家電製品ミニレビュー

設置が簡単で花粉症やニオイに有効な車載用空気清浄機

フィリップス エレクトロニクス ジャパン「GoPure Compact GPC10」

 今回紹介するのは、フィリップスから発売されている車載用の空気清浄機「GoPure Compact GPC10」。すでにフィリップスからは「GoPure」や、その後継機の「GoPure2」という車載用空気清浄機が発売されているが、比較的大きなクルマ向けだった。エンジンの排気量で言うと、1.6Lから2L以上の車を対象としていた。

 そんな同シリーズに新しく加わったのが「GoPure Compact GPC10」。軽自動車やリッターカーなど、1.6Lクラスまでのコンパクトカーに対応した小型の空気清浄機だ。

 日本では、あまり馴染みのないフィリップスの空気清浄機だが、世界的に見るとかなり有名だ。「GoPure」シリーズも、一部の自動車メーカーでは、フィリップスからOEM供給を受けてオプションとして発売されている。

メーカー名 フィリップス エレクトロニクス ジャパン
製品名 GoPure Compact
品番 GPC10
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 9,980円

いろんな場所を走るからこそ清浄機

 今回、車載用の空気清浄機を試したのは、自分の花粉症対策のためだ。自宅に居るときは、空気清浄機などでそれなりに対策がとれるのだが、自動車で移動しているときは、これまで備えができていなかった。

自宅と違いクルマで移動すると、どこで花粉飛散地帯に入り込んでしまうか分からない(以降、ドライバーではない人物が撮影しています)

 特に困るのは、イネ科の花粉症(筆者はコレ)だ。この時期にクルマを走らせていると、「なんか目がかゆいなぁ」と感じることがある。ふと、窓の外を眺めると田んぼが青々ときれいなのだ。

 しかも、お米の稲だけでなく、葉の細長い雑草はイネ科が多い。つまり日本全国いつでも、どこにでも生えているネコじゃらしやススキもアレルギーの原因になるのだ。

 田園地帯だからとクルマの窓を閉めるだけではダメ。花粉が飛散する場所を走り去るまで、エアコンも車内で循環させないと、窓を開けて走っているのと変わらない。

 また、花粉以外にも、タバコやペット、ドライブスルーで買ったハンバーガーのニオイ、砂ぼこりや火山灰、ススなどで、車内は自宅のリビング以上に空気が悪い。

 実はクルマこそ、空気清浄機を備えたい空間なのだ。

自宅よりよっぽど汚れている車内の空気。クルマこそ空気清浄機をつけるべきだろう

車載の空気清浄機は意外に少ない?

GoPure Compactは、カートリッジ式のフィルターが内蔵されている空気清浄機。イオン発生器とは異なる。

 自宅のリビングには、空気清浄機を備えていても、クルマに装備している人は少ないだろう。なぜなら、車載用の空気清浄機は、あまり市販されていないからだ。

 「プラズマクラスターやナノイーなどのイオン発生器があるじゃないか!」という人もいるだろう。しかしこれらの機器は、イオンを発生してニオイや静電気を防止するだけで、空気をキレイにするわけではない。

 車載用の空気清浄機というと、クルマを買うときに付けられるディーラーオプションぐらい。家電量販店やカー用品店に行っても車載用はほとんど入手できない。しかし、GoPureシリーズは、クルマを購入後に追加できる数少ない空気清浄機なのだ。

においには効果がありそう

 さっそく、GoPure Compactを軽自動車に載せて、1日がかりで湘南までドライブしてみた。取り付けに関しては後述するとして、今回はダッシュボードの上に設置した。取り付け工事などは一切なく、ポンと置くだけでOK。電源もアクセサリーソケットに差し込むだけでいいので簡単だ。

