LED電球、どれを買う?
テックウィンド「Luminoa(ルミノア)シリーズ」
■100W形白熱電球を上回る「業界最高水準」の明るいLED
テックウィンド「Luminoa(ルミノア) LDA16N-H」。全光束は1,550lmの昼白色相当。明るさは100W形白熱電球の明るさを超えるLED電球だ |
LED電球の明るさはますます進化を遂げ、一般家庭で最も使われている60W形白熱電球に相当するものが各社から続々と登場している。しかし、堂々と「100W形白熱電球相当の明るさ」と言い切れるものはまだ少ない。
そんな中で、大光量のLED電球を多く取り扱うテックウィンド(旧ユニティ)から、また新たな明るいE26口金のLED電球「ルミノア LDA16/LDA14」シリーズがラインアップに加わった。
ルミノアはとにかく明るい。シリーズ中で最も明るいのが、昼白色タイプの「LDA16N-H」で、全光束はなんと1,550lm。業界団体の「日本電球工業会」が規定する100W形白熱電球相当(1,520lm以上)の条件をクリアしているのだ。それに次ぐ「LDA14N-H」も、相当明るい1,300lm (80W形白熱電球相当) だ。
電球色タイプも2種類発売されている。「LDA16L-H」は1,200lm (80W形白熱電球相当)、「LDA14L-H」は1,000lm (60W形白熱電球相当)。電球色のLED電球の中でもトップクラスの明るさだ。
こちらは「LDA14N-H」全光束は1,300lmの昼白色相当。明るさは80W形白熱電球相当となる | 電球色相当の「ルミノア LDA16L-H」。全光束は1,200lmで、80W形白熱電球相当の明るさだ | 電球色相当で、全光束が1,000lmの「LDA14L-H」もラインアップされている。60W形白熱電球相当の明るさとなる |
ルミノアの明るさは、業界団体「日本電球工業会」の会員であるLEDデバイスメーカー「日亜化学工業」の高効率LED素子と、独自設計の電源回路を組み合わせて実現しているという。もともと店舗や施設など、業務用向けに開発された明るいLED電球だが、E26口金のついた電球なので、一般家庭で使われる器具にも取り付けられる。また、直販通販はもちろん、ヨドバシカメラでも販売されている。定格寿命は40,000時間で、3年間の保証もついている。
今回は、この明るいLED電球を試してみよう。
なお、本連載は白熱電球との交換がテーマなので、通常は白色系(昼光色・昼白色)の電球は取り上げていない。しかし、100W形白熱電球相当の明るさを体感しておきたいため、例外的に取り上げる。比較する電球としては、60Wと100W形の白熱電球と、電球形蛍光灯を用意した。さらに、家庭では一般的に使用されないものの、参考として150W形白熱電球とも比較している。
製品タイプ | 電球色 | 電球色 | 昼光色 | 昼光色 |
品番 | LDA16L-H | LDA14L-H | LDA16N-H | LDA14N-H |
実測寸法 (高さ×最大直径) | 130 x 68 mm | 130 x 68 mm | 130 x 68 mm | 130 x 68 mm |
実測質量 | 192 g | 192 g | 194 g | 192 g |
口金タイプ | E26 | E26 | E26 | E26 |
全光束 | 1,200lm | 1,000lm | 1,550lm | 1,300lm |
実測消費電力[記載値] | 15.8 W | 13.7 W | 15.8 W | 13.7 W |
色温度 | 2,700 K | 2,700 K | 5,000 K | 5,000 K |
定格寿命 | 40,000時間 | 40,000時間 | 40,000時間 | 40,000時間 |
調光器対応 | - | - | - | - |
密閉形器具 | - | - | - | - |
配光角度 | 130° | 130° | 130° | 130° |
実売価格(直販サイト) | 7,980円 | 4,980円 | 7,980円 | 4,980円 |
