やじうまミニレビュー

無印良品「シリコーン 菜箸/スプーン/はけ」

~耐熱性に優れたブラックの調理器具を試す
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


 ふと我が家の調理器具に目をやると、どれもボロボロであることに気付いた。プラスチック製のお玉は一部が溶けているし、菜箸や木べらは黒く焦げている。これらの損傷はどれも熱によるもの。調理中に何気なく鍋の縁にお玉や菜箸を置いたり、火の近くに置いてしまった結果、溶けたり焦げたりしてしまったのだ。

一部が溶けてしまっているプラスチック製のお玉菜箸は持ち手部分が焦げてしまっている木べらは焦げのグラデーションができていた……

 今度は、熱に強いものを――と探して購入したのが、今回紹介する無印良品のシリコーン製の調理小物だ。購入したのは「シリコーン菜箸」「シリコーン調理スプーン」「シリコーンはけ」の3つ。



メーカー無印良品
製品名シリコーン菜箸シリコーン調理スプーンシリコーンはけ
販売価格800円850円850円
購入場所無印良品ネットストア

無印用品のシリコーン調理調理小物。右から「シリコーン調理スプーン」「シリコーンはけ」「シリコーン菜箸」
 いずれも外側が耐熱温度の高いシリコーンでできているため、熱に強く、焦げたり溶けたりという心配がないものだ。耐熱温度についてはシリコーンはけのみ明記されていて、先端のシリコーン部分の耐熱温度は300℃、持ち手部分などに使われているナイロンの耐熱温度は180℃となっている。

 菜箸とスプーンについては耐熱温度の表記はないが、これはおそらく内側に芯となる別の素材を使用しているからだろう。はけはシリコンの素材の柔らかさを活かして、先端部分が全てシリコンになっているが、菜箸やスプーンの場合はある程度の硬さが必要なため、表面だけシリコーンを使っている。いずれにしてもプラスチックや木に比べると、熱に強いのは間違いない。

 菜箸と調理スプーンは、食材を炒めたり、取り分けたりするときに使う。はけは、お菓子作りの時に卵を表面に塗ったり、焼きおにぎりの表面に醤油を塗ったりというような用途で使うものだ。それぞれの長さは菜箸が300mm、調理スプーンは長さ260mm、はけは長さは213mm。

菜箸を使っているところはけを使って焼きおにぎりの表面にタレを付けているところ
調理スプーンは食材を混ぜたり炒めたり様々なシーンで活躍しているスープなどをすくって取り分けたりするのにも便利

 本体デザインは、ごくシンプルなもの。シリコーンは、木やプラスチックに比べて滑りにくく、持ちやすい印象だ。それぞれ用途に応じて毎日使っているが、溶けることはもちろんないし、汚れも付きにくくとても気に入って使っている。耐熱温度が高いため、食器洗い乾燥機も普通に使える点も良い。

 もう1つ、気に入っているのが黒で統一された本体カラー。調理小物というと、カラフルな色やデザインのものが多いが、このシリーズは全て黒で統一されている。オープンキッチンなどで見た目を気にする人にもお勧めしたい。

 これまで焦げが原因で折れたり、捨ててしまった菜箸はおそらく10本以上。シリコーンシリーズを使い始めて約3カ月が経過したが、シリコーン製の菜箸の方が確実に使いやすく、長持ちするだろう。シリコーンという素材の良さを活かした優れた製品だ。



2011年 4月 25日   00:00