やじうまミニレビュー

もうノートは要らない!? 「書いて保存」が簡単な「ブギーボード」

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センチュリー「ブギーボード シンク9.7」。保存もできる電子メモパッドだ

 紙上にメモやノート、議事録を取る、思いついたアイデアを描いて後で見返す……。仕事でもプライベートでも誰もがする事を、ボタン1つで一瞬に電子化できる「電子メモパッド」をご紹介しよう。センチュリーが販売している「Boogie Board SYNC 9.7(ブギーボード シンク9.7)」だ。

販売店
センチュリー
製品名 ブギーボード シンク9.7
購入場所 sirobako.com
購入価格 15,800円

 ブギーボード シンク9.7は、米国Kent Displays社の子会社、iMPROV ELECTRONICSが開発したガジェットで、書いたものを簡単にデジタル化して、コンピューターで編集・保存する「eWriter」技術を応用した電子式のメモパッドだ。紙とペンの代わりに、LCD(Liquid Crystal Display 液晶ディスプレイ)とスタイラスペンを用いて手書きしたものがデジタル化され、保存できる。

 大きな特徴は、解像度の高いパネルと簡単な保存方法だ。黒いパネルにスタイラスペンで文字を書くと、書いたところが反転するが、筆圧に応じて細い線から太い線まで書き分けられる。保存はボタン1つでOK。自動的にPDFファイルに変換され、本体内部に一瞬で保存できるのが嬉しい。

 本体内部に保存したファイルデータは、BluetoothでペアリングされたPC、タブレットやスマートフォン(以下、モバイル)へ転送して、閲覧、編集、管理ができる。

 本体の大きさは、283×190×5mm(縦×横×高さ)で、重さは312gと週刊誌一冊分程度。LCDのサイズは、対角241mm(9.7インチ・123×181mm)で、A5サイズに近い。専用のスタイラスペンは本体に収納できる。

手前がブギーボード シンク9.7のパッケージ。後方は別売りの専用フォルダー
本体は専用のスタイラスペン、USBケーブルが付属する(上)。裏面は滑りにくい加工が施されている

使用前の準備

 使用する前に、本体の充電、専用ソフトのインストール、機器のペアリングという3つ準備が必要だ。

 1つ目は、本体の充電。付属のUSBケーブルを、本体とスマホなどのアダプターに繋いで給電する。本体にはリチウムイオン電池が内蔵されており、4時間の充電で約1週間持続する。

 2つ目は、閲覧・編集・管理の専用ソフト/アプリをPCやモバイルへインストールする。PC(Windows/Mac)、モバイル(iOS/Android)、それぞれの専用のソフト/アプリをダウンロードし、指示に従ってインストールする。

 最後に、本体と端末を、Bluetoothでペアリング(接続)して紐付けする。まず、本体の電源が切れている状態で、ボードの「SAVEボタン」を押しながら、ボード側面の「電源ボタン」を押す。緑色と青いパイロットランプが同時に点灯すれば、ペアリングの準備はOKだ。

 次に、ペアリングしたい端末のBluetoothの設定画面を開く。すると機器の検索が始まり、まもなく「Sync」と表示されるので、選択すれば本体とPCやモバイルがペアリングされる。成功すれば、本体の青いパイロットランプはゆっくりした点滅に変わる。ペアリングはあっという間だ。

 なお、Bluetoothに対応しない端末は、USBケーブルでも接続できるという。

持ち歩くならば、パネルを守るためにも専用のケースも欲しいところだ(上)。充電中はUSBケーブルそばのパイロットランプが赤く点灯する
本体の「SAVEボタン」を押しながら「電源ボタン」を押せば、端末とペアリングできる(上)。Mac PCのBluetooth設定画面(左下)とiPadのBluetooth設定画面(右下)

本体のみの使用は超カンタン。1,000枚分のPDFが本体に保存できる

書く、消す、保存は本体だけでできる。電源ボタンを押せば、瞬時にスタンバイ状態になる

 パネルに書く、消す、本体に保存するといった基本的な使い方はとても簡単だ。まるで紙のノートに書き込むように、思い立った時にすぐ使える。

 起動は電源ボタンを押せば一瞬で起動(緑色のインジケーターが点灯)。あとは、専用のスタイラスペンでパネルに文字や絵が書ける。書き心地はサラサラっと滑らか。筆圧にも反応するので、細い線から太い線まで書き分けられる。

