やじうまミニレビュー

無印良品「モバイル機器用充電トレー」

~モバイル機器の配線をスッキリまとめるUSB充電トレー
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


無印良品「モバイル機器用充電トレー CHAREGER TRAY」

 携帯電話やスマートフォンなどのモバイル機器の普及により、我々の暮らしは確かに便利になった。しかし、その一方で確実に不便になったことがある。それが、充電だ。家に帰ったらコードにつないで充電する――至極当たり前のことではあるが、たまに忘れてしまうと、残り少ない電池残量に怯えながら1日を過ごすハメになる。

 そんな現代人にとって欠かざるべき習慣となってしまった充電を、もっと簡単にするためのツールがある。それが、今回紹介する「モバイル機器用充電トレー CHAREGER TRAY(チャージャートレイ)」だ。

 本製品、言ってしまえば単なる置き台ではあるが、台の内部に特徴がある。トレーを開けた内部に、USBポートが設けられており ここに充電用のUSBケーブルを差し込むことで、充電台として使用できる。さらに、配線をトレーの下に隠せるため、コードの絡みなどもなくスッキリとまとめられるという。さっそく使ってみよう。


メーカー無印良品
製品名モバイル機器用充電トレー
CHAREGER TRAY
購入場所無印良品ネットストア
希望小売価格2,900円

 本体サイズは170×170×36mm(幅×奥行き×高さ)で、例えるなら弁当箱くらいのサイズといったところだろうか。カラーは無印良品らしく真っ白。素材はプラスチックで、重さは230gと軽いが、底部の四隅にすべり止めのゴムが付いているため、安定感は良い。

本体パッケージ。製造管理元はハンファ・ジャパンと記されていたパッケージ内容はトレーとACアダプタというシンプルな構成トレーは非常に軽いが、裏側にすべり止めのゴムが付いているため、安定感は高い

 トレーのフタを開けた中には、3口のUSBポートが設けられている。ここに充電用のケーブルを差し込み、トレーに空いたケーブル穴から充電用の端子を出せば、ケーブルがスッキリとまとまった充電台のできあがり。後は、付属のACアダプタを、本体の電源の端子に接続すれば、使用準備は完了だ。

トレーのフタを開けたところ中にはUSBポートが3口付いているこのUSBポートを使う場合は、トレー自体にACアダプタを接続する
3口のUSBポートにコードを繋いだところ。かなりごちゃごちゃしているトレーのフタを閉めたところ。このようにスッキリとまとめられるコードが短いと、ケーブル穴に通しにくい点はご注意

 さっそくDockコネクタのUSBケーブルをトレーに取り付け、iPhoneの充電を試してみたが、まったく問題なく充電できた。さらに、microUSBケーブルではauのスマートフォン「INFOBAR A01」とソニーのモバイルバッテリー「サイクルエナジー CP-ELSIPW」の充電もOK。miniUSBでは三洋電機のモバイルバッテリー「eneloop mobile booster(エネループモバイルブースター)」の旧モデルも充電できた。3つのケーブルをすべて接続した状態での同時充電も可能だった。

 なお、出力は3ポート合計で5V/3A未満とのこと。iPadのように5V/2Aを使う機器を充電する時には、いっしょに繋ぐ機器の数に注意したい。

 使っていて便利に感じたのが、やはりケーブルがスッキリと収納できるところ。これまではパソコン周辺やUSBとACの変換アダプタの付近で、コードが幾重にも重なってごちゃごちゃしていたが、これならムダに長いケーブルが収納できる。

 また、家に帰ってきたらここに置く、出かける時はここから持っていく、という“定位置”ができることで、充電のし忘れや持っていくのを忘れることが減ったのもうれしかった。

iPhoneとINFOBARを同時充電しているところ。トレーのサイズはピッタリだDockコネクタとminiUSB、microUSBケーブルで、iPhoneと三洋のモバイルブースター、ソニーのサイクルエナジーを充電しているところ。3台同時充電も可能だ

 しかし、いちいちケーブルを接続するのが面倒に感じることもある。というのも、以前に置くだけで充電できるパッド「チャージパッド」を使用したが、これはパッドの上に載せるだけで、ワイヤレスで充電できていたからだ。「Qi(チー)」規格など無接点充電に対する機運が高まる中で、ケーブルを使うというのは、無接点充電はまだ対応する機種が少ないとはいえ、新しモノ好きの人には残念に感じられるかもしれない。

決まった場所に置いて充電できるので、充電を忘れたり、持っていくのを忘れたりすることがなくなった。複数の機器を使う人におすすめしたい

 とはいっても、1つの製品で3つの機器が同時に充電できるのは魅力だ。携帯電話やスマートフォン、モバイルバッテリーを複数台持っているという人は、これを購入すれば、家庭にちょっとした「充電ステーション」ができることになる。モバイル機器の充電や、どんどん増えるケーブルの量に煩わしさを感じている方は、ぜひ購入を検討していただきたい。






2011年 12月 5日   00:00