やじうまミニレビュー

手が汚れない、最新のテープのり3アイテムを試す

by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


左から、コクヨ「ドットライナーノック」、ニチバン「tenori」、コクヨ「ドットライナープチ」

 手を汚さずにのり付けできる「テープのり」は、便利な文房具として既にお馴染みのアイテム。デスクに備えている方も多いことだろう。

 一度使ったことのある方ならお分かりだと思うが、テープのりは、のり付けの際に手がベタベタと汚れにくく、乾くのを待つ必要がなかったり、のり付けした紙もシワになりにくいなど、使いやすさが魅力だ。

 だが、ひとえにテープのりといっても、種類は豊富。今回は、自分が色々試してみた中で、もっとも使いやすかったものを3つ、ご紹介したい。

 



メーカーニチバンコクヨコクヨ
製品名tenoriドットライナーノックドットライナープチ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格400円367円178円


塗りはじめからピタッと塗れる、ニチバン「tenori」

ニチバン「tenori TN-TE8」

 封筒に封をするとき、端から端までのり付けしたつもりが、端までしっかり付いてなかった……という経験はないだろうか。ニチバンの「tenori(てのり)」は、そんなのり付けに、とことん使いやすさを求めたテープのりだ。

 tenoriの1番の特徴は、紙にテープを押し付ける塗りはじめに、本体が“しなる”こと。

 ヘッド部分に、上下にしなる「スプリングヘッド」という構造を採用したことで、塗りはじめから紙に柔軟にくっつくのだ。

 実際に使ってみると、紙の端から端までピタッと塗れた。紙同士をしっかり平らに貼り合わせられるので、気持ち良い。

 tenoriのテープは、白い紙の上でもはっきりとわかる半透明の水色。どこまで塗れているかも、わかりやすい。テープの幅は8.4mmで、長さは16mとたっぷりある。詰め替え用のテープは、Amazon.co.jpで1個290円で売られている。

 本体サイズは85×40×18mm(長さ×奥行き×高さ)、重量は25gで、テープのりにしては大きめ。デザインは、手のひらにコロンと収まる丸みを帯びた形で、しっかり握れる。これくらい大きさがあるほうが、ブレずに塗れるのだ。

 なお、tenoriはこのほかに、紙工作やポスターの貼り付け用の、より粘着力の強い「強粘着パワータイプテープ」の「tenori TN-TE8K」も発売されている。

 tenoriは、日常使いにピッタリだ。仕事のデスクの引き出しに入れておけば、伝票整理の時や、郵便物の宛名貼りなどに役立つ。これまでのテープのりだと端までうまく塗れなかった方にこそ試して欲しいテープのりだ。

分解した。スプリングヘッド部にはクッションのような白い素材が挟まれていた塗り始めにヘッドがしなり、ピタッとくっつく塗ったあとには、ドット状の粘着物質が並ぶ

ニチバン
http://www.nichiban.co.jp/index.html
tenori
http://www.nichiban.co.jp/stationery/tenori/index.html

 

ノック式のテープのり、コクヨ「ドットライナーノック」

コクヨ「ドットライナーノック」

 次は、コクヨのノック式テープのり「ドットライナーノック」だ。

 ドットライナーノックは、ペン 感覚で使えるテープのり。ノック式ボールペンのようなボタンをカチカチッとノックしてテープの先端を出し入れする。キャップを外して使う手間がかからず、 とにかく思い立ったらすぐ使える、起動性の良さが特徴だ。キャップ付きのテープのりのように、キャップを失くしてしまう心配もないのも嬉しい。

 本体サイズは、約120×20×25mm(同)で、重量は19g。本体は細長いスティック型で、デスクのペン立てにも差しておける。

  内蔵しているテープは、幅7mm、長さは8m。ドットライナーシリーズのテープは、アクリル系の材料で作られている。以前このレビューでも取り上げている が、ドットライナーのテープのりは、1つ1つの丸い(ドット状)のりが、テープ上にそれぞれ独立して並んでいる。このため、端でピタッと切れ、しっかり留 まるのだという。確かに、テープの切れや粘着力も申し分なく、剥がれてきてはマズイ伝票類もしっかり留まった。

 詰め替え用のテープは、Amazon.co.jpで1個178円で売られている。カラーは青とピンクが定番で用意されていて、今回選んだオレンジのほか、紫と緑は数量限定色なのだそうだ。

 デスクの上でのりを使う機会の多い方、特にサッと取り出してすぐに使いたいという方には、起動性の良いドットライナーノックがオススメだ。

カバーを外したところ。テープのパーツも細長い形をしているノックするとテープのりが出入りする
ボールペンのような感覚で握れるペン立てにもさしておける。使いたいときにサッと取り出せる

コクヨ
http://www.kokuyo-st.co.jp/
製品情報
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/dotliner/series/knock/

 

 

持ち運ぶならコレ! 超小型テープのり、コクヨ「ドットライナープチ」

コクヨ「ドットライナープチ」

 ペン型のドットライナーノックも十分持ち運びに便利だが、さらにこんなにコンパクトなテープのりがある。最後に取り上げるのは、毎日持ち運ぶのにピッタリな小さなテープのり、コクヨの「ドットライナープチ」だ。

 ドットライナープチは、コクヨのドットライナーシリーズの中でも、もっとも小さく、以前に当レビューでお伝えしたドットライナーミニよりも、さらに一回りコンパクトだ。本体サイズは58×26×12mm(同)で、まさに親指サイズ。重量は8g。

 本体が小さいと、持ち運びに便利という面もあるが、小回りがきくのも良い。例えば、切手や記念切符なども、きれいにのり付けできるのだ。

 これだけ小型だと、内蔵テープも短いのではないかと思うが、ドットライナープチに内蔵されているテープの長さは8.5mで、実は最初に紹介したドットライナーノックよりも50cm長い。テープの幅は7.5mmで、これも普通サイズのテープのりのテープ幅が8~9mm前後であることを考えると、極端に細いとは感じない。

 残念なのは、ドットライナープチには、替えテープの用意がないこと。テープのりは替えテープの用意があるタイプのものがほとんどなので、今後用意されることを期待したい。

 カラーは今回使用したピンクのほかに、鮮やかな青とオレンジが用意されている。

 ドットライナープチは、ペンケースやポーチに入れて毎日持ち歩くのにちょうど良いテープのりだ。出先で急に郵便物を送らねばならなった時の備えとして、あるいは旅行中にスクラッピングをしたい時などにオススメだ。

カバーを外したところ。詰め替え用のテープが用意されていないのが残念本体は小型だが、テープの幅は狭くは感じなかったポーチにもすっぽりおさまる

コクヨ
http://www.kokuyo-st.co.jp/
ドットライナープチ
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/dotliner/series/petit/




2011年 9月 26日   00:00