家電製品ミニレビュー

SAMJUNG「ハイブリッドLED照明 SL-380」

~充電機能だけじゃない、+αの使い勝手を備えたデスクライト
by スタパ齋藤
SAMJUNG「ハイブリッドLED照明 SL-380」

 家電Watch編集部から「貴様は充電池とLEDが好きだから充電式としても使えるLED照明スタンドを試してみなはれ」的なメールとともに、SAMJUNG(サムジュン)の「ハイブリッドLED照明 SL-380」が送られてきた。キタ!! コレってアレでしょ、停電時は内蔵バッテリーで使えたりする、テレビ通販とかでもやってたりするアレでしょ!!


メーカーSAMJUNG
製品名ハイブリッドLED照明 SL-380
希望小売価格オープンプライス
購入場所直販サイト
購入価格8,980円


 このSL-380、通常はコンセント(AC電源)から電源を得るデスクライトとして使えて、停電時は内蔵バッテリーで光るハイブリッドな照明器具である。AC電源使用時の光源は0.6W級の白色LED×27個で、内蔵バッテリー使用時の光源は、0.6W級の電球色LED×8個だ。

 

 内蔵バッテリーは3.6V/2,200mAhのリチウムイオンタイプ。約20時間でフル充電でき、その状態から約5時間(電球色LED×8個を)点灯させ続けられる。なお、AC電源使用時は付属ACアダプタと本体を接続してコンセントから電源を取るが、その状態で自動的に内蔵バッテリーへの充電が行なわれる。ま、フツーに使ってれば自然に充電されるって感覚ですな。

AC電源使用時は、0.6W級の白色LED×27個が光源となる。台座部のダイヤルで光量調節が可能内蔵バッテリー使用時は、0.6W級の電球色LED×8個が光源となる。光量調節には対応していないAC電源使用時/充電時に使用するACアダプタ。非常に小さなACアダプタなので邪魔になりにくい

 使ってみてイキナリ違和感を感じたのは、発光時の仕様。前述のように電源はAC電源か内蔵バッテリーの2種類となる。また、光源は白色LED×27個および電球色LED×8個となる。これら要素を見ると単純に「コンセントでも内蔵電池でも使えて、光は白色と電球色なんだネ」とか思いがち。だが、チト違った。

 実際は、AC電源使用時は「光源は白色LED×27個のみ」となる。ACアダプタ使用時に電球色の光は使えないんですな。また、内蔵バッテリー使用時は「光源は電球色LED×8個のみ」となる。停電時は電球色の光だけで、白色は不可、てなわけだ。

 この仕様、なーんなモッタイナイ気がしますのう。AC電源使用時、通常は白色の光源を使って、リラックス時などには補助光的に電球色光源使いたいじゃないスか。でも電球色光源を使うためにはいったんACアダプタを外す必要がある。停電時は電球色光源だけとなるが、やはり、白色/電球色の切り替えとかできたら何かと便利なんだけどなぁ、的な。

 とかノッケから細かいところに文句垂れてるのは、この仕様以外のところは非常に実用的だからだ。個人的に買いたくなった製品である。ていうか買うかも。

 さておき、まず良かったのは照明器具としての実用性。モノとしてはやや小振りなデスクスタンドで、シェード(光源部)のサイズは約25×5cm。デスク全体を照らすにはシェードが小さく感じられるが、40cm四方程度のエリアを照らすなら不満はない。AC電源使用時の白色光は明るさの調節ができ、暗くならない程度に手元を照らす明かり~工作や裁縫や読書などを快適に行なえる程度の明るさまで無段階で変更できる。

 内蔵バッテリー使用時は光源は電球色のみで、AC電源使用時よりかなり暗くなり、光量調節にも非対応だ。が、それでもまあまあ本を読める程度の明るさはあるので、停電時の光源としてはアリだ。色はあまりクセのない電球色。白色も電球色も、シェード発光面に搭載された低反射レンズにより、光がほどよく拡散され、自然な雰囲気で投光されていると感じる。

本体サイズは、250×320×370mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.1kg(本体のみ)AC電源使用時はダイヤルで光量を無段階で調節できる。電源ボタンはタッチ式内蔵バッテリー使用時はギリギリ本が読める程度の明るさ。光量調節非対応

 それからアーム部分の可動の自由度。アームには関節が3つあり、ひとことで言えば「シェードをさまざまな位置にセットできる」てな感覚。シェードが左右180度/上下160度/高さ45度に可動するのだが、実際にどんな位置にセットできるのかを写真で見てみよう。

下部アームは45度くらいの範囲で動く。シェードの高さを調節できるわけですな
シェードは上下160度の可動範囲を持つ
シェードは左右180度に首振りもする
アームやシェードの動きを組み合わせることで、さまざまな位置に光源をもってこられる

 メーカーは「立体的な角度調整ができる3Dアーム」と表現しているが、確かにそう。シェードをセットする位置の自由度が超高い。個人的には、台座をやや向こうに離しつつ、シェードを顔近くにセットして光を机上に当てて、工作など細かな作業時に使いたいなぁと強く思った。LED光源なら顔周辺や手元などが熱を持たないので好都合である。ほかにもさまざまな位置にシェードをセットできるので、応用範囲が広いと思われる。

 ちなみに、可動部の硬さはコインで締め/緩めすることで調節できる。ので、頻繁に可動させて使う用途にも、一カ所にカッチリ位置決めをして使い続ける用途にも向く。

 あとはお値段。実勢価格は8,980円前後となっている。俺的には前述の「電源種類によって光源が限定される」という微妙な仕様でなければ頷ける価格だと思う。また、AC電源使用時は十分明るいデスクライトとして使えて、シェードセット位置の自由度も非常に高いあたり、工作~クラフト派にとっては気になる製品かもしれない。単なる「停電時も使えるデスクライト」に+αの使い勝手を加えている点、ジワジワと惹かれる製品だ。





2011年8月31日 00:00