やじうまミニレビュー

オリジナルのフレーバードリンクが作れる「フレーバーボトル」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
アクアジンガー フレーバーボトル(ブルー)

 筆者は、本誌でもご紹介した「ソーダスパークル」で作った炭酸水を愛飲している。飲みたいときにボトル1本分の炭酸水を作れるので、場所も取らず買い置きの必要もなく、非常に重宝している。唯一物足りなさを感じることがあるとすれば変わらない“味”のみ……。しかし 「フレーバーボトル」があれば、好きな風味の炭酸水が楽しめることが分かった。

輸入元アントレックス レッドワークス事業部
製品名アクアジンガーフレーバーボトル(ブルー)
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,955円

ひねる、つぶす、混ざるの3ステップ。フルーツ果汁で味付けできる搾汁機能付きボトル

 「フレーバーボトル」とは、生のフルーツ果汁を使って、ナチュラルかつオリジナルのフレーバーウォーターを生み出せるアイテムだ。

 本体サイズは79×240mm(直径×高さ)で、容量は400ml。フルーツを入れる下容器と、刃のついたフィルター、液体を入れる上容器とキャップの4つで構成されている。

 使い方は、下容器にカットしたフルーツを入れてフィルターをセットし、上容器を取り付けてねじると、中の刃が回転してフルーツをつぶし、果汁を搾ることができる。

左から下容器、フィルター付きのブレード、ボトル、キャップ
下容器にブレード付のフィルターでフルーツを搾る
下容器にブレード付のフィルターを被せた状態

 その状態で上容器の口から水を注ぎ入れると、フィルターを通して下容器の果汁と混ざる。あとは、飲む前に上下に振って混ぜればできあがりで、実に簡単だ。流し込むのは水だけでなく、炭酸水もOK。炭酸水を使うときは、そっと混ぜればよい。

ボトルを取り付ける際のひねりで、ブレードが回転する
搾られた果汁はフィルターを通じて水と混ぜられる

フルーツの組み合わせ次第でオリジナルのドリンクに

 まずは旬のイチゴと水で試したところ、とても薄い果汁水という印象に仕上がった。ほんのりフルーツの香りがする水が好き、という方なら問題ないかもしれない。しかし少量の果汁を大量の水で薄めているので、口に含んだときのインパクトはかなり物足りない。

 そこで水を炭酸水に変えてみたところ、印象は一変! 実にフレッシュな「イチゴ風味の炭酸水」になったのである。風味としては効いており、そのままゴクゴク飲めるようになった。特にお風呂上がりにちょうどいい。

イチゴを下容器に詰める
上からフィルターを被せる
ボトルをひねるとブレードが回り、ルート上のイチゴをつぶして果汁が搾れる
完成したイチゴの炭酸水。味そのものが薄くても炭酸の刺激でカバーされ、フレーバーを楽しめるようになる

 続いて気に入ったのが、グレープフルーツを使った炭酸水だ。グレープフルーツの果肉に少々のオレンジをプラスしたところ、さわやかなドリンクになった。甘くないので大人の味。もっと酸っぱくていいならライムやレモンを加えてもいいだろう。作りたてならビタミンも摂取できそうだし、クエン酸も含まれる。夏になったら、さらにありがたく感じられる可能性大だ。

 このように入れるフルーツの組み合わせ次第で、風味を自由に変えられるのも「フレーバーボトル」のメリットだ。

そのまま食べてしまいたいのを我慢して、グレープフルーツとオレンジを入れる
グレープフルーツ特有の風味と、オレンジのかすかな甘さが楽しめるオリジナル炭酸水が完成

 ボトルの容量は400mlあるので、1回にカップ2杯分は作れる。果汁や香りが楽しめるうちは、継ぎ足して使っても構わない。飲むたびに果汁を手搾りで加えてもいいのだが、その一手間が面倒に思えてしまうことは多い。「フレーバーボトル」はまとめて作れることと、果肉や皮を浸しておくことで、長く風味を保てることにメリットがあるように感じた。

 ただし、あくまでも生ものであり、保冷容器ではないので、飲み残しは冷蔵保存が前提だ。3日以上経過しないように気をつけよう。

果肉を少し混ぜたら、手で押しつぶすといい

 ちなみに、搾汁機能だが、搾れる量に限界がある。というのも、刃の回転は上容器が固定されたら止まってしまうし、ブレードは同じ場所を移動するだけなので、道ができてしまうと周辺の果肉まで及ばないのである。もし水や炭酸水を追加する場合は、いったん飲みきったあとボトルを外し、果肉を少し混ぜるか、手動で押しつぶすなどするといいだろう。ただし、あまり細かくしてしまうとフィルターが目詰まりするのでほどほどがいいようだ。

糖分と出費の両方を抑えられるかも!

 人工的な原料を使わないフレーバードリンクが、好きなときに楽しめる「フレーバーボトル」。実際に飲んでみるまでは半信半疑だったが、確かにこれは健康的でいいかもしれない。水で楽しむか、炭酸で楽しむか。筆者は炭酸がお気に入りだが、工夫次第でさらなるアレンジもできそうだ。

 フルーツ果汁だけなら砂糖は使わないので、カロリーオーバーの心配もない。使い終わった果肉はそのまま食べられる。炭酸の刺激が残っているうちなら、ドリンクの具という感覚で抵抗は少ないだろう。

 ペットボトルのジュースをよく飲むという方は、「フレーバーボトル」に変えると糖分の摂取が抑えられるだけでなく、出費も抑えられるのではないだろうか。

すずまり