やじうまミニレビュー
JOBY「gorillatorch」
JOBY「gorillatorch」 |
停電や災害に備える――東日本大震災、多くの人が意識していることだろう。小生もそうで、備蓄の見直しやライトの補充などを少しずつだが進めている。
特に重要なのが光源。いざ選ぶとなると、携行性や駆動時間が重要になるし、設置がカンタンなのほうがいい。そこで今回は、「携行性」「駆動時間」「使い勝手」の3点を満たしたライト「gorillatorch(ゴリラトーチ)」を紹介しよう。
メーカー | JOBY |
製品名 | gorillatorch(ゴリラトーチ) |
購入店舗 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,300円 |
ゴリラトーチは、多関節アームにLEDライトを搭載された製品。グネグネ曲がる3本のアームを利用して、柱や木の枝など、従来のLEDライトでは取り付けが難しいところにも取り付けられる点が最大のウリだ。デジカメ好きの方には、同じくJOBY製の多関節三脚「gorillapod(ゴリラポッド)」のLEDライトバージョンといったほうがわかりやすいだろう。
サイズは76×64×203mm(幅×奥行き×高さ)で、多関節アーム部は約12cmの長さ。それぞれに10個の関節が用意されている。また先端部には、ゴリラトーチの自重を余裕もって支えられるマグネットが内蔵されている点にも注目したい。それによって、冷蔵庫の側面などちょっとした金属製品が設置場所にできる。例えば車のボンネット裏に取り付けて、作業用ライトなんてこともできるのだ。ちなみに、重量も約197gと軽い。
gorillatorchの外観は三脚の上にLEDといったヴィジュアルだ | 右手側のダイヤルを回すとLEDが点灯する。最大輝度から点灯するので、覗き込みながらのスイッチオンは避けること | 電源は単三乾電池×3。最大80時間の点灯が可能になっている |
LEDライトは、全光束65lmの高輝度LEDを採用。本体横のノブを回すことで、明るさの調整も可能だ。電源は単三乾電池3本で、明るさ最大で20時間、明るさを50%に抑えると50時間、10%だと80時間の駆動時間になっている。写真でも紹介しているが、明るさ100%はかなり強い光を放つので、夜道を照らす用途にはオーバースペックに感じられた。輝度50%以下でも十分に明るく、室内や足元を照らすにはちょうど良かった。
光は中心部が特に明るく、LEDらしい直進性の高い光だ。目標が少し離れた方が光が広がるので、照らしたい場所からやや離れたところに設置するのが良いだろう。暗い場所で持ち歩く場合は、30%程度の明るさが扱いやすく感じた。
照射性能をチェック。この写真は輝度最大で、25mほど離れた倉庫まで照らしている。というか、実際には80mほど先まで照らせていた | こちらは輝度最小。とはいえ、中心部の光はわずかだが倉庫まで届いている | 最大輝度がどれくらい明るいか。倉庫前の人を照らして生じた影の強さでもわかるように、とても明るくて車のハイビームの印象を持った |
本製品の特徴となる多関節アームの使い勝手の良さは、写真で見ていただいたほうが早い。以下は写真中心に解説していくが、とにかく、どこにでも取り付けられるのである。
フスマの上の鴨居に取り付けてみたところ | 先端部のマグネットのおかげで、冷蔵庫の側面に対して垂直に立たせることもできる | スチール製階段の裏側に取り付けてみたところ。天地逆さであっても安定していた |
鉄柱に巻き付けてみたところ。関節部ごとにゴムリングが用意されているため、とても滑りにくい。照らしたい方向を照らせる | こちらは木の枝に巻き付けてみたところ。テキトーにアームを巻ければいいので、枝をカットするなども不要 | 人体にも装着可能。写真は腕につけてみたところ |
どこにでも取り付けられる便利なLEDライトだ。それだけでなく携行性や駆動時間も十分なので、もしもの時の備えにはもちろん、レジャーや倉庫内での探しモノといった用途にも良いだろう。アームを曲げればスリムになるので片付けもラクだ。ライトの設置場所に困った経験がある方は、このゴリラトーチをチェックしてほしい。
2011年 5月 11日 00:00
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