やじうまミニレビュー

東洋アルミエコープロダクツ「石焼きいも黒ホイル」

~包んで焼くだけ、石焼きいもを手軽に楽しむアルミホイル
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


 

東洋アルミエコープロダクツ「石焼きいも黒ホイル」
 冬の風物詩としてお馴染みの石焼きいも。昔はたき火や、屋台が通りかかった時にしか楽しめなかったが、最近ではスーパーでも買えたり、家庭でも調理できる器具が発売されたりと、手軽に楽しめるようになってきた。

 しかし、もっとカンタンに作れてしまうモノを、近所のスーパーで発見した。それが、東洋アルミエコープロダクツの「石焼きいも黒ホイル」だ。

製品名石焼きいも黒ホイル
メーカー東洋アルミエコープロダクツ
購入価格186円
購入店舗サミットストア

 この製品、片面は普通のホイルのように銀色だが、もう片面は真っ黒という、一風変わったアルミホイル。それもそのはず、黒い面が外に出るようにさつまいもを包み、オーブントースターで焼けば、おいしい石焼きいもができあがるという、“石焼きいも専用”のホイルなのだ。調理時間は17分で、通常のホイルで焼いた場合の約半分、かつ、甘みの元となる麦芽糖の生成量も倍以上に増えるという、いいこと尽くめの製品ということになる。

 さっそくトースターの電源を入れて調理スタート。10分を過ぎる頃になると、トースターから焼きいもらしい香ばしい香りが伝わってくる。これは期待できそうだ。

片面が黒、もう片面が普通のアルミホイルとなる黒い面が表に出るよう、さつまいもを包む。1パッケージでいも10本分とのこと。調理時間は約17分。自宅のオーブントースターは15分までしかないので、15分焼いてその後2分だけ焼いた

 17分後、本体からいもを取り出しホイルを取ると、皮のところどころが黒く焦げている。2つに折ると、中には“これぞ”といった感じの、黄金色の石焼きいもが顔を出した。17分もトースターに入れていたためさすがに熱いが、味は甘くて超ウマイ! 擬音語で言い表わせば、アツアツのホックホクといったところだ。特においしいのが焦げの付いた部分。シナっとした食感がいっそうおいしさを引き立てる。より長めに焼くと、さらに焦げ目が楽しめる。あまりに簡単においしく作れるので、この日はの3食すべてを石焼きいもで済ませてしまった。

 ちなみに、普通のホイルで包んで17分焼いてみたが、まったく皮が焦げておらず、生のままだった。やはりポイントはこの黒いホイルだ。トースターが発する熱をいもに集中させて、ジワジワと焼き上げているのだろう。

17分焼いた後のいも。焦げ目が付いており、とても甘い香りが漂っている中身は黄金色。甘くてチョーうまいっす! これぞ石焼きいも!焦げ目はシナっとした食感でこれまた甘くておいしい

 細かいことを言うと、いもの外側は甘く弾力があっておいしいが、中央部になればなるほどパサつきが感じられ、甘さも外側に比べ今ひとつに感じられた。全体的な仕上がりでいえば、以前使用した「ほかほか石焼いも壷 プチ」の方が、中央まで柔らかく、おいしかったような気がする。

 ただし、いもを包んでトースターに入れるだけ、という手軽さなら、圧倒的に本製品の方が上だ。専用の器具も要らないので、キッチンスペースを取ることもない。味も比較すればちょっと落ちるかな、といった程度で、石焼きいものおいしさが楽しめることに代わりはない。そういったことを考えると、味にこだわる人は石焼きいもの専用機を、簡単に調理したいという人にはこの黒ホイル、ということになる。

 ひとつ注意していただきたいのが、ホイルで包んだいもの取り出し時。黒ホイルは相当な高温になっているので、素手ではなくミトンを使ったり、ホイルが冷めるまで待つなど、火傷しないようにしていただきたい。

 調理した日は特に寒い日だったが、石焼きいもを食べたおかげか、体の芯まで暖まることができた。冬の風物詩が手軽に味わえる一品としてお勧めしたい。


2010年 1月 25日   00:00