家電製品ミニレビュー

6分で氷ができるスピーディー製氷機が夏の必須アイテムに!

405の高速製氷器

 夏本番! 連日の暑さが続くと、冷蔵庫の氷の取り合いがヒートアップする。こまめに給水タンクに水を入れても、毎日夜の晩酌に使う氷は10個あるかないか。ヘタをすると氷がない日すらある。それはなぜかーっ!

 奥さんと子どもたちが、豪快にカキ氷を作っているからだ。しかも給水タンクに水足してないっ! うっきー! しかし家庭内のカースト制度では底辺に位置する筆者。人知れずこっそり給水タンクに水を足す日々。

 そんな筆者と同志の皆さんに紹介したいのが、405の「高速製氷器」だ。なんと最速6分で氷ができてしまうというもの。これなら「氷がないっ!」と冷蔵庫を開けてからでも、晩酌に間に合う!

メーカー名 405
製品名 新型高速製氷機
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 19,800円

本当に6分で氷ができるのか? を試してみた

 結論から言うと、本当に6分でできる。なぜなら水を6分間急速冷却してできた氷をどんどんストックするからだ。だから作り始め直後は、水も温かく製氷器もあまり冷えていないので、小さい氷しかできない。

 でも20分後の3回目にもなると、冷蔵庫の氷と遜色ない大きさの氷になる。また氷のサイズは大小が選べるようになっており、6分でできるのは直径2cmで高さ2.5cm程度の小さな氷。大きい氷は9分ほど掛かり直径2.5cmで高さ3cmほどになる。

本体。水を張ってスイッチを入れるだけで、数分まっていれば氷ができる
フタを開けると水2リットルが入るタンク(というより水槽)がある
一番最初にできる氷は、冬の水たまりに張っているような薄い氷
2回目にできた氷。だいぶ大きくなってきた
3回目以降は、指先以上に大きな氷ができる。急速冷却されるので、氷の色もどんどん白くなる

 急ぎの場合は6分でできるSサイズで、とりあえず1杯分の氷を作り、あとはペースを見てLサイズに切り替えるといい。

 2時間半も運転しておくと製氷器いっぱいの氷ができ、500mlの中ジョッキで3杯分(めいっぱい入れて)の氷ができる。普通のジュースのグラスなら6〜10杯分は取れる。

 普通の冷蔵庫で氷を作ると、だいたい2〜3時間かかる。で、できる氷は12個程度。それと比べればどれだけ氷が量産できるかが分かるだろう。

 冷蔵庫の製氷室は、-20℃近くまで冷やしてるので、カチカチでまったく溶けていない氷ができる。でもこの製氷器は製氷皿の部分だけを冷やし、その余冷で製氷室(ストッカー)を冷やしている。そのため冷蔵庫の氷に比べると水っぽい。
 この製氷器で作った氷でカキ氷も作れるが、フワフワのカキ氷にはならない点に注意した方がいいだろう。

2時間半運転すると大漁の氷ができる。冷蔵庫で作ったらようやく1回製氷できる時間なので、その差は歴然
冷蔵庫の氷(左)と、製氷器の氷(右)。製氷器の氷は水っぽいので、カキ氷はできるけどフワフワにはならない
1回にできる氷は10個。室温のジュースでもあっという間に飲み頃まで冷やせるぐらいの量はできる
Lサイズの氷はSサイズよりちょっと大きい程度。筆者的には大きさよりも時間を稼げるSサイズをたくさん作った方がいい感じだった

 またこの製氷器で作った氷で飲み物を冷やすと、あっという間に飲み物がキンキンに冷える。四角い冷蔵庫の氷に比べて、特殊な形をしているこの氷は、飲み物と触れ合う面積が広く、氷が溶けやすいので飲み物がスグに冷えるようだ。室温になっていたジュースでも、この氷を使えば1分もしないうちに全体がキンキンに冷える。

 ただしお酒をロックでいきたい人には不向き。スグにお酒は冷たくなるが、そのぶん氷が解けてしまうので水割りになっちゃうのだ。まぁそもそもロックが好きという人は、製氷器の氷すら柔らかいと言って、コンビニのロックアイスを使う人が多いので、製氷器で作った氷を使わないと思うが……。

2時間半も運転しているとストッカーに山盛りの氷ができる。重さにすると大体1kgぐらい
溢れそうになるとセンサーが感知して一時停止するので安心
お客さんがいっぱい来る場合は、宴の始まる3時間前から氷を作っておけばいい
早く作れる氷は早く解けるので、飲み物も早く冷える!素晴らしい!