※60W形白熱電球は三菱電機オスラムの 「LW100V57W2PZ」(2個パック143円で購入)を使用
※※100W形白熱電球は日立の15%省電力タイプのソフトシリカ「LW100V85W」(1個パック105円で購入)を使用
※※※150W形白熱電球はパナソニックのシリカ電球「LW100V150W」(1個パック357円で購入)を使用
※※※※電球形蛍光灯は、2008 年の特集で 総合的に性能の高かった
パナソニックの 「パルックボール プレミアQ(クイック)」(1,390円で購入)を使用
■サイズ比較
実測した大きさは130×68mm(高さ×直径)。コンパクト化が進むLED電球の中ではかなり大きい。100W形白熱電球(109×60 mm)より21mm背が高い。重量は昼白色の「LDA16N-H」が194g、残り3つはいずれも192gと、LED電球の中では重いグループに入る。
しかも、放熱フィンがごつごつとしており、かなり目立つ。最近LED電球の放熱部はフィンが無い、または目立たない工夫が施されているので、見た目のインパクトはかなり強力だ。
さぞ取り付ける器具を選ぶかと思いきや、そうでもなかった。というのも、口金付近の直径は30mmと、60W形白熱電球(32mm)よりもスリム。しかも、細い部分がまっすぐ20mm立ち上がったところから、電球らしいくびれが始まる。ルミノアのくびれが始まる位置は、今回比較する白熱電球・電球形蛍光灯よりも高い位置にある。つまり、「口金付近が引っかかって電球が入らない」という事態が起き難い形状なのだ。したがって、電球の高さや直径が問題にならない器具ならば、ほとんどの器具に取り付けられるだろう。
また、放熱フィンも隠れてしまえば特に問題にはならない。重さについては、これまでさらに重いLED電球を何度も扱ってきたが、電球の重さで器具が傾くようなことはなかったので、まだ範囲内と言える。
参考までに、一般家庭ではほとんど馴染みのない150W形白熱電球(155×75mm)と比べてみたが、これよりはずいぶんと小さかった。
■器具に取り付けたようす
60W形用の器具に取り付けたが、器具からはみ出すこともなく、収まりは悪くない。多少、放熱部が見えてしまうが、器具とのバランスから見て、これはアリだろう。放熱部を含む電球の高さは105mm程度なので、シェードなどの深さが110mm以上あれば収まる。もし電球がはみ出しても、天井付近に取り付ける器具ならば、大きさや放熱部はさほど気にならなかった。とは言え、購入前に取り付ける器具の高さや深さ、取り付ける位置は確認しておきたい。
【白熱電球:60W形】 電球の端が少し覗いている程度の角度から撮影した | 【白熱電球:100W形】 高さは60W形より15mm高いが、それほど変わらない印象だ |
【60W形電球形蛍光灯】 100W形白熱電球よりも背が高く、内側のらせん状の蛍光管が透けて見える | 【ルミノア:共通】 かなり大きめで、放熱部が少し覗いてしまうが、電球は器具内に収まりバランスは保たれている |
■光の広がりかたと配光性
ルミノアの配光は、いわゆる「一般型LED電球」と同じ、直下に強いタイプ。それでも、一般的なLED電球の配光角度が120度に対して、ルミノアの配光角度は130度と、拡散性が良い。口金方向への光はあまり期待できないが、光源部から上、斜め上方向へは遠くまで力強い光が届く印象だ。これは4製品全てが同じような結果になった。
【白熱電球:60W形・100W形】 ソケットぎりぎりまで明るい。電球を中心に、床面に近いところから光が広がっている | 【電球形蛍光灯60W形】 白熱電球と同じように、ソケット付近も光が届く。しかし遠くまでは光が届かない印象 |
【ルミノア・昼白光 LDA16N-H】 樹脂カバーを中心に、ほぼ球形に光が拡散している。全方向タイプではないのでソケット付近と側面への光の回り込みは弱いものの、光は遠くまで、しかも広範囲に届いている | 【ルミノア・昼白光 LDA14N-H】 LDA16N-Hとほとんど同じ。なお、電球色タイプについても同じだったので、ここでは割愛する |
