やじうまミニレビュー
タカラトミー「クロックマン」
~血液型で“性格”が違うおしゃべり時計
タカラトミー「クロックマン」 |
時計といってもクロックマンには針がなく、おしゃべりで時間を知らせる、というおもちゃのような時計だ。ホームページを見てみると、「職業は時計。夢は立派な時計になること。悩みは針を持っていないこと。特技は部屋をにぎやかにすること」だそうだ。なんだか面白そうなニオイがぷんぷんするので購入した。
ちなみにクロックマンは4種類ある。血液型別に用意されており、各血液型の性格は、大ヒットとなった血液型別「自分の説明書シリーズ」(Jamais Jamais著)をもとに作られている。私はB型だが、血液型でどんな差が出るのか気になったので、A型とB型の2つを選んだ。
製品名 | クロックマン | |
血液型 | A型 | B型 |
メーカー | タカラトミー | |
希望小売価格 | オープンプライス | |
購入価格 | 4,494円 | |
購入店舗 | Amazon.co.jp |
本体はサイコロ状で、81×91×85mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクト。これなら枕元に置いても邪魔にならなそうだ。電源は単3乾電池3本。本体背面に電池を入れた瞬間、時計に命が吹き込まれる。
「うーん…オイラB型クロックマン」
いきなり話し始めた! 話しているときは口がガシャガシャ動き、まばたきもする。スターウォーズに出てくるロボット「C3PO」をもっとチープにしたイメージだ。
しばらく置いておいたが、時間を設定しろと何度も言ってくる。最初の設定では、現在時刻、日時、時計の始業時刻と終業時刻、誕生日の順に設定す るのだが、すべての数字は頭のボタンを1回ずつ押して設定する。押すたびに「午前9時、午前10時」と言うものの、思った以上に声が大きい。最後に声の大きさを3段階に設定できるので、ここでちょうどよいボリュームにしておこう。
電池を入れて放っておくと、各種設定を促すセリフが流れる | ボタンを押して時刻設定。ボタンを押すごとに、月や日、時間をクロックマンが読み上げる |
クロックマンの大きな機能は4つ。おしゃべり、現在時刻のお知らせ、目覚まし機能、ゲーム機能だ。
【現在時刻のおしらせ】
現在時刻を聴きたいときは、頭のボタンを2回押す。そうすると「午前9時なり!」と時間を教えてくれる。ここでも何度も尋ねると機嫌が悪くなり、時計にも関わらず時間を教えてくれないということもある。機嫌は少し時間が経てば直るので、そっとしておこう。
クロックマンには毎時0分をお知らせする機能もあり、時報としても役立つ。ただし、これも機嫌でおしゃべりの内容が変わってくる。かなり気分屋な時計である。
機嫌がいいときは普通に時刻を教えてくれる |
【おしゃべり】
おしゃべりが聞きたいときは、頭のボタンを1回押す。いろいろなパターンがあるのだが、最初に押したときは「面白いイタズラを思いついた」と喋った。クロックマンのホームページではB型は「何かしでかしてしまいがち」と紹介されているが、その通りの性格だ。本当に何かしでかすんじゃないだろうかと思えてくる。
しばらく放置しておくと、急に独り言を言い始めたりする。一番驚いたのは、童謡の「お正月」を歌いだしたこと。日付を入力しているため、1月というのを把握しているようだ。また、気温が低い日には「今日は寒いね」と言ったのも聞いた。思っていた以上に賢い。
ボタンを押すと「楽にいこう!」というセリフ。落ち込んでいるときに励まされそう |
横に倒せば、ずっと黙っているスリープモードに移行。「仕方がない、おとなしくしていてあげよう」と言って目を閉じた |
ちなみに、ボタンを何度も押しておしゃべりをさせると、機嫌が悪くなることも。メカっぽさを感じさせなくて、何とも愛らしい。
【ゲーム機能】
クロックマンは時計以外にゲームも できる。9.6(クロック)秒ゲームは、9.6秒ぴったりで頭のボタンを押すゲーム。ボタンを2秒以上長押しすることでプレイ可能だ。記録によってセリフ は変化するが、ただそれだけ。大盛り上がりするゲームではないものの、ちょっと遊んでみようかなと思わせるシンプルさはアリだ。ちなみに私も何度かチャレンジしたのだが、「ちょっと早い」だの「遅い」だので、9.6秒でピッタリタッチすることはできなかった。
【目覚まし】
クロックマンの数少ない(!?)時計らしい機能は目覚まし機能。最初の設定段階で、クロックマンの“始業時間”と“終業時間”を決めるのだが、クロックマンはその時間外になると眠るので、静かになる。つまり、ユーザーの起床時間にクロックマンが目覚めるように設定すれば起こしてくれるのだ。ちなみに、クロックマンの“仕事時間”は2時間以上22時間以内で設定できる。
目覚まし機能はA、B型ともに試したのだが、正直にいうと、どちらも目覚まし時計としては静かすぎる。私のように目覚ましを複数個使うような人には効果は期待できなそうだ。
しかし、セリフは血液型に差が出ていて面白い。A型は「仕事を始めなければ!」、B型だと「相棒を起こさないと……おーい、時間だよ!」といった感じだ。頭のボタンを押すと、起きたことを褒めてくれる。5分間隔で2回起こしてくれるが、それでも起きない場合はまたもや機嫌が悪くなってしまう。ちなみに、セリフ内容は毎日変わる。
なお、クロックマンの“始業時間”以外にボタンを押すと、寝ぼけたようすでしゃべり出す。ここにも血液型の差がでており、A型は「もう起きたの?」と普通だったが、B型では「オイラの方が先に起きてたし……」と虚勢を張った。B型としてはなんだか複雑な気持ちになった……。
A型の目覚ましは、寝起きからハキハキしている。私も朝からこれぐらいシャキっとしたいが…… | 目覚まし時に、ボタンを押さずに放置し続けると、「死活問題なんですけど」といじける |
「相棒を起こさないと……」と、寝起きが悪そうに喋るB型。自分に思い当たる節があるので苦笑いしてしまった | そのまま放っておくと、「次は絶対起こすぞ!」と強く意気込む |
目覚まし時間前にボタンを押すと、寝ぼけ眼で目を覚ます | B型は「オイラの方が先に起きてたし……」を嘘をつく |
A型、B型の両方を使ってわかったのが、A型はやはり「真面目」。時計に「1分1秒もムダにはできないぞ」なんて言われては、B型の私には返す言葉がない。時には「もうやーめたって言いたい」と、A型の生真面目さがにじみ出るような発言もあるが……。
かといってB型は、イタズラを試みたり、目覚ましの時に「起きたほうががいいよ」とテキトーに言ったりなど、普段の自分のようでまったく信用ならなかった。自分の血液型を買うのも良いが、クロックマンの行動がピッタリ当てはまる場面がなぜか悔しく感じるので、違った血液型を買うのも良いかもしれない。
時計としての実用性には欠けるものの、ひとりの部屋にちょっとした笑いのエッセンスを与えてくれるのが最大の魅力。価格も手頃なので、血液型占いが好きな人、ひとり暮らしが寂しいとぼやいている人、ユニークなおもちゃが好きな人へのプレゼントにピッタリのアイテムだ。
2010年 1月 19日 00:00
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