やじうまミニレビュー

予冷不要! フリフリするだけで簡単にシャーベットが作れる「フルキャラアイス」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
タカラトミー「フルキャラアイス」の「オラフ」バージョン

 暑くなってくると、ひんやり冷たいデザートが食べたくなる。今回紹介するのはそんな季節に嬉しい、簡単に冷たいシャーベットやアイスができる「フルキャラアイス」だ。

メーカー名タカラトミー
製品名フルキャラアイス マグ オラフ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,485円

 ジュースやアイスクリームの材料などを入れ、90秒シャカシャカ振るだけで、あっという間にシャーベットができるというもの。そう聞いて、事前に本体を冷凍庫で何時間も冷やしておかなくては、と思ったが、どうやらそういった準備も要らないらしい。つまり材料さえあれば、思い立ったときにすぐに作れてしまうというわけだ。

冷たいデザートにぴったりのキャラクター
フタの中にはアルミカップと中ブタがついている
27種類のレシピ集付き

90秒で固まる秘密は、塩だった!

 さっそくオレンジシャーベットを作ってみた。まず本体のマグカップに、氷5つと付属の計量カップで計った水、塩を入れる。次に、アルミカップをセットし、そこにオレンジジュースを注ぐ。アルミカップには、30cc、40cc、55ccのラインがあるが、まずは30ccで作ることに。注ぎ終わったら、中ブタを閉め、キャップをして、とにかく振りまくる。30ccの場合、90秒間振るのが目安だという。

本体に氷と水、塩を入れる。氷は2.5㎝角目安で5つだが、アルミカップが入れば多くてもOK
ラインまでジュースを注ぐ
アルミカップに冷たい氷水が当たるよう、シャカシャカと縦に振る
90秒でこれくらい固まった

 氷、水、塩、と聞いて、子どもの頃にやった理科の実験を思い出した人もいるのではないだろうか。そう、仕組みは至って簡単。ふつう氷が溶ける温度は0℃だが、そこに塩を入れることで、氷が溶けるスピードが早まり、水の温度が0℃より下がる性質を利用したものなのだ。

水と氷だけを入れたときの温度は0.5℃
ここに塩を加えると、マイナス10.2℃まで下がった。理論上は、マイナス20℃近くまで下がるらしい

いろいろなデザートを作ってみた

 レシピ集を参考にしながら、いろいろなデザートを作ってみた。1回作って、すぐに別のものを作れるのも、予冷が必要ないこの製品のいいところだ。

オレンジジュース。90秒では、まだドロッとしている
120秒ほど振り続けると、さらに固まった
グレープジュース。見た目は泡っぽいが、溶けかけのシャーベットのようで美味しかった
マンゴージュース。もともとどろっとした飲料なので、とろけるような食感に
ヨーグルトとイチゴジャム。見た目はふつうのヨーグルトだが、食べてみると少し硬めで、ひんやり美味しい
バニラアイスクリーム風。それなりに固まり、食感もアイスクリームに近い

 ちなみに続けて作る場合も、毎回新しい氷と水、塩を入れたほうがいいようだ。筆者は、「塩水であればいいのでは」と勝手に考え、氷を継ぎ足しながらやってみたが、だんだん固まらなくなってしまった。そこで調べてみたところ、氷が溶けるときだけでなく、塩が水に溶けるときにも熱を奪い、さらに温度を下げるようだ。

子どもと楽しみながら作るデザートメーカー

 いろいろ作ってみた結果、90秒ではシャーベットにはならないものが多かったが、長く振ればそれなりのシャーベットが作れる。もちろん味も食感も申し分なし。一度にできる量は少ないが、1人分を作ってそのまま食べるには、ほどよいサイズかもしれない。これからの季節、お子さんと一緒に科学を学びつつ、フリフリしながら、デザートづくりを楽しんではいかがだろうか。

田中 真紀子