次に、電気スタンド型の器具に取り付けた。直下に強いタイプなので、器具の下方への強い光は望めない。また、シェードの上下で明るさの差が大きく表れてしまうので、器具の雰囲気を十分に引き出しているとは言い難い。手元や顔の近くに置くような使い方には向かないだろう。
【白熱電球:60W形・100W形】 シェードは中心からまんべんなく光り、シェードの上下からほぼ同じ明るさの光が漏れる | 【電球形蛍光灯60W形】 白熱電球と遜色なく、シェードのほぼ中心からまんべんなく光る。シェードの上下からもほぼ同じ明るさの光が漏れている |
【ルミノア・昼白光 LDA16N-H】 シェードの下半分はあまり明るくならず、シェード上下に大きなの明るさの差ができてしまう。上部のみに光が偏ってしまうので、雰囲気を重視する器具にはお勧めできない | 【ルミノア・昼白光 LDA14N-H】 LDA16N-Hとほとんど同じ。電球色タイプについても同じだったので、割愛する |
■ 明るさ(55cm直下の照度)
肝心の明るさに話を移そう。1,550~1,000lmのルミノアの照度は、実際にはどのぐらい明るいのだろうか!?
昼白色の「LDA16N-H」が一番明るくて、なんと1,560lx!! 明るさは100W形白熱電球(1,250lx)を軽々と超えて、偶然にも全光束とほぼ同じ数値となった。全光束が250lm低い「LDA14N-H」でも1,410lxで、100W形白熱電球の明るさを超えている。数値的には差があるが、見た目の印象はほとんど同じと言っても過言ではない差だ。
一方、電球色も相当明るい。80W形白熱電球相当の明るさの「LDA16L-H」は1,266lxで、こちらも100W形白熱電球を超えた。全光束が1,000lmの「LDA14N-H」は1,141lxと暗くなるが、60W形白熱電球よりも大幅に明るい。
全光束値から「100W形白熱電球相当」と言えるのは、昼白色の「LDA16N-H」のみだが、実際の明るさの印象は、4製品のどれと交換しても100W形白熱電球以上、または匹敵する明るさが得られた。
【白熱電球:60W形 800lx】 | 【電球形蛍光灯60W形:475Lx】 |
【白熱電球:100W形 1,250lx】 | 【白熱電球:150W形(参考) 1,880lx】 一般的ではないが、150W形白熱電球も計測した |
【ルミノア・昼白色:LDA16N-H 1,560lx】 昼光色は100W形白熱電球よりも大幅に明るい | 【ルミノア・昼白色:LDA14N-H 1,410lx】 こちらも100W形白熱電球の明るさを軽く超えてしまった。肉眼ではLDA16N-Hと差がわからなかった |
【ルミノア・電球色:LDA16L-H 1,266lx】 80W形白熱電球相当の明るさながら、直下の明るさは100W形白熱電球を超えた | 【ルミノア・電球色:LDA14L-H 1,141lx】 60W形白熱電球相当の明るさながら、明るさの印象は100W形白熱電球に近い印象だ |
ただし、照度を計測中に気になることがあった。計測するまでは全く気づかなかったのだが、4製品すべて、ワットチェッカーの明るさを示す数値が、数秒間隔の周期で上がったり下がったりと、微妙に変化するのだ。明るさの差は±40lx程度で収まっており、肉眼でチラツキも感じなかったので、個人的には実使用上で問題は起きなかったが、念のためここで記しておきたい。
最近は明るいLED電球が続々と登場しているが、ルミノアシリーズはその中でもダントツの明るさが得られる。各色上位モデルの明るさは、軽く100W形白熱電球を超え、その下のモデルでも相当明るい。“60W形白熱電球相当の明るさ”のはずの「LDA14N-H」でさえ、100W形白熱電球から取り替えても実用的には遜色ない。驚異的な明るさと言えるだろう。
【実使用編】
ここからはこれまでのレビューと同様に、実際の生活シーンに取り付けて、よりリアルな使用での実力を探って行く。なお、密閉型器具に対応していないので、浴室や密閉型のインテリアライトでは使用していない。
■玄関
