりから揚げシート」の様子

市販のから揚げ粉で試す

 まずは市販のから揚げ粉を使って試してみた。ビニール袋の中でから揚げ粉をまぶし付けた鶏肉を、広げたシートの上に並べ、上からサラダ油を塗りつける。あとは蓋の部分をかぶせ、パックに書かれた指示通り、折り込みを付けて鶏肉全体が包まれるように形を整えた。準備ができたらお皿にのせてレンジの中へ。600Wで4分加熱してみた。

から揚げ粉を使ってレンジでから揚げ作りに挑戦から揚げ粉をまぶした鶏肉を並べ、上からサラダ油を塗布する蓋をかぶせたら、「ここを押し上げる」という部分を折り曲げて爪にする
パックの両サイドを内側に折り込み、パック全体を立体的にする完成したから揚げパックお皿にのせて、レンジへ

 ジュージューを音を立てるパックを開けてみると、そこにはから揚げが完成しているではないか。かなり大量の脂が流れでており、この分だけカロリーダウンになっていると思うとちょっと嬉しかった。そのまま流れ出た脂を拭き取り、2度目の調理をしてみたが、全く問題なし。

 油で揚げたようなパリッと感はないものの、味はしっかりから揚げであり、十分ご飯のおかずとしておいしく食べることができた。これはかなり便利かもしれない!

600Wで4分加熱した後の鶏肉。見た目、しっかりから揚げである2度使用してできたから揚げがこちら焦げたのは、1度目の調理で流れた脂の拭き取りが甘かったせいだが、これはこれでいい感じに

下味を付け、小麦粉をまぶして調理してみる

 次に、小麦粉で作った場合どうなるか試してみた。また、から揚げ粉を使って作った時に、流れ出た鶏肉の脂が結構あったので、今回はサラダ油を塗布しないで調理してみた。

 お醤油や生姜で下味をつけた鶏肉に小麦粉をまぶし、シートの上に並べる。このとき購入したから揚げ用の鶏肉が大きめだったため、1回の調理量は3個となった。

 1回目はサラダ油を塗らずに600Wで4分調理。すると、部分的に小麦粉が残ってしまった。全体としては芯まで熱が通っているのだが、見た目がいまいちな仕上がりに。脂身が多めの肉はいいが、少なめだと自身の脂を使って、というわけにはいかないようだ。

下味をつけ、小麦粉をまぶした鶏肉をそのまま加熱してみた部分的に小麦粉がそのまま残るという結果に

 そこで、今度は小麦粉の白さがでない程度に、ハケで軽く控えめにサラダ油を塗ってから加熱してみた。

 すると、カラッとしてかなりから揚げらしい仕上がりになった。今回は肉そのものが含む脂身が若干少なかったのか、流出する脂分も少なく、べたつきも少ない。これが電子レンジで調理したとはにわかに信じられないくらいである。鶏肉の裏側は、肉自身が持つ脂などが溜まりやすいので、塗布するサラダ油は控えめくらいがちょうどよさそうだ。

表面にサラダ油を塗ってみた表面は結構カラッと仕上がった
小麦粉バージョンの仕上がり例。こちらもレンジ加熱とは思えない出来に!ここまでできればかなり満足だ

急いでもう1品……で大活躍!

 「チンしてこんがりから揚げパック」があれば、肉をカットしてから、から揚げができるまで、10分もかからないのではないだろうか。しかも使用後のパックはごみ箱に捨てておしまいなので、面倒な油の処理も、洗い物も不要だ。

 1枚取り出したときは、こんなものでから揚げができるのかと疑っていたが、仕上がりはかなり満足である。大きな揚げ物用鍋→油が少なくて済むコンパクトな電気フライヤー→オーブンでグリル(ノンオイル)と来て、から揚げ調理の進化もここが究極では……と思っていたがまだ甘かったようだ。本品では、手羽先や塩コショウをまぶしただけで焼き鳥も作れるというが、こちらもかなり期待できそうである。

 サラダ油を塗る際は、スプーンではなくハケを使うと塗りやすく、かつ油も控えめにできて便利。最近は扱いやすいシリコン製のハケも売られているので、活用するといいだろう。

 疲れて仕事から戻り、とにかくできるだけ早く食べたいという方、電子レンジのみで、揚げ物用の器具は一切持っていないという方、お弁当のおかずとして、または食卓用に急いでもう1品用意したい時にぴったりだ。そろそろ一人暮らしにも慣れてきて、最小限の調理器具で料理のレパートリーを増やしたいなんて方もぜひお試しあれ!



2010年 5月 18日   00:00