 あとは、エンジンをかける(ACCで電気系統がONになると電源ON)と自動的に電源が入り、空気清浄が始まる。もちろん、エンジンを切れば電源も切れる。

 本体の電源ボタンに2秒触れると、電源をON/OFFできる。またボタンは、軽くタッチ(1秒程度)するごとに、空気清浄の強弱を切り替えるスイッチにもなっている。

 ただし、センサーの感度が悪いためか、ON/OFFがうまく切り替わらなかったり、強弱を変えようとしたら電源が切れたりすることもあった。

設置は、本体を置いて、アクセサリーソケットに電源を差し込むだけで終わり
スイッチはタッチ式なので、ボタンが押せたかどうかを判断しにくい

 電源や強弱の状態は、エンジンを切るとリセットされてしまい、次のエンジン始動時は、必ず弱で電源ONになる。

 空気清浄機の運転音は、弱だとまったく聞こえない。強にすると、走行中はロードノイズ(路面とタイヤの摩擦によって起こる騒音)で聞こえないが、信号待ちなどでクルマが停止すると、IH炊飯ジャーのようなファン音が聞こえる。

 道中、ドライブスルーでハンバーガーを買い、窓を閉めて食べてみた。空気清浄機がないと、強烈なポテトのニオイが車内に充満するが、GoPure Compactがあると、さほどニオイを感じなかった。

 GoPure Compactのカートリッジフィルターには活性炭が入っており、消臭効果も備えている。新車特有のニオイを消したいという場合にも役に立つだろう。

 また、フィルターは、「プレフィルター」「HEPA フィルター」「HESA フィルター」の3層構造になっていて、花粉や黄砂をはじめ、PM2.5やアレルゲンなども除去してくれるという。

 匂いに比べると空気清浄の機能を感じるのは難しいが、今回のドライブでは、花粉症らしい症状はまったく起きなかった。本格的な花粉症シーズンではなかったとはいえ、一定の効果は感じられた。

 なお、交換用のフィルターは、現時点では単品で販売されていないようだ。予備のフィルターが欲しい人は、Amazonで販売されている交換用フィルターをセットにしたパッケージを購入すると良いだろう。

ドライブスルーのハンバーガーもさることながら、ピザも強烈。最近持ち帰ると1枚タダになるので、ピザの乗車率が高くなった
内蔵されているフィルターカートリッジ。交換時期は、電源ボタンのインジケーターが赤く点灯して知らせる

いろいろなところに設置できて配線も簡単

 最後に、「自分の車にうまく設置できるか?」という点を紹介したい。GoPure Compactの特徴は、コンパクトで車内のいろいろな場所に設置できるという点だ。箱ティッシュを正方形に変形させたぐらの大きさで、ダッシュボードやセンターコンソール、リアボードなどに置ける。

 説明書によると、前席下のシートの隙間などに設置しても効果は変わらないという。また、専用のベルトも添付されていて、前席のヘッドレストに固定するとスペースがムダにならない。

ダッシュボードや前席の下、リアボードやセンターコンソールなどに置ける
付属のベルトを使うと、前席のヘッドレストなどにも取り付けられ、スペースがムダにならない

 添付されているケーブルは約4mと長く、ダッシュボードのアクセサリーソケットから電源を取っても、RV車やワゴン車のバゲージルームまで余裕で引き回せる。ケーブルは、絡まりにくい加工が施されているので、隙間を迂回させてきれいに配線できるだろう。

 ひとつ気をつけたいのは、空気の流れだ。およそ30分でキャビンの空気を1回清浄できる性能を持っているが、上部から汚れた空気を吸い込み、下部からキレイな空気を吹き出すようになっている。吸い込み口と吹き出し口を塞がないように設置しよう。

電源ケーブルはおよそ4mあり、足りなくなることはまずない
上部の左右から空気を吸い込み、フィルターを通して、下部左右から吹き出す

家族でのドライブが多く、ペットやタバコのにおいが気になる人にオススメ

 これまで自動車用の空気清浄機は、新車購入時にメーカー純正をオプションで購入するしかなかった。しかし、フィリップスの「GoPure」シリーズは、自動車用品店などで購入できる。

 「GoPure Compact」は、軽自動車やコンパクトカー用に小型化しており、どんなところにも設置でき、かさばらないのが特徴だ。工具不要で取り付けできるところも魅力の1つ。10分もあれば特別な知識や技術も必要なく設置ができる。

クルマの購入後に車載用の空気清浄機を設置するなら、フィリップスのGoPureシリーズがオススメ。コンパクトカー以下の小さい車なら、小型のGoPure Compactが良い

 花粉症対策としてももちろんだが、家族でのドライブが多く、ペットやタバコのニオイが気になるという人にもオススメしたい車載用空気清浄機だ。

(藤山 哲人)