我が家の小さな玄関には、オーバースペックと言わざるを得ないほど明るい。直下に強いタイプのLED電球ではあるのだが、光は隅々まで行き渡った。もしも天井が高く、広い玄関のある家にお住まいなら、ルミノアを選ぶ価値があるだろう。十分に明るく快適な玄関が演出できるはずだ。どちらの光色も自然な色味が得られ、人を迎え入れる場所としてふさわしい。
【白熱電球:60W形】 床面まで光が届き、十分な明るさがある | 【白熱電球:100W形】 60W形よりずっと明るい玄関になる | 【電球形蛍光灯】 比較すると色が不自然に感じる。また、点灯して明るさが安定するまで時間がかかる |
【ルミノア・昼白光 LDA16N-H】 昼白色は、玄関にはかなり明る過ぎる。光色は良いが狭い玄関には不向きかもしれない | 【ルミノア・昼白光 LDA14N-H】 |
【ルミノア・電球色 LDA16L-H】 電球色でも、LDA16L-Hはまだまだ明るすぎる | 【ルミノア・電球色 LDA14L-H】 LDA14L-Hも相当明るいが、100W形白熱電球の交換ならありだろう |
■トイレ
玄関よりもさらに狭いトイレ空間には、さすがに明るすぎる。40~60W形白熱電球の明るさがあれば十分で、しかも短時間しか過ごさないような場所に、高価なルミノアは不向きと言わざるをえないだろう。
なお、トイレは点滅頻度が高いため、点滅回数が寿命に影響する電球形蛍光灯の写真は割愛する。
【白熱電球:60W形】 明るく気持ちよく過ごせる | 【白熱電球:100W形】 狭い空間に、100W形の白熱電球はあまりにも明るすぎる |
【ルミノア・昼白光 LDA16N-H】 昼白色、電球色ともに、100W形白熱電球以上、または同等の明るさのLED電球はオーバースペックだ | 【ルミノア・昼白光 LDA14N-H】 | 【ルミノア・電球色 LDA16L-H】 | 【ルミノア・電球色 LDA14L-H】 |
■リビングルーム
結果から先に言うと、ルミノア2灯は明るすぎる。10畳程度のリビングルームならば、1灯でも十分な明るさが得られたのだ。今回に限り、2灯の60W形電球対して、ルミノア1灯というパターンも試した。
透過タイプの器具に昼白色2灯は、どちらも眩し過ぎる明るさだった。1灯にしても、テーブル面や床の明るさは、60W形白熱電球2灯に負けていない。全配光タイプではないため、光がシェードを通って天井、壁面へは広がらないが、実用的な明るさは十分期待できる。
昼白色は涼しげなニュートラルな白色。季節や好みに合えば、リビングルームにも似合うだろう。電球色も、下方向は1灯でも十分に明るい。光色の印象が白熱電球に極めて近いので、より明るいリビングルームにしたいなら、2灯もアリだろう。
【白熱電球:60W形×2 透過タイプのシェード】 光が部屋全体に行き渡り、十分な明るさがある | 【電球形蛍光灯×2 透過タイプのシェード】 白熱電球のように上部、側面へも光が広がる。しかし、テーブルはLED電球よりも暗い印象で、色被り(余計な色が加わること)によりくすんで見える |
非透過タイプの器具の場合、どちらの光色、明るさでも2灯は必要ないと感じた。シェード内部の反射光が加わり、1灯でもテーブル面は十分に明るい。部屋全体の明るさのコントラストは白熱電球とは異なるが、雰囲気が良かった。
【白熱電球:60W形×2 非透過タイプのシェード】 十分な明るさが得られ、コントラストのある空間になっている | 【電球形蛍光灯×2 非透過タイプのシェード】 白熱電球のように上部へも光が広がるが、透過タイプと同様、色がいまひとつ |
ペンダントライトに取り付けるのもいいが、ここは明るい間接光として、リビングルームに取り入れてみてはいかがだろうか。
前出の拡散性を表すスタンドに取り付けた場合、人の近くに置くには眩し過ぎるが、部屋の隅の上方向を照らすアッパーライトとしてなら活用できる。壁面と天井面を明るく照らし出し、その反射光が部屋全体に広がって、より印象的なくつろぎの空間が演出できた。器具までの距離と高さがあり、シェードで光源が全く見えないので、100W形白熱電球を超える明るさがあっても眩しさは気にならない。リビングルームだけでなく、キッチンや仕事部屋にも応用できる、オススメの利用方法だ。
