家電製品ミニレビュー

夏でも冬でも、花粉が舞う季節にも活躍する空気清浄機能付きの「Dyson Pure Hot+Cool」

Dyson Pure Hot+Cool 空気清浄機能付ファンヒーター

 我が家の寝室には、エアコンがない。代わりに夏は扇風機(今年は冷風扇)、冬はヒーターを導入している。だが収納の少ない家なので、それぞれ使わない季節にどこに置いておくかで悩むことになる。

 そんなところに、先日発表された「Dyson Pure Hot+Cool 空気清浄機能付ファンヒーター」が家に届いた。1台で空気清浄機、ファンヒーター、扇風機の3役を果たしてくれる。つまり季節を問わずに、使えるのだ。

正面
側面
俯瞰
メーカー名 ダイソン
製品名 Dyson Pure Hot+Cool 空気清浄機能付ファンヒーター
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 74,304円(11月5日発売予定)

久しぶりのエアマルチプライアーの静かさにびっくり

 ダイソン特有のエアマルチプライアー技術を採用し、扇風機のような羽根はない。それでも電源をONにすれば、中型扇風機と同様の強力な涼風を送ってくれる。

 このエアマルチプライアー型の同社製品を使うのは、第一世代モデル以来の5年ぶり。初めて使った時には、本体の動作音が物凄く大きいなと、あまり良いイメージを感じなかった。

エアマルチプライアーを採用。本体上部の全面から風が送られてくる

 だが、今回久しぶりに使って、まず驚いたのがその静かさだった。初代機と並べて比較したわけではないが、静音性が進化したのは間違いない。風量は、10段階で調節できるが、風量1〜5くらいまでであれば、生活音にまぎれて動作音はまったく気にならない。それでいて、しっかりと風が送られてきた。これなら就寝時でも、音が気になるということはないだろう。

 また、送風口を前後に分けて、風を送る範囲を変えるワイドモードとフォーカスモードがあるのもいい。ワイドモードにすれば、一般的な扇風機のように体の一部分にだけ風が集中することもなく、体が感じるストレスが少ないのだ。

送風範囲をワイドとフォーカスの2モードで調節できる。写真はワイドモードのイメージ
フォーカスモードでは、風が一点に集中して送られる。涼風/温風、どちらでも変えられる
ワイドモードにした時の本体表示。モードの切り替えは、リモコンで行なう
フォーカスモードにした時の本体表示

 帰宅時に寒いから一気に体を暖めたい時にはフォーカスモードにし、温まったらワイドモードでまんべんなく温めるということができる。夏であれば、これを涼風にすれば良い。

 もちろん首振り機能もあるが、首を振らせると風の流れを体が感じてしまう。個人的にはやはり体のストレスが少ない、広範囲に送風してくれるワイドモードがお気に入り。

電源を入れてから、温かい風になるまでの時間が速い!

 もう一点、特に驚いたのが、電源ONから温風が流れてくるまでの時間が短いこと。一般的なエアコンやストーブはもちろん、寝室で使っているオイルヒーターと比べると、断然速い! これなら寒い季節に帰宅した際に、「おぉ〜寒い寒い、速くあったまれぇ」と思う暇もなく、体を温めてくれるだろう。

温風モードで使用中は、本体の内側、吹き出し口が熱くなる

 風の温かさも、冬に使うのにも十分だと感じた。6畳くらいの広さであれば、それほど時間も掛けずに部屋全体を温めてくれるだろう。

 その分、温風を送っている時には、本体の内側が熱くなるので注意したい。と言っても、本体の外側は全く熱くならないし、“熱い”と言っても、触ったら火傷するというレベルではない。我が家の1歳になる愚息も触っていたが、「これは熱いから嫌だな」と思ったのか、すぐに手を引っ込めた。その点、小さな子どもがいても、安心して使えるなと思った。※取扱説明書には、「小さなお子様がいるところで使用する場合は、手の届かない場所に置いてご使用ください」と書いてある。手の届く場所で使う場合は、自己責任でお願いします。

小さい子どもがいる家庭ではポイント高し!

 「Dyson Pure Hot+Cool」で、いいねと特に感じた点は下の通り。

・ワイドモードによる、体へのインパクトが少ない風
・涼風も温風も、夏も冬も活躍してくれそう。しかも空気清浄機能付き
・羽根がないから、小さい子どもがいても、扇風機よりも安心
・火傷するほど熱くならないから、オイルヒーターやストーブより安心

小さい子どもがいても安心

 特に小さい子どもがいる我が家では、安心なのが一番。本体に抱きついて、首振り機能を止めてしまったり、立ち上がろうとして本体ごと倒れかかったりすることもあるが、まぁ致命傷にはならなそうだ。それに、本体はそれほど大きくないから、小さなケガでも心配という人は、手の届かない棚の上などに置けばいいだろう(地震の時に倒れないよう対策してほしい)。

 デザインもすっきりしていて良い。やや下半分が重たいシルエットだが、扇風機やヒーターとして使える製品で、これだけのデザインなら満足だろう。

 なお、空気清浄機能を単体で使うことはできない。そのため、春や秋などの快適な季節でも、空気清浄を行ないたい場合は送風か温風を使う必要がある。一見、無駄な気もしなくはないが、部屋の中の空気を巡らせることで、より隅々まで空気を清浄にできると考えれば、納得できる。

 ここまで利点を書き連ねたが、やはり価格を考えると、購入までのハードルは決して低くない。だがこの点は、扇風機とヒーター、さらに空気清浄機として使え、未使用期間の収納スペース(コスト)も必要ないと考えれば、クリアできると感じた。価格面さえクリアできれば、間違いなく一人暮らしを含めてどんな家庭にもお薦めできる一品だ。

風を送る上下の角度は、手で本体を前後に押し引きすることで調節できる
後ろに傾けたところ
前傾させたところ
本体には電源ボタンしかないため、操作は付属のリモコンで行なう
涼風/温風や風量/温度、タイマー、首振り、送風範囲など、リモコンで全てを制御できる
リモコンを本体上部に置くと、組み込まれた磁石で、ピタッと固定される。少しチョンマゲっぽい
本体下部には吸い込み口と空気洗浄用フィルターを配置。360°から、まんべんなく空気を吸い込む
フィルターユニットは、1日12時間使った場合、約1年で交換するのが目安。左右のボタンを押しながら外す
交換用のフィルターユニットは、6,000円前後で購入できる

(河原塚 英信)