やじうまミニレビュー

Beech「王様のうたた寝枕」

~デスクでも家でも、優雅にうたた寝できる枕
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


Beech「王様のうたた寝枕」

 春眠、暁を覚えず。ぽかぽか暖かくなってきて、日中でもまぶたが重い日が続く。お昼ご飯をたらふく食べたあとは、本能のままに眠くなる。このまま仕事机に突っ付せたら、幸せなんだけどなぁ……。

 なんて思っていたところ、ちょうど良さそうな枕を見つけた。その名も、「王様のうたた寝枕」。どこが王様なのかはよくわからないが、“うたた寝用”の枕とはなんだか面白そうなので、試しに買ってみた。

 


メーカーBeech
製品名王様のうたた寝枕
希望小売価格3,990円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,271円

 「王様のうたた寝枕(以下、枕)」は、真ん中に直径80mmほどの丸い穴が空いたビーズ枕だ。中材にはビーズとポリエステル綿が混合した素材を使用しており、適度に弾力がある。重さは約250gで、一般的な枕と大差ないだろう。手触りはすべすべしている。

 サイズは約350×240×130mm(幅×奥行き×高さ)で、頭を乗せるタイプの枕と比べ、高さがあるのが特徴。枕の形はところどころ湾曲していて、高低差がある。上から見ると、ソラ豆の形に似ている。

パッケージには王様による使用例が描かれている真ん中の穴は伸縮する。ペットボトルもすっぽり入る
弾力がある適度な高さがあるこの微妙な高低差が体にフィットする

 さっそく机に置いた枕に腕を通して、頭を預けてみた。枕の高さが程よく、弾力に埋もれるようにして眠れる。顔に当たる部分の生地は、肌馴染みが良く気持ちいい。普段手を敷いてうつ伏せに寝ると、腕が痺れてくることがあるが、これなら手首が圧迫される感じもないし、長時間のうたた寝にも対応できた。

手を穴に通す穴は伸縮するので、二の腕のほうまで通せる腕が痺れてこないので、長時間のうたた寝にも対応

 経験のある方はおわかりになるだろうが、机にじかに突っ伏して寝るのは、なかなか至難の技である。固い机がおでこに当たって痛かったり、首を横にすると隣の人に寝顔を(下手したらヨダレも)見られる可能性がある。この王様枕は、仮眠の時間を快適に過ごすにはピッタリだった。

 さらに、真ん中の穴には、鼻と口がすっぽりおさまる。うつ伏せのままでも呼吸が続けられるので、苦しくならないし、顔全体が独特の柔らかさにうもれて心地いい。我が家では、マッサージをする時に特に重宝した。この枕の穴に鼻と口を収めれば、マッサージ店の施術用ベッドのようになる。肩揉みする側もされる側もダラッと脱力できて楽である。家族からもなかなか好評だった。

 この場合の注意すべき点は、「ヨダレ」。王様の枕に合う枕カバーはなかなかないので、ヨダレが気になる人は、タオルをかぶせたり、ティッシュを用意しておいたほうがいいだろう。

机にそのままうつ伏せになると、おでこも痛いし背中や肩もキツい真ん中の穴に鼻と口がすっぽりおさまるので、マッサージにピッタリ!

 このほか、湾曲を利用して、イスの背もたれなどに置いたり、お腹とデスクの間に挟んだりと、クッションとしても使えた。

普通のクッションとしても使える穴にあごをはめれば、うつ伏せで読書する時にも使える
王様自ら色々な使い方を提案している

 ちなみにパッケージでは、かぼちゃパンツをはいた王様が、色々な使い方を紹介している。なかには、枕を両足に1個ずつ通して、足枕にするという使い道も紹介されている。今回私は顔を埋める枕として使ったが、確かに足枕にするにもちょうど良い高さなので、足枕用に2個揃えれば贅沢な王様気分が味わえるかもしれない。

 王様枕は独特の形と柔らかさをしているので、使い道が豊富にある。自分次第で色々工夫できるのも面白い。

 昼寝や仮眠は、午後の活力を養う貴重な時間とも言える。なんとなくうつらうつらしてしまう今のような季節には、“眠りの王国”へと誘ってくれるアイテムをそばに置いてみてはいかがだろうか。





2011年 4月 15日   00:00