やじうまミニレビュー

メガハウス「ミルキャン」

~金太郎飴もできる、やわらかキャンディ作り
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


メガハウス「ミルキャン」

 今回紹介するのは、子供が大好きなソフトキャンディが作れるクッキングトイ、メガハウスの「ミルキャン」だ。これ1台で、しぼり器でしぼりだしたものを組み合わせて作る「金太郎キャンディ」、型に入れて作る「型ぬきキャンディ」、ハンコのように押す「スタンプキャンディ」の3種類のキャンディが楽しめるという。


メーカーメガハウス
製品名ミルキャン
希望小売価格3,150円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,000円

細かいパーツがたくさん入っている

 本体は、しぼり器、のし棒、ぬき型、成型フタ、ナイフ、しぼり口、フレーム、マット、絵柄シートがセットになっている。キャンディを作るための食材は自分で用意する。

 用意するのは、クリーミングパウダー、粉砂糖、練乳、ヨーグルトの4つ。粉砂糖は砂糖やグラニュー糖などは他のものでは代用できないので、気をつけよう。基本の材料以外にもココア・抹茶・ジャムなどをベースの生地に入れての楽しむこともできる。

取扱説明書はカラーで見やすい。うまくできるコツもわかりやすく紹介されている材料はスーパーで手に入るものばかり砂糖は必ず粉砂糖を使う

 対象年齢は8才以上となっているが、生地をこねるのは特に問題がなさそうだったので、6才と3才の子供にも手伝ってもらうことにした。

 まず、すべての材料を入れて粘土のようにこねていく。これがベースの生地となる。生地が固い場合は、ヨーグルトを1gずつ足して微調整していく。粘土より少し固くなるようになるまでこねていくのだが、大人でも力がいる作業なので、最後は必ず大人がしっかりこねるようにしよう。根気良くこねていくと、最初はポロポロしていた生地も、次第にまとまってくる。この生地を使ってキャンディの色や形をアレンジいていく。

最初はへらでさっくりと混ぜる子供たち2人もお手伝い。生地は固めなので小さな子供だと大変だが、とても楽しそうだ。きれいにまとまった!

かわいい金太郞キャンディが簡単にできた

抹茶パウダー入り生地をこねこね。子供は粘土をやっている気分

 まずは、金太郞キャンディから作り始めた。基本の生地に食紅と抹茶パウダー、ココアパウダーを混ぜて色つきの生地を作っていく。これが、金太郎飴の内側の模様となる。

 色がまんべんなく混ざっていくが、こねすぎると油分が表面に浮き出てきて、生地がボソボソになってしまう。生地に色を付けたい場合は、基本の生地を作る途中で、食紅やパウダーを加えた方が良いかもしれない。

 次に、しぼり器とのし棒を使って形を整えていく。しぼり器にしぼり口をセットし、生地をつめてから、ハンドルをゆっくり押すと、生地がニュッと出てくる。出てきた生地を冷蔵庫で15分ほど冷やしている間に、金太郎飴の外側となる白い生地をのし棒で伸ばしておく。均等に伸ばしたら、フレームを押しつけて四角くカットする。

金太郎キャンディを作るときに欠かせないのがしぼり器しぼり口をセット。今回はハートにしてみたニューッと出てきた。これを冷やしておく

 冷やしておいた内側の生地を外側の生地に乗せて、おさえで押しつけて棒状にする。冷蔵庫で約5分冷やし固めてから、適当な大きさに切れば完成だ。生地は柔らかいので、簡単に切れるが、一気に切ろうとすると崩れてしまうので、ゆっくり切っていくのがポイントだ。

 ドキドキしながらカットしてみると、切り口にはかわいいハート型が現れた。

付属ののし棒で伸ばしていく。娘に手伝ってもらうフレームを押し付けて四角くカット
今回は丸いキャンディを作るので、半円状の溝に置く。反対側は直角になっており、四角いキャンディができるおさえ棒でギュッとおさえる

 とてもかわいいハートの金太郞キャンディができて大満足。子供達も金太郞飴が自分で作れるとは思っていなかったようで、驚きつつも大喜びだった。

 残念だったのは、基本の白生地が固すぎてしまい、割れてしまったこと。また、色つき生地もこねすぎてしまったようで、パサつきが気になった。ヨーグルトを入れて生地の状態を見ながら、手早くこねたほうがなめらかな生地になるようだ。

棒状のキャンディができた!これをナイフで丁寧に切るちょっとひび割れてしまったが、ハートの金太郎キャンディができた!

かわいい!! 子供が喜ぶ色々な形のキャンデイ

 次に作ったのは型ぬきキャンデイだ。金太郎キャンディに比べると工程も少なく、簡単にできる。基本的には、生地をぬき型につめて、冷蔵庫で15分冷やすだけ。説明書には、色々な色を使うと、さらにわいくなるとあったが、型が小さいので、結果から言えば小さい子供にはちょっと難しかった。

 冷蔵庫で冷やしたぬき型は、軽くひねるとポンポンとキャンディがはずれる。クマやハート型などのラブリーなキャンディがたくさんできて、子供達も「わぁ~!」と歓声を上げていた。

ぬき形に生地を詰めていく。隙間ができないように、しっかり詰めていくのがポイントつめ終わったら、冷蔵庫で15分ほど冷やすかわいい!子供たちから歓声が!
ペッタンと押せばできるスタンプキャンディ。これが一番簡単だ

 最後に作ったのは、丸めた生地にスタンプを押しつけて作るスタンプキャンディだ。基本的にはスタンプを押しつけるだけなので、小さな子供達には、作りやすかったようだ。このキャンディがサイズ的にも一番大きかったので、食いしん坊の下の子はスタンプキャンディばかりを食べていた。

 基本の生地を作って3種類のキャンディを作るのにかかる時間は約1時間。ケーキなどのように焼く時間もないので、手軽にできる。もう少し年上の子供と一緒に作れば、もう少し短い時間で作れるだろう。

 細かい作業が多いので、我が家の子供達ができたのはスタンプキャンディと型ぬきキャンディだけだったが、小学校高学年のお子さんなら、金太郞キャンディも1人で最後まで作ることができるだろう。

 注意しなければならないのは、小さい子供と一緒に作る場合だ。パーツ類はとても小さく、誤飲の危険がある。特に3才未満の子供には与えないように注意していただきたい。

 お手入れはそれほど大変ではない。食器洗い乾燥機は使用不可だが、こびりついたキャンディはポロッととれるので、片付ける時間はかからない。しかし、パーツ類が多く、無くしてしまいそうなので、まとめてしまっておける収納ケースが欲しいところだ。

生タイプで濃厚なキャンディ。おいしいので大人もやみつき

包み紙付きなので、プレゼントにもおすすめ

 かわいらしい見た目はもちろん、味もなかなか。濃いミルク風味で、不二家のキャンディ「ミルキー」の生タイプといった感じだ。とてもおいしいので、子供だけでなく大人も止まらなくなる。個人的におすすめなのが抹茶キャンディ。ミルク味と抹茶のほろ苦さが絶妙な組み合わせだ。

 1回でできる分量は約40個。数は多いが、1つ1つは小さいので、全体としては量は少なめ。ヨーグルトなどを使用しているので、保存には向かない。早めに食べきるか、残ってしまったら冷蔵庫で保管したほうが良いだろう。

 電気もガスも使わずに気軽に作ることができるので、子供と作るにはぴったり。本体には専用の包み紙も入っているので、作ってお友達にプレゼントしても喜ばれそうだ。




2011年 4月 8日   00:00