 パネル面の文字は、「eraseボタン」を押せば一発で消去できる。だが、書いている途中の文字や線の一部だけを消す事はできない。

 保存は、「SAVEボタン」を押すだけでPDFファイルとして本体内部に保存される。内蔵メモリに約1,000ページ分保存できるので、バンバン書いても余裕がある。

保存したファイルの閲覧、編集、管理は端末で

 本体に保存したファイルは、画面には呼び出せない。閲覧、編集、管理は、ペアリングが完了したPCまたはモバイルに転送してから操作する。

 本体内部に保存されたファイルの転送は、PCならば「Bluetoothの管理画面」、モバイルならアプリ内の「設定」を開き、端末内に取り込む。転送はあっという間に終わった。

 PCでは、本体とペアリングが完了した時点で、自動的にインストールした専用ソフトの「メインウィンドウ」が起動する。メインウィンドウの「フォルダマーク」をクリックすれば、保存先のフォルダが開かれる。閲覧や加工、消去などを含むすべてのファイル管理は、手持ちのソフトで操作する。

 モバイルでの操作はより簡単だ。専用アプリで、本体からモバイルへのファイルの転送、本のページをめくるような閲覧、フォルダ分けしながらのファイル管理ができるからだ。アプリ内でメーラーが起動するので、本体で手書きしたファイルを流れよく添付してメールが送れる。

 また、管理・共有ソフトで人気のあるEvernoteにも対応している。

本体内部に保存されたファイルは、PCならば「Bluetoothの管理画面」(上)、モバイルならアプリ内の「設定」を開き、端末内に取り込む(下)
専用ソフトをPCで立ち上げたところ。ファイルの閲覧、編集、管理はPCのソフトに依存する
専用アプリをiPadで起動。本体からモバイルへファイルの転送、閲覧、フォルダ分けしながらのファイル管理も一元化できる
専用アプリ内で、本体で手書きしたファイルを添付したメールが作成できる

アプリを立ち上げながら使用する「ライブ・ドローイング」が便利。端末への保存も可能

 本体とアプリを同時に使用すれば、より楽しく、もっと便利に活用できる。楽しいのは、パネルに書いたものが、端末の画面にリアルタイムで描かれる「ライブ・ドローイング」機能だ。

 PC上でライブ・ドローイング機能を使うと、線色、背景色がそれぞれ「固定10色+任意5色」で設定できる。モニター上に全画面表示もできるので、モニターを囲んでプレゼンテーション、ブレーンストーミング、アイデア出しのツールとして大いに活用できそうだ。フリーハンドで気軽に絵を描くツールとしても強力だろう。

PCでライブ・ドローイングすると、線色、背景色が変えられる。専用スタイラスペンのボタンを押しながら書けば、ペン先に力を込めなくても太文字が簡単に書ける(パネル上に違いは表れない)
書いている時に爪があたってパネル面が汚れても、専用スタイラスペンで描かれた文字や絵以外はファイルには反映されない

 モバイルは白黒のみの表示になるが、こちらもライブ・ドローイングできる。商談など、言葉だけでは説明しづらい時に、モバイルの画面を見せながらイラストを交えれば、より伝わりやすいだろう。描いたものは、相手の目の前でスマートにメールへ添付することもできる。分かりやすく、親しみやすいコミュニケーションツールになるだろう。

iPadでライブ・ドローイングをしているところ。本体パネル面に書いたものが、リアルタイムで画面に表示される

 もう1つ、本体とアプリを同時に使用できるという利点がある。アプリを立ち上げながら文書を保存すれば、端末に直接保存できるのだ。本体のメモリを経由しないので、転送する煩わしさが減る。保存の際には任意のファイル名が付けられるので、管理もラクになる。

手書きのメモ等を簡単にデータ化して共有できる

手書きの方がラクな測定データやアイデアスケッチも、他のファイルと一緒に保管できるのが便利だ

 価格は必ずしも安くはなく、使い慣れるまで若干手間取った。だが、一旦ファイルの構造やアプリの使い方に慣れてしまえば、簡単に使いこなせるようになった。メモも、フリーハンドで描いたアイデアやスケッチも、ボタン1つで簡単にデータ化できるのがラク。一旦端末へファイルを移動してしまえば、活用の幅もアイデア次第で広がるだろう。

 手書きが好きな人はもちろん、即時性が求められるシーンにも活用できる。ビジネスもプライベートも分け隔てなく活用できる電子メモパッドとして、大いにオススメしたい。

 今までレポート用紙に手書きしていた仕事の測定データなど、1つのファイルとして画像データやテキストデータと一緒にPCの1つのフォルダにまとめられる。走り書きしたメモも、転送日時がわかるので、iPadでスイスイ見返せる。

 仕事、プライベート、カテゴリーに関わらず、とにかく書いて保存して端末に転送すれば、あとの仕分けは自由自在。ぜひ導入して、部屋に散らばり溜まる一方のレポート用紙やメモ帳を一掃し、より身軽な生活を目指したい。

(藤原 大蔵)