家電製品ミニレビュー
毎日の衣類ケアに便利なハンディタイプの衣類スチーマー
by 田中 真紀子(2015/11/12 07:00)
洋服をハンガーにかけたままシワ伸ばしができる衣類スチーマーは、わざわざアイロン台を出さずに使えるという便利な製品。手軽に使えるため、身だしなみにこだわる人からアイロンがけは面倒という人まで、幅広い層に人気の衣類ケア家電だ。
今回紹介するのは、ティファールから登場したガーメントスチーマー「2in1 スチームアンドプレス」。パワフルなスチームアイロンや、スチームを使った調理機器も展開しているティファールだけに、期待が高まる。
メーカー名 | ティファール |
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製品名 | スチームアンドプレス DV8610 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,190円 |
洋服ブラシ型のミニアイロン
本製品の特徴は、ただスチームをかけられるだけでなく、アイロンとしても使える点。衣類についたホコリなどを取り除く洋服ブラシに似た形をしているが、かけ面はミニサイズのアイロンそのものだ。スチーマーの中には、スチームが出るだけのもの、かけ面があっても温度設定はできないものも多いが、スチームアンドプレスは、設定温度が低温・中温・高温から選べるようになっている。アイロン機能へのこだわりを感じられる。なお、スチーム機能は、設定温度を高温以上にした場合のみ使える。
水タンクの中に水を入れ、コンセントを差したら、ダイヤルを回して温度をセット。今回は高温で使用した。
よれよれのカーディガンがふんわり仕上がった!
まずは、よれよれにシワがついたカーディガンのシワを伸ばしてみることにした。生地の表面にかけ面を近づけ、人指し指でスチームトリガーを引くと、プシューっと勢いよくスチームが噴射。その場所のシワがふわっと消えていった。シワが深いところや袖口、腰回りなどギャザーが寄っている部分は少々苦戦したが、3分程度で全体のシワをすっきり伸ばすことができた。
とはいえ実際、3分間もスチームをかけ続けるのは結構大変だ。ハンドル付きで操作性は高いものの、重心が先端にあるため、角度によっては重く感じることもある。ただし今回は、わざと深いシワをつけた洋服で試したため、シワを取るのに時間がかかったということもある。現実的には「ちょっと気にあるシワ」を伸ばすシーンが多いと考えれば、問題ないだろう。
ニット類はアイロンをかけると毛が潰れてしまい、ふんわり感が損なわれがちだが、スチームを使えばふんわり仕上げられるというメリットも感じられた。
ちなみにこのスチームトリガーは、引き続けるのではなく、引いては離す、を繰り返すタイプ。1度引いたら、4秒間以上あけないと、湯滴漏れの原因になるという。
綿シャツはスチームよりプレスのほうが効果的
続いて綿素材のシャツのシワを伸ばしてみた。こちらも立体的な縫製で、ボタンまわりにギャザーも寄っているため、スチームが活躍するデザイン。生地を引っ張りながら、ある程度のシワは伸ばすことができた。
ただし、どうも物足りない。シワは伸びても、綿シャツならではスッキリ感を出すことはできないのだ。そこで市販のアイロンミトンを使い、気になる部分は直接プレスすることにした。
除菌、消臭にもスチームが活躍!
スチームが便利なのは、シワ伸ばしだけではない。気になるニオイを取り除いたり、雑菌などを除菌してくれる作用もあるのだ。例えば焼肉を食べて帰って来たとき、コートにニオイが染み付いたままクローゼットに入れてしまうと大変なことになる。しかし、スチームして乾かしてからしまえば、気になるニオイも低減できるというわけだ。
また、付属のアタッチメントをつけることで、衣類についた糸くずやホコリも取り除くことができる。個人的には、むしろこちらの機能のほうが、手軽に使えるメリットとして大きいのでは、と感じた。
1台あると便利なスチーマー
このスチーマーはそもそもアイロンではなく、「スチームさえ当てればシワが取れる」と思って使うと、正直ガッカリするかもしれない。この製品は、例えば週末にまとめてアイロンやスチーマーを使うという人向けではなく、毎朝着ていく洋服のシワをちょっとケアしたいという人向け。
ホコリやニオイの対策もしっかりできるので、衣類のケアをマメにしたいという人にはオススメ。新しい形の衣類ケア家電として、1台持っておきたいアイテムと言っていいだろう。