家電製品ミニレビュー

2分クイックチャージなど、機能もデザインも新しい! パナの電動歯ブラシ「ドルツ」

パナソニックの音波電動歯ブラシ「Doltz(ドルツ) EW-DE54」

 今回紹介するのは、パナソニックの音波電動歯ブラシ「Doltz(ドルツ) EW-DE54」だ。この秋、フルモデルチェンジし、デザインや機能も革新的な製品。9月1日発売の製品だが、今回はそれより前に製品を手に入れたので、さっそく使い勝手をレポートしよう。

メーカー名パナソニック
製品名Doltz(ドルツ) EW-DE54
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格22,670円

 パナソニックの電動歯ブラシと言えば、微細な音波振動で歯垢を除去する「音波振動」が特徴。新モデルでも、この音波振動は変わっていない。しかし、それ以外は全てといって良いくらい、大きく変わっている。

製品パッケージ。黒で高級感がある
製品本体と付属品。替え用ブラシ4本、充電台、収納ケースが付属する

シンプルで機能的な新デザインを採用

 まずはデザイン。白と黒の2色展開で、ちょっと素っ気なく感じるくらいシンプルで機能的な印象。今回選んだ黒は、ブラシの接続部分周りと、底部分のシルバーが効いていて、クールな感じだ。

手に持ったところ
シルバーのラインが効いている

 パナソニックの電動歯ブラシと言えば、これまではどちらかというと女性的なイメージのデザインが多かった。例えば、自宅で使っていた2010年のモデル「EW-DL21」は、ステインケア機能を搭載した女性向けのモデルで、当時のカラーラインナップもビビットピンク、ホワイト、ピンクの3色だ。

 本体の大きさなどをそれほど変わらないが、パッと見た時の印象はかなり異なる。

2010年のモデル「EW-DL21」と比べたところ。大きさはそれほど変わらない

手入れしやすく、見た目も良い、新充電台

 本体を充電する充電台のデザインも大きく変わっている。従来は、本体を差し込むような形状だったが、新モデルでは、上部のリングで本体を固定、宙に浮いた状態で充電する。見た目ももちろん、違うが、この形状にしたことで、メンテナンス性も向上している。従来タイプはホコリやゴミが溜まりやすく、お手入れもしにくかったが、新モデルでは、汚れても手を入れてサッと拭ける。

従来の充電器(左)と比べたところ
従来タイプはゴミなどが溜まりやすかった
新モデルは本体が浮いた状態になるので、汚れが溜まりにくく、お手入れも簡単にできる

 さらに、充電機能そのものも向上。1時間の充電で約60分間使用できるほか、1回分の充電がわずか2分で可能なクイックチャージ機能を新たに搭載した。これは、電磁誘導と磁気共振を融合した新たな技術で、電動歯ブラシに採用するのはもちろん初めてだ。

充電しているところ

 電動歯ブラシを使い始めた時は、本体を充電台に戻すのを忘れがちで、使いたい時に充電がないということもよくある。わずか2分で充電できるというのはかなり便利。

 また旅行や出張時に本体を収納できるケースも付属する。

付属の収納ケース
ブラシ2本も一緒に収納できる

0.02mmの極細毛ブラシが気持ち良い

 実際の使い勝手にも満足。特に他社製品との違いを感じたのが、細さ約0.02mmの「イオン用極細毛ブラシ」。一般的な歯ブラシに比べてもかなり細いので、歯と歯ぐきの間の細かいすき間にもしっかり入り込んでくれる。つかいはじめた当初は、毛が入り込んで痛いなぁという感覚があったが、使い続けるうちに痛みは引き、気持ちよさがクセになってしまった。

 EW-DE54にはこのほか、歯面やかみ合わせ面をしっかり磨く「マルチフィットブラシ」、奥歯や歯並びの悪いところを集中して磨く「ポイント磨きブラシ」、歯ぐきをケアする「イオン用2Wayシリコンブラシ」が付属する。

細さ約0.02mmの「イオン用極細毛ブラシ」(手前)と、歯面やかみ合わせ面をしっかり磨く「マルチフィットブラシ」(奥)の2本を交互に使っている

 私は、毎日の歯ブラシに極細毛ブラシと、マルチフィットブラシを使い分けて使っている。極細毛ブラシだけだと、歯の表面のツルツル感が少ないような気がして、物足りなさを感じる時もあるが、組み合わせて使うことで、歯ぐきとかみ合わせ面の両方がケアできるのが嬉しい。

 新モデルでは、押しつける力に関わらず、ブラシ振幅を常に一定に維持する制御も搭載している。普段使っている時はあまり気付かないが、特に電動歯ブラシ初心者にとってはあると嬉しい機能だ。

 また、地味に気に入っているのが、付属のブラシスタンド。充電台とは別になっており、4本のブラシを立てて収納できる。洗面台の棚などに立てておけるので、見た目もスッキリして、使いやすい。

4本のブラシが付属する
ブラシスタンドを使って、見やすく収納できる

機能だけでなく、デザインも重要なポイント

 電動歯ブラシはこの2~3年で、使う人も増えてきて、市場も拡大している。特に、高級モデルでは、デザインに凝ったモデルが多い。電動歯ブラシが手磨きよりキレイに磨けるのはもはや周知の事実。機能はもちろん、充電台や使い勝手、デザインで、自分好みの製品を選ぶようになってきている。

 自宅の洗面所のどこに置くのか、出張や旅行には持ち歩くのか、デザインは自分好みかなど、本来の機能だけでなく、デザインやオプションとなる部分もチェックしてから選ぶのがオススメだ。

阿部 夏子