家電製品ミニレビュー

背が低くて置き場所を選ばないコンパクトな空気清浄機

小さいけれど強力な空気清浄機

東芝ホームアプライアンス「CAF-R35」

 今日は、東芝ホームアプライアンスの「CAF-R35」という空気清浄機を紹介しよう。昨年の9月に発売されたばかりの製品で、本体のコンパクトさが特徴だ。実売価格も1万円ちょっとぐらいまでこなれている。

 加湿機能を持たないシンプルな空気清浄機だが、本体がコンパクトな割に16畳まで対応する性能を持っている。同じ性能ならば、本体は小さいほうが良い。さっそく試してみよう。

メーカー 東芝ホームアプライアンス
製品名 CAF-R35
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 10,272円

幅も高さも40cm以下のコンパクトさ

 外箱は空気清浄機としては異例に小さいが、箱から出てくる本体も小さい。幅は40cm、奥行きは13.5cmだ。特に、高さが37cmしかないので、家具や棚にも置きやすい。重さも約3.8kgと軽い。

 本体の裏側には、取っ手も用意されている。設置場所を変えるときに便利だ。

30cm定規と比べると、本体の低さがわかる
本体の裏面には取っ手がある。吸排気口はないので、壁にくっつけて設置できる
本体の側面からも吸気する
排気は本体の左上部から出る
本体の大きさの割にファンは大きく、約20cmある
32V形の液晶TVの前に置いてみた。あまり大きくないサイズの液晶TVにくらべても、かなり小さい

 空気清浄機の仕様において、対応する床面積は風量で決まる。16畳まで対応するCAF-R35の場合、強モードで3.5立方m/分という大きな風量を持っている。縦横40cmほどの小さい筐体なのに、直径が20cmある大きめのファンを内蔵して、風量を増やしている。

 空気の流れは、本体の前面下方と側面から吸い込んで、上に吹き出すようになっている。裏面に吸排気口はないので、壁に近い場所でも設置できるのは長所だ。ついでにいうと、本体の高さが低いので、家具や棚に置いてもバランスが良い。

フィルターは一体構造で扱いやすい

 最初に使うときは、空気清浄機本体内にセットされているフィルターをいったん取り出し、ビニール袋から取り出してセットし直すという作業が必要だ。

 フィルターには裏表があるが、目印があるので、間違える心配はないだろう。空気清浄機本体の前面パネルは、パカっと大きく開くのでフィルターのセットもしやすい。

フィルターのセット方法を書いた紙が、本体に貼られている
前面パネルは大きく外しやすい。購入時はフィルターが袋に入っているので、取り出してセットする
袋から出したフィルター。これは裏面
フィルターには取付方向の表示があるので、それに合わせてセットする
フィルターをセットした状態。表の面は白い
本体に貼られているフィルター交換の目安。上のグレーがタバコをあまり吸わない場合、下はタバコを吸う場合

 フィルターは1つだが、「プレフィルター」「抗花粉・ダニ・抗菌・防カビフィルター」「高性能フィルター」「脱臭フィルター」の4層構造になっている。花粉を含む植物性/動物性アレル物質については99%以上の低減効果があるとしている。ただ、PM2.5については、取扱説明書および製品情報ページとも記述がない。昨年発売した製品なのだから、一言ほしいところだ。

 フィルターの寿命は、タバコを1日5本吸う状態で、約2年とされている。フィルターをセットする場所の側には、交換用の目安となるシールが貼られていて、その色とフィルターの色を見比べて、フィルターの寿命を確認できるようになっている。交換用のフィルターは、「CAF-R35FS」という型番で、4,725円だ。

ボタンは2つだけのシンプルなデザイン

シンプルな操作パネル。ボタンは2つだけ

 フィルターのセットを終えたら、電源コードをつないで「運転スイッチ」を押すと、自動モードで動作が始まる。操作ボタンはもう1つ「運転切換スイッチ」があるだけだ。

 一方、動作モードは、ちょっと凝っている。自動モードと手動モードに、それぞれ「おやすみ」「中」「強」の3つの風量設定があり、合計で6つのモードがある。

 起動時は「自動(中)」になり、運転切換ボタンを押すたびに、「自動(中)」→「自動(強)」→「おやすみ」→「中」→「強」→「自動(おやすみ)」と切り替わる。

 モードが切り替わるときに風量を示すLEDも切り替わるので、今が何モードかわからないということはないが、ボタンを押しすぎて、目的のモードを通りすぎてしまうことはある。

 また、自動(おやすみ)の時は、LEDランプの明るさが半分に暗くなる。

 基本的に電源を入れっぱなしで使う製品だと思うが、切タイマーも用意されている。時間は3時間固定で、運転切換スイッチを3秒長押しすると設定される。

比較的大きめのファンで、送風音は抑えめ

 この製品は、筐体は小さいが、内蔵されているファンが20cmと大きめなので、送風音は一般的な空気清浄機と変わらない。「おやすみ」モードや「中」では、気にならない程度だが、「強」は、風量が十分にあるだけに、さすがに豪快な送風音がする。これは急いで空気をきれいにしたいときに、意識して短時間使うモードと思った方が良いだろう。

 また、「中」の場合、送風音よりもファンが回る際の「キュルキュル」という感じの音の方が耳につく。動作音が気になる人や就寝時は「おやすみ」モードを使った方が良い。

 空気清浄機能については、十分な性能がある。7畳ほどの寝室で、自動(おやすみ)モードにしておくと、1日で部屋のニオイがなくなったことに気がつく。ホコリも良く吸うのでフィルターの掃除には気をつけた方が良い。

 自動モード用のセンサーはニオイセンサーだけのせいか、敏感にモードが変わるタイプではない。そういう意味でも寝室でつけっぱなしで使うのに向いている。頻繁なモード切り換えは、風量の変化によって動作音が変わるので、目を覚ましやすいのだ。

空気清浄機を意識させたくないときに

 一昨日、紹介したパナソニックの「F-PDJ30」と本機「CAF-R35」は、1万円台前半の価格や、取っ手があることなど共通点も多いが、あちらは移動して床置きで使う感じで、こちらは家具などの上に置いて模様替えの時に軽く移動する感じだ。

先日紹介したパナソニック「F-PDJ30」と並べてみた。低くて幅広な本機と、高くて細身なパナソニックは対照的なデザインだ
奥行きは本機の方が薄い

 本機は、縦横が40cm弱ほどの小さい筐体で、デザインがシンプルであり、LED表示も最低限で派手なサイン表示もない。良い意味で空気清浄機の存在を意識させない存在だ。本体の高さが低く、棚に置いたときにも邪魔な感じがしない。棚や低い家具の上に置けば、床を大きく占めることもない。加湿機能がないので、メンテナンスは2週間に1度のフィルターの掃除だけですむ。

 6畳から8畳ぐらいの部屋であれば、電源スイッチを入れ、標準の自動(中)モードで動かしておけば、存在を忘れていられる。空気清浄機の存在をあまり意識したくない、比較的小さめの空間で使うことをおすすめしたい。

(伊達 浩二)

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