家電製品ミニレビュー
タイガー魔法瓶「コーヒーメーカー ACU-A040」
■おいしいコーヒーを飲みたい
タイガー魔法瓶「コーヒーメーカー ACU-A040」 |
1日に数杯はコーヒーを飲む大のコーヒー党の私。毎日コーヒーメーカーで、コーヒーを淹れている。食後や仕事をしながらのコーヒーも良いが、朝の最初の一杯はまた格別の味。朝食の準備をしながらまずは一杯、その後家事をして、出勤前にニュースを見ながら一杯というのが定番だが、今の時期、コーヒーがすぐに冷めてしまう。
しかし、コーヒーを温め直すのはなかなか難しい。たいていは電子レンジで温めているが、温めすぎると煮詰まったように苦味が強くなってしまうのだ。せめて朝の間だけでもおいしいコーヒーを飲みたい! と購入したのが、今回紹介するタイガー魔法瓶のコーヒーメーカー「ACU-A040」だ。
メーカー | タイガー魔法瓶 |
製品名 | コーヒーメーカー ACU-A040 |
希望小売価格 | 10,500円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 5,482円 |
ACU-A040の最大の特徴は、保温性が高いコーヒーサーバーにある。ステンレスの真空二重構造の「まほうびん」となっていて、淹れたての味を温かいまま長く楽しめるという。確かにサーバーの見た目は、コーヒーメーカーのサーバーというよりも、電気ケトルのようなしっかりした印象。上部の蓋も厚みがある。
製品全体の大きさは253×154×313mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2kg。コーヒーメーカーとしてはコンパクトな部類に入るだろう。特に幅がスリムで、置く場所を選ばない。本体カラーは赤系のカフェルビーと白系のカフェクリームの2色を展開。今回はカフェクリームを購入した。
容量はカップ4杯分(約540ml)で、2人暮らしにはちょうど良いサイズだ。本体には、フィルターと計量カップ、ペーパーフィルター数枚が付属する。
製品本体 | 「まほうびん」構造のコーヒーサーバー |
蓋を外したところ | 保温効果を高めるため、蓋もスクリュー式となっている |
給水タンクは本体側面に設けられている | 本体上部 | 給水時は上部の蓋を外す |
本体の抽出口 | 本体付属のフィルター。コーヒーの風味を楽しむために側面の溝が一般的なものより深くなっているという | ペーパーフィルターと計量カップも付属する |
■保温性能だけじゃない高機能サーバーが魅力
使い方は一般的なコーヒーメーカーと変わらない。フィルターにペーパーフィルターをセットして、コーヒー粉を入れる。本体上部から、給水タンクに水を入れたらあとはスイッチを押すだけ。スイッチは1つしかないので、操作に迷いようがないほど、シンプルな構造だ。
まずはフィルターにペーパーフィルターをセット。ここにコーヒー粉を入れる | 給水タンクに水を入れる | あとは電源スイッチを入れるだけだ |
しかし、使い始めてみると、使いやすい工夫があちこちに施されているのに気付く。
まずは、この製品のキモであるコーヒーサーバーから見ていこう。本来の目的である保温機能は大満足。朝の1時間程度であれば充分温かいままで、コーヒーが楽しめる。コーヒーが落ちると自動で電源が切れる仕組みなので、味が煮詰まることなく、淹れたての味がそのまま楽しめるといった感じだ。
保温時間の目安は3時間以内がベスト。それ以上時間が経つとぬるくなってしまうため、温め直した方がいいだろう。
感動したのはコーヒーサーバーの安全性が高いこと。上部の取っ手を下に押さないと、コーヒーが出ない仕組みになっていて、テーブルの上で倒したとしても中のコーヒーがこぼれない仕組みになっている。また、独自の真空二重構造により外側が熱くなることもない。
蓋部分の取っ手を下にしないと、コーヒーが出ない仕組み | 高級感のある造りで、テーブルで給仕するのにも向く |
安定感が高く、高級感のある造りで、コーヒーショップの出張用サーバーのようなイメージ。温かいまま、こぼすことなく運べるだけでなく、テーブルの上に出して給仕するのも恥ずかしくないデザインだ。まだ、実践したことはないが、ACU-A040のサーバーならそのまま車で持ち出して、車の中でコーヒーを楽しむなんてこともできそうだ。
■自動電源OFF機能やお手入れ面など使い勝手にも配慮
サーバー以外の本体仕様も工夫が施されている。特に便利だと思ったのが、コーヒーが入ると自動で電源が切れる構造。何年もコーヒーメーカーを使っているが、これまで何度も電源の切り忘れという失敗をやらかしている私としては、この機能は大変ありがたい。
また、給水タンクにはわかりやすい目盛りが付いているので、とりあえず目分量で水を汲んできて、タンクで水量を合わせるという使い方が可能だ。
お手入れ面も、満足している。サーバーの内側のステンレスには汚れが付きにくい「内面鏡面加工」が施されているため、一般的なコーヒーメーカーのサーバーに比べて汚れやニオイが付きにくい。コーヒーの場合、黒っぽい茶渋が特に気になるが、使い続けて半年経っても全く気にならない。
給水タンクには分かりやすい目盛りが付いている | 内部はニオイや汚れが付きにくい鏡面加工が施されている |
■今まででベストの1台
これまで大小含めて様々なコーヒーメーカーを使ってきたが、使いやすさの点でいうとベストの1台。
まほうびん構造のサーバーを除けば、特にこれといったハイテクな機能が搭載されているわけではないが、安全性が高くて、ソツなく使える“国産メーカーらしい”コーヒーメーカーだといえるだろう。
2011年1月11日 00:00