持ち運びできるがかなり重いので注意

大きさは炊飯器の背が高くなった感じ。もしくはパン焼き器が一回り大きくなった感じ

 見た目すごく手軽そうで、運びやすそうな感じだが、コンプレッサー(冷凍機)がかなり重く、重さが8.8kgあるので両手じゃないと持ち歩けない。さらに製氷中はさらに2Lの水もしくは氷が加わるので総重量は11kgになる。大きさもパン焼き器より一回り大きく、だいたい炊飯器(5合炊き)程度と思ってほしい。

 キッチンとダイニングの間を頻繁に持ち運ぶという使い方には向いていない。どちらかというと、季節になったら押し入れから引っ張り出してくるものだろう。

 中の水タンクや製氷装置は、冷蔵庫と同じで水洗いできないので、濡れタオルで拭いて乾かせばいい。突起も少なく形状もシンプルなので、冷蔵庫の掃除に比べたらカンタンだ。また先日紹介した製氷器クリーナーも使えるので、途中経路のパイプなどが気になる場合は、これらを使ってもいいだろう。

余ってしまった水は水抜きホースから捨てられる。ホースの先にはコックがあり、これを開閉すると水抜きできる
レバーでコックを開閉して水抜きする
水タンクはきれいは布きんで拭くだけ。気になるなら製氷器クリーナーで掃除してもOK

 運転音は、古い旅館にあるミニ冷蔵庫と同じ程度だ(新しい旅館やホテルだと、ペルチェ素子なるものを使った冷蔵庫があり、まったく音がしない場合もあるので……)。冷凍機にはコンプレッサーを使っているので、わずかだがコロコロという運転音が聞こえる。またコンプレッサーの熱を冷やすために、10cmほどの空冷ファンがあり、これもわずかに音がする。まぁないとは思うが、寝室で寝ながら氷を作ると、ちょと音が気になるかも知れない。

 なお「ジュースを入れておけば、アイスがたくさんできるじゃん!」と思った人も多いと思う(笑)。しかしタンクと製氷器間のパイプは露出していないので、糖分が中で詰まると故障するため、マニュアルでは水道水以外の使用は禁止になっている。

理系向け(笑)。早く氷ができる秘密に迫ってみた!

 氷が早くできるしくみは、冷媒管というキンキンに冷えた管(だいたい-10℃)を小さな水のトレイに浸して、冷媒管で直接氷を作っているから。これがすべてだ。

 この冷媒管、冷蔵庫でも使われているが、一番簡単に見えるのがエアコンだ、普通は薄いアルミの板を何百枚も重ねて、そこに冷媒管を差し込んでアルミ板全体を冷やすようにしている。

横たわる管が冷媒管
冷媒管は枝木に分かれ、棒アイスのように下にある小さなトレイに沈められている
冷媒管にできた氷。特殊形状は、こうしてできあがる
エアコンを冷房から暖房に切り替える要領で、冷媒管を少し暖めて氷を落とす
下に落ちた氷を自動ショベルでストッカーに移動する

 冷蔵庫やエアコンは、このアルミの隙間に空気を通して冷気を作り、それで飲み物を冷やしたり氷を作ったりするわけだ。でもこの製氷器は、キンキンに冷えた冷媒管を直接水に浸すので、効率的に水を冷やして氷を作れるというわけ。

 その様子を時間短縮したムービーにしたので、お楽しみいただければと。

左上のタイムスタンプを見ると氷のできる間隔がよくわかる。30倍速映像
水トレイと冷媒管の様子。30倍速映像

 よくできてる! と関心させられるのは、冷媒管によってトレイで冷たくなっても、氷にならなかった水だ。この水は再びタンクに戻されるので、最初は生温い水でも何回か氷を作っていくうちに冷たい水になる。冷たい水で氷を作ると、より大きな氷が短時間で作れる。つまり最初は薄く小さな氷だけど、しだいに大きな氷になるのだ。

 さらに氷のストッカーの下が水タンクになっているので、解けた氷も水を冷やす。こうしてどんどん冷えた水は、庫内も冷やすのでできた氷も解けにくくなる。そこには素晴らしいサイクルが出来上がっているのだ!

家庭に1台! 買ったら手放せない季節アイテム間違いなし

 夏はエアコンと扇風機が必須アイテムだが、3つめの必須アイテムになりそうな高速製氷器。価格はおよそ2万円だが、毎日のようにコンビニへ氷を買いに行っている家庭なら、ひと夏で原価回収できる。

 夜に「氷がネェ!」と叫んでいる同志のお父さんたち! コレさえあれば、家庭内冷戦が緩和される。使ってみれば便利さが分かって手放せなくなること確実。絶対に損しない筆者の超オススメアイテムだ。

(藤山 哲人)

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