家電製品ミニレビュー

本格エスプレッソが抽出できる「BEEPRESSO Avanzato」でカフェ三昧!

プランビー「BEEPRESSO Avanzato」

 皆さんは日々のブレイクタイムや仕事中に何を飲んでいるだろうか。筆者は麦茶(乳幼児がいるため1年中淹れている)が3割ほど、残りは1日中コーヒーを飲んでいる。ステンレス魔法瓶タイプのボトルに大量にドリップできるコーヒーメーカーを使い、それで多いときは1日2~3回ほど抽出。コーヒーカップに10杯以上は飲んでいる計算になる。

 そんな筆者のコーヒー好きを知ってか、編集部より「エスプレッソメーカーを使う?」という申し出をいただいた。それが今回試すプランビーの「BEEPRESSO Avanzato」だ。

 プランビーというメーカーは、筆者も知らなかったが、電解水生成器などの医療機器のレンタル事業を行なっている会社だという。「BEEPRESSO」は同社が立ち上げたプレミアムコーヒーブランドでその第一弾となる製品が、この「BEEPRESSO Avanzato」となる。カプセルをセットすることで簡単にエスプレッソとルンゴ(ロングの意、通常のコーヒー風)が抽出できる。

メーカー名プランビー
製品名BEEPRESSO Avanzato ウェルカムセット付き
希望小売価格21,362円(税込)
購入場所BEEPRESSO STORE

スリムボディで省スペースに設置できる

 まずは製品を見ていこう。ボディサイズは160×310×260mm(幅×奥行き×高さ)とスリムなデザインだ。これならキッチン棚の隙間にも置けそうだが、水を入れるタンクが後部に配置されているため、狭い場所に押し込めるのは向いていない。また、本体質量は3.1kgだがタンク分もいれるとさらに重くなるため、動かす必要のない場所に設置したい。

本体を側面から見たところ。ステンレス製のボディは洗練されたクールなデザインだ
正面から見たところ。抽出口の左右にエスプレッソ(45ml)、ルンゴ(110ml)の抽出ボタンを配置している
上部カバーを上にあげるとカプセルの投入口がある

 また、高さは260mmだが、カプセルの入れ替え時に本体の上部カバーを大きく開ける必要があるため、上側にプラス100~150mmぐらいの余裕が欲しい。

 本体前面にはエスプレッソを抽出するノズルと、カップを置く台を配置。高さ80mmのカップはそのまま置けたが、85mmのカップは置くときに斜めにして、ノズルの抽出口をわずかによける必要があった。台の部分は取り外し可能で、使用済みのカプセルもここから取り出すことができる。

本体背面に水タンクを配置。ルンゴで8杯分の880mlとたっぷり入る
カップ台は引き出して洗うことが可能
本体右側面下部に電源スイッチを搭載。10分使わないと自動的に省エネモードに入るため、消し忘れても安心

 電源スイッチは向かって右側、側面の奥、タンク部の下に配置している。このため、筆者宅では、右側面を正面に向けて横向きに設置した。

わずか30秒で濃厚なエスプレッソを抽出

 では、お待ちかねのエスプレッソの抽出といこう。製品購入時に付属した「ウェルカムキット」では5種類のカプセルが10個ずつ、50杯分付属する。1杯70円と考えても、3,500円分のカプセルが購入後すぐに楽しめるというわけだ。

ウェルカムキットに付属する5種類のカプセル。それぞれの味わいの違いが楽しめる

 飲みたいカプセルを選び、本体上部のカバー内にある穴にセットする。カバーを下ろすと、カプセルに穴が開く仕様だ。また、2杯目以降は、カバーを開けた時に抽出済みのカプセルが下の受け皿に落ちる仕組みとなっている。

 電源を入れると、正面にある抽出ボタンが点滅を始める。これが点灯に変わったら、抽出の準備ができた証だ。あとは、エスプレッソとルンゴそれぞれのボタンを押すことで抽出できる。

 カプセルを淹れてからの待ち時間もわずか30秒程度で、飲みたいと思ってすぐにエスプレッソ、ルンゴが楽しめるのは非常に楽しい。特にエスプレッソは、業務用レベルの最大20気圧で抽出。その濃厚さはくせになる味だ。それが毎日、飲みたいときにすぐに飲めるのは嬉しい。

電源をいれてちょっと待つと、抽出ボタンが青くなる
カップ台にカップを置き、抽出ボタンを押す
抽出後に上部カバーを開けると使用済みカプセルを放出。カップ台を開けることで取り出せるが、7、8個は貯められる

 続いて、5つのカプセルを飲み比べてみた。それぞれ、エスプレッソ向け、ルンゴ向け、両方OKとケースに記載されている。個人的な感想だが、小容量のエスプレッソでは「インテンソ」は苦みが強め、続いて「デカ」もしっかりとした苦みがある。対して、「サブプライム」はさっぱりして酸味が強く感じられた。

 エスプレッソよりも抽出量が多いルンゴでは、「グラングスト」と「ルンゴ」を試飲。「グラングスト」は酸味が強めで苦みは弱め。個人的には薄いかなと感じた。対して、「ルンゴ」は苦みと酸味のバランスがよく、美味しく飲めた。

抽出したエスプレッソにラテシェイカーで泡立てたミルクをプラス。カフェのような気分が味わえる

 さらに、ハリオのラテシェイカーを使ってミルクを泡立てて、カフェラテも入れてみた。エスプレッソで抽出して混ぜ合わせると非常に美味しく、いつもコーヒーにミルクを入れて飲んでいる奥さんも大喜びだった。

 「BEEPRESSO Avanzato」は美味しく、また気分によってカプセルを変えることで、多彩な味が楽しめる。特に気に入ったのは、その抽出時間の短さだ。

 これまでは朝起きるとすぐにコーヒーメーカーに豆をセット。8杯分の抽出にかかる15分ほどの時間を手持ち無沙汰で待っていた。

 しかし、「BEEPRESSO Avanzato」なら、1杯ずつだが30秒で淹れられる。30秒かかるのは最初の1杯目だけで、2杯目からは10秒とかからず淹れられるのだ。

 「BEEPRESSO Avanzato」を使っている間、朝、昼、昼、夕ぐらいのペースで一日4~5杯は飲んでいた。カプセル1つ70円と考えると、5杯で350円。カフェに行くよりも断然安い。

 もちろん、コーヒー豆を買って淹れるコーヒーよりは割高だが、本格的なエスプレッソが飲めると考えれば納得だ。普段使いのコーヒーメーカーとは別に置いてもいいと、今、本気で考えている。

コヤマタカヒロ