【ルミノア・アッパーライト その1】 直下に強いルミノアは、スタンドにつけると器具にムラが浮き上がる。しかし高い位置に置いてアッパーライトとしてなら活用できそうだ | 【ルミノア・アッパーライト その2】 部屋の隅の上方を照らせば、1灯だけで部屋全体に柔らかな光が広がる。直視したら眩しいが、光源が隠れていれば間接光として利用しやすい。(透過タイプのシェードと同じ条件で撮影した) |
■玄関まわりや通路の灯りに
室内以外でも、明るいルミノアは実力を発揮する。我が家の玄関の外の通路、つまり、マンションの共有部分だ。
ここでは、60W、100W形白熱電球のほか、150W形白熱電球と100W形電球形蛍光灯と比較する。が、4機種全て、明るさの印象は100W形白熱電球それ以上、または同等という結果が得られた。さすがに器具付近の明るさは、150W形白熱電球に負けてしまう。しかし、床面の明るさに限って言えば、「LDA16N-H」も「LDA14N-H」も、まったくひけをとらない。
【白熱電球:60W形】 十分明るいが、人が出入りする場所はもう少し明るさが欲しいかもしれない | 【白熱電球:100W形】 共有部分として適度な明るさが得られた | 【白熱電球:150W形】 かなり明るい。天井がもっと高くても十分に明るいだろう | 【電球形蛍光灯:100W形】 もともと廊下についていた電球形蛍光灯。床面がさほど明るくない |
この結果から、階段などの高い天井、雨の当たらない軒下などにも十分に活用できるだろう。明るさは100W形白熱電球以上得られ、拡散性も十分。足元がより明るくなり、安全性がより高まりそうだ。防犯の効果も期待できるのではないだろうか。
■食事の風景
演色性は非常に良い印象だった。色合いが重視される食事のシーンで、昼白色、電球色とも、全ての食べ物が新鮮で、おいしそうに見え、色がくすまない。色の見え方のバランスが自然で、およそ欠点らしいものが感じられないのだ。白色の食器の材質による違いもわかり、モスグリーンのランチョンマットの微妙な色の再現性も良好。演色性を表す「平均演色評価数」は公表されていないが、印象としてかなり高いように感じられた。
これまで多くのLED電球を試してきたが、ルミノアの演色性の良さは明らかに感じられる。特に電球色が照らし出す色合いは、白熱電球と並べてみても、ぱっと見ではわからないほど。大いにオススメできる。
【白熱電球:60W・100W形】 食事は全体的においしそうに見える。ただし赤みが強い光色のため、モスグリーンのランチョンマットが茶色に見える | 【電球形蛍光灯】 色味のバランスが崩れ、食卓全体がくすんだ印象になる。特に、ハムの色味が気になる |
【ルミノア・昼白光 LDA16N-H】 自然な白色。食べ物全体がおいしそうに見える。青色の色味も強調される事なく、爽やかで自然な印象だ | 【ルミノア・昼白光 LDA14N-H】 |
【ルミノア・電球色 LDA16L-H】 並べてみなければ、白熱電球かLED電球か判らないほど光色と演色性が肉薄している。演色性がとても高く、食べ物が全てが新鮮でおいしそうに見え、食欲がそそられる。ランチョンマットはこちらの方が色の再現性が良かった。色味が大切なシーンに大いにお勧めできる | 【ルミノア・電球色 LDA14L-H】 |
■100W形白熱電球との交換で、元が取れるのは【1年~1年8カ月】
消費電力は思いのほか低かった。昼白色タイプの「LDA16N-H」と電球色タイプの「LDA16L-H」は13W、ほかは12Wだった(実測値)。100W形白熱電球は85Wなので、取り替えれば「LDA16N-H」と「LDA16L-H」は1/6以上、「LDA14N-H」と「LDA14L-H」なら1/7も節電できる。
【白熱電球:60W形】 消費電力は56W。消費電力1Wあたりの発光効率は、14.46lm/Wになる | 【白熱電球:100W形】 消費電力83W。発光効率は、18.31lm/W | 【白熱電球:150W形(参考)】 消費電力152W。発光効率は15.78lm/W | 【電球形蛍光灯60W形】 消費電力10W。発光効率は75lm/W |
