やじうまミニレビュー

愛工業「サラダッコ」

~千切りや薄切りが簡単にできる回転スライサー
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


愛工業「サラダッコ」

 大根やにんじんの千切りがなんだか苦手だ。できないわけではないが、一度短冊状に切ってから、また方向をそろえて細かく包丁を入れていくという作業の繰り返しで面倒くさい。しかも苦労して刻んだわりに調理するとしんなりしてコンパクトになってしまうし、当然食べるときはあっという間なので、割が合わない気がするのだ。そうなると自然とその手の料理から遠のいてしまう。

 このように「千切りがもと簡単にできればいいのに……」とお悩みの方にご紹介したいのが「サラダッコ」だ。


メーカー愛工業
製品名サラダッコ
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,415円


ハンドルを回すだけで千切りと薄切りが完成

 「サラダッコ」はかき氷機のようにハンドルをくるくる回すだけで、野菜の千切りや薄切りが簡単に作れるアイテムである。約0.8mm厚、約1.5mm幅の千切りと、約0.8mm厚の薄切りが作れるのだが、ユニークなのはその長さ。野菜はらせん状に切られるためとにかく長い! 野菜の縦サイズ以上の仕上がりで、長さにして数十cm級は簡単である。つまり、大根のツマ状の千切りが簡単に量産できるのである。

 本体は下からボウル、削り台、ハンドル付きのカバーという3層構造になっており、スチロール樹脂製で軽い。削り台には焼き入れステンレス製の刃が2本ついており、1本はスライス用で、もう1枚は千切り刃。側面に「切り替えレバー」がついており、左右にスイッチさせると千切り刃が回転し、使用しないときは隠れる仕組みになっている。取扱説明書は付属せず、必要なことはすべて外箱に記載されているという点もおもしろい。

必要なことは全て箱に書いてある「サラダッコ」「サラダッコ」の全パーツ組み立て途中の「サラダッコ」
「切り替えレバー」を「薄切り」にすると、刃が隠れる「切り替えレバー」を「千切り」にすると、鋭利な刃が現れる。意外にもキャベツの千切りには向いていないので注意しよう

 調理する際は、この削り台の中央の突起に差し込むように野菜を配置し、カバーをしたらハンドルを回転させていくだけだ。このときあらかじめ野菜の両端を切り落とし、高さが80mm以上にカットしておくことが大事。千切りか薄切りかは「切り替えレバー」で選択する。

 するとボウルの中に千切りや薄切りがたまっていく。いずれもつながった状態でできあがるので、野菜のつながりを切断するには、ハンドルの回転中に抑える力を一時的に抜いて空回りさせるか、野菜の一部に縦に切れ目を入れるとよいようだ。

 使用できる野菜は、生の大根、にんじん、きゅうり、かぶ、山芋、さつまいも、じゃがいも、レンコン、玉ねぎなど。使用できないのは、トマト、レモン、キャベツ、レタスなど。つまり水気が少ない固形タイプが最適といえる。

きゅうりを千切りに

 まずはきゅうりで千切りに挑戦してみた。削り台の中央にセットし、ハンドルを回転させると、ボウルの中にくるくると丸まりながらスライスきゅうりが現れた。実におもしろい。作ったきゅうりのスライスは鰹節と醤油をかけて食べてみたが、切り方が変わると歯ごたえも変わるため、何とも不思議な感じであった。夏ならそうめんに添えてもよさそうだ。

きゅうりを長さ80mm以内にカット一番安定していそうな1本を削り台にセットできあがった千切り
麺のように長く新食感だ。ドレッシングを用意して、つけ麺風にして食べても面白い必ず削れない部分が発生する


きゅうりの千切りの様子

いろんな野菜で試す

5種類の野菜をスライスしてみる

 玉ねぎ、じゃがいも、きゅうりは薄切りに、大根とにんじんは千切りにしてみた。ただひたすらハンドルを回すだけなので、すべてカットするのに要した時間は5分程度だ(皮むきなどの準備は除く)。これなら大量のサラダもバッチリだろう。玉ねぎは水にさらして鰹節とお醤油で、じゃがいもの薄切りは電子レンジでチップスに、大根の千切りは刺身のツマに、にんじんの千切りは大根と一緒にナマスに、きゅうりはわかめといっしょに和え物にした。

5分程度ですべて完了。きゅうりは途中で倒れてしまって薄切り失敗。トレイの中は削れなかった残り左は市販の刺身に使われているツマ。右は「サラダッコ」の千切り。「サラダッコ」のほうが若干太め簡単な調理例

 玉ねぎの薄切りは目が痛くならない上にあっという間なので大変便利だが、カバーを開けた瞬間、一気に粒子が目に飛び込んでくるのであまり顔を近づけないほうがよいと思われる。また、きゅうりは薄切りにするために切り込みを入れたが、それがアダになったのか、中ですぐ倒れてしまい、思うようなスライスにはならなかった。若干細身だったせいもあるだろう。

 なお、連続して使用する場合は、刃の間に野菜クズが残らないようにチェックしたほうがよい。残っているとうまく切れなくなってしまうので、水で洗い流すなどしてきれいに保とう。

 とにかく簡単ですばやい。切れ目のない千切りは圧巻で、まるで「野菜そば」を食べているようである。食べる前に適当な長さにカットしたほうが食べやすいのは言うまでもないが、どこまで伸びるか試して見たい衝動に駆られる。

 これなら面倒だからと作るのを避けていたおかずにも挑戦しやすくなるのではないだろうか。特にサラダやローフードに凝っている方には便利なアイテムと言えるだろう。




2009年 6月 22日   00:00