【ルミノア・昼白光 LDA16N-H】 消費電力13W。実測消費電力値の発光効率はなんと119.2lm/Wとなる(公表スペックでは98.1lm/W) | 【ルミノア・昼白光 LDA14N-H】 消費電力12W。実測消費電力値の発光効率は108.3lm/Wだった(公表スペックでは94.9lm/W) |
【ルミノア・電球色 LDA16L-H】 消費電力13W。実測消費電力値の発光効率は92.3lm/Wとなる(公表スペックでは75.9 lm/W) | 【ルミノア・電球色 LDA14L-H】 消費電力12W。実測消費電力値の発光効率は83.3lm/Wとなる(公表スペックでは73.0 lm/W) |
電球代の元を取る期間も案外短い。100W形白熱電球と取り替えた場合、直販価格が7,980円の「LDA16N-H」と「LDA16L-H」が1年8カ月、4,527円の「LDA14N-H」と「LDA14L-H」なら、たった1年しかかからない。定格寿命は40,000時間なので、1日8時間の点灯なら、電球代の元を取った後、12年以上も使い続けられる。
さらに、100W形の電球形蛍光灯との取り替えも現実的だ。「LDA14N-H」と「LDA14L-H」が、3年半で電球代が償却できる試算となった。消費電力が電球形蛍光灯の60%程度で済むところが大きな理由だろう。電球代と電気代を足したランニングコストは、2個目の蛍光灯に変える時点で逆転する。したがって急いで交換する必要はないが、明るさ、演色性、点滅回数に因る寿命の影響がなく、使い勝手はルミノアの方が優れている。
また、一般的な需要は少ないかもしれないが、もしも150W形白熱電球と交換する場合、消費電力は1/11以上、そして元をとるまで半年~10カ月と、相当早く回収できる。
光源 | 実測 消費 電力 | 1カ月 | 3カ月 | 半年 (6カ月) | 10カ月 | 1年 | 1年 1カ月 | 1年 8カ月 | 2年 9カ月 | 3年半 | 6年 11カ月 |
ルミノア LDA16 | 13W | 8,050円 | 8,189円 | 8,398円 | 8,677円 | 8,816円 | 8,886円 | 9,373円 | 10,279円 | 10,906円 | 13,761円 |
ルミノア LDA14 | 12W | 5,044円 | 5,173円 | 5,365円 | 5,622円 | 5,750円 | 5,814円 | 6,264円 | 7,098円 | 7,676円 | 10,307円 |
白熱電球 150W | 152W | 1,171円 | 2,798円 | 5,596円 | 9,208円 | 10,835円 | 12,005円 | 1,8058円 | 30,063円 | 38,100円 | 75,030円 |
白熱電球 100W | 83W | 549円 | 1,438円 | 2,876円 | 4,759円 | 5,648円 | 6,197円 | 9,413円 | 15,610円 | 19,819円 | 39,089円 |
白熱電球 60W | 56W | 370円 | 966円 | 1,932円 | 3,195円 | 3,792円 | 4,161円 | 6,319円 | 10,480円 | 13,306円 | 26,242円 |
電球型蛍光灯 100W形 | 20W | 1,887円 | 2,101円 | 2,422円 | 2,851円 | 3,065円 | 3,172円 | 3,921円 | 5,313円 | 8,057円 | 14,227円 |
電球型蛍光灯 60W形 | 10W | 1,445円 | 1,554円 | 1,719円 | 1,938円 | 2,047円 | 2,102円 | 2,485円 | 3,197円 | 3,690円 | 7,324円 |
※100W形電球形蛍光灯はパナソニック「パルックボールプレミア A形 EFA25EL20H」を使用
電球代を加算する (切れた電球代の購入費として)
※電気代は1kWh=22円で計算
■結論、100W形電球と交換して文句無し!!
ルミノアの最大の特徴は、100W形白熱電球を凌ぐ、または同等に近い明るさと高い演色性が挙げられる。元々業務用ではあるが、店舗や施設だけでなく、一般家庭で明るさが必要な場所には大いに活用できるだろう。特に高所に取り付ければ、毎日8時間点灯しても15年近く、電球の交換をせずに済むので、メンテナンスはかなりラクになるはずだ。
欠点を挙げるなら、前述した通りの周期的なわずかな明るさのブレと、電球が発する「ジーッ」という小さな雑音だろうか。個人的な感想から言えば、どちらも実使用では気にならなかった。明るさのブレは使用中全く気づかず、雑音も50cm離れれば聞こえないほど小さな音だった。AMラジオの側で点灯しても、ノイズは入らなかった。
もしかすると、「明るいのはわかったけど、我が家はマンションだから、100WクラスのLED電球は要らないよ」と言う方もいるかもしれない。そういう方には、ルミノアを利用した「多灯照明」を最後に紹介したい。多灯照明は、複数の灯りでインテリアを彩る照明テクニックだが、明るいルミノアを間接光として利用し、目的に合わせた照明器具を一灯プラスするだけで簡単にできる。
やり方は、手元にあるスポットライトやスタンドにルミノアを取り付け、光源を隠すように高い位置に置く。あとは、リビングルームなら手元灯、ダイニングキッチンなら演色性の高いペンダント、仕事部屋ならデスク上のタスクライトをプラスするだけだ。明るい間接光が部屋全体をやさしく包み、プラスした灯りが局所照明として部屋全体にリズム感を演出する。今回は3つのパターンを撮影したが、全てのシーンで消費電力は17W以下で済んでしまう。
ルミノアの消費電力1Wあたりの発光効率は、昼白色の「LDA16N-H」が98.1lm/W、「LDA14N-H」が94.9 lm/W、電球色の「LDA16L-H」が75.9lm/W、「LDA14L-H」が73.0 lm/Wと、白熱電球とは比べものにならないほど高い効率を誇る。いずれも100W形白熱電球から取り替えて、満足のいくLED電球として、一般家庭への導入も検討していただきたい。
テックウィンド 「Luminoa (ルミノア)はこんなLED電球
―共通する特徴―
・演色性が高く、色味が重要な食卓にもOK
・3年保証つき。世紀の使用で保障期間内に故障なら無償で交換できる
―昼白色「LDA16N-H」、「LDA14N-H」)―
・100W形白熱電球を軽く上回る明るさが得られる
・外光とも相性が良い、自然な白色光
・市販のLED電球の中では特に明るい。階段や高天井の取り付けにおすすめ
―電球色「LDA16L-H」、「LDA14L-H」―
・「LDA16L-H」は、100W形白熱電球を上回る明るさ
・「LDA14L-H」は、100W形白熱電球と交換しても、ほとんど明るさを我慢しない明るさ
・演色性が特に高く、白熱電球の光色に肉薄。食事のシーン、くつろぎのシーンに特にお勧め
・間接光として、明るく柔らかな全体照明が演出できる
2012年6月29日 00:00