家電製品ミニレビュー

メリタ「Cremio MJ-121」

〜どんなミルクもツノが立つほどフワフワになるミルクフォーマー

ホットミルクからクリーミーな泡まで、温冷いずれも対応

 昨年暮れに、「ネスカフェ ドルチェグスト ジュニオ プレミアム」を手に入れた。ドルチェグストは、カプセル式のコーヒーメーカーで「CAPPUCCINO」や「LATTE MACCHIATO」など、あらかじめミルクがセットになったものもあり、カフェの味が簡単に楽しめる。朝のコーヒーに始まり、食後、休憩時間と何度も手が伸びるお気に入りの製品だ。

 カプセルにはもちろんシンプルなレギュラーコーヒーもあるが、飲んでいるうちに、これらもアレンジしたくなってきた。となると、冷蔵庫の牛乳の出番だ。もともと自宅で飲むコーヒーといえば、フレンチプレスかドリップ、もしくはインスタントに牛乳を注ぐのが定番。あたためた牛乳を、乾電池式のミルクフォーマーで簡単に泡立てて、コーヒーに注ぎ入れるのである。ただ、泡立てに失敗してこぼしやすいのと、きめの粗さが少々気になっていた。

乾電池駆動のスティック型のミルクフォーマー
電子レンジで温めた牛乳をミルクフォーマーで直接泡立てる
勢いや角度を気にしないと、牛乳をこぼしてしまうことも

 そこで、どうせならもっと本格的なものを、と探し求めた結果見つけたのが、メリタジャパンのミルクフォーマー「Cremio(クレミオ)」である。ホットミルクが最大約400ml、ミルクフォームが最大約200ml(最低100ml)作れるマシンで、ポット風の本体に泡立て棒のついたふた、電源台、3種類のアタッチメントで構成されている。

メーカー メリタ
製品名 Cremio MJ-121
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 7,227円

 操作は簡単で、本体に牛乳を入れてふたをしたら、電源台にセットし、本体についたホット用ボタン、またはコールド用ボタンを押すだけである。牛乳が泡立つと、自動的に運転が停止するが、「リフトスイッチオフ機能」がついているので、本体を電源台から持ち上げても停止できる。

ミルクフォーマー Cremio(クレミオ) MJ-121
左から充電台、本体とふた、アタッチメント
ポットのようなシンプルなデザイン
ふたを取り付けた状態で約770g
ハンドル側の様子
しっかりグリップできる
ふたは横にスライドさせることで開閉できる
ふたを取りはずしたところ
ホット用とコールド用ボタンがついているだけ
本体の内側。メモリがついている
ふたは泡立て棒と一体になっている

 アタッチメントはカプチーノ用、ラテ用、ホットミルク用の3種類があり、泡立て棒の先にとりつけることで、ホットミルク、カプチーノ用ミルクフォーム、ラテ用ミルクフォームを作り分けられる。しかも、本体にはホット用ボタンとコールド用ボタンがあり、温冷どちらでも対応できるのである。

 その泡がとにかくクリーミーなのだ。しかも、低脂肪乳や無脂肪乳、豆乳でももっちりとした泡を作り出してくれるので驚かされた。

泡立て棒の先端に取り付けるアタッチメント。左からラテ用、ホットミルク用、カプチーノ用
ラテ用を取り付けた状態
ホットミルク用を取り付けた状態
カプチーノ用を取り付けた状態
充電台の裏側

まずはホットミルク用のアタッチメントをチェック

 まずはホットミルクを作ってみよう。本体に冷蔵庫から取り出した冷たいままの牛乳200mlを入れ、ふたについている泡立て棒の先に、ホットミルク用のアタッチメントをとりつける。そのままふたをし、ホット用ボタンを押して待つのだ。

 スイッチを入れると中でアタッチメントが回転するのが分かる。ホットミルク用のアタッチメントは小さな羽状なので、泡立つほどではないが、中で温められた牛乳が攪拌される。1分20秒くらいでふたが曇りはじめ、温まってきているのが確認できた。最終的には200mlのホットミルクが約1分50秒でできあがった。

200mlの牛乳を用意
本体に入れる
しっかりふたをする
電源台にセットし、ホット用ボタンを押す
ホット用は赤いランプが点灯する
ボタンのランプが消え、回転が停止したらふたを開ける。気持ち泡立っている

 攪拌されるせいか、できたホットミルクには細かい泡が立っており、口当たりが柔らかい。温度は約54℃で、できた直後から口をつけてぐいぐい飲める、まさに適温である。電子レンジで牛乳を温めると70℃近くまで温まるが、息を吹きかけながらそっと口をつけないと、大人でもヤケドしそうな温度だ。それに比べたら、かなり飲みやすい温度といえるだろう。

温度を調べたところ54℃だった
グラスに注いでみたところ、上に数ミリの泡が。電子レンジで温めるより優しく口当たりがなめらか

ラテ用とカプチーノ用のアタッチメントの違いをチェック

 ホットミルク用のアタッチメントを使ってみたところで、気になるのはラテ用とカプチーノ用の仕上がりの違いである。まず、カフェラテとカプチーノの違いはというと、エスプレッソに加える泡とミルクの量らしい。カプチーノは泡が多く、ラテはカプチーノより少なめだという。果たしてどの程度違いがでるのか、牛乳を使ってそれぞれ泡立ててみることにした。

 まずカプチーノ用のアタッチメントを取り付け、100mlの牛乳を泡立ててみた。約1分30秒程度で、ミルクフォームが完成。泡で倍くらいに増えていて驚かされた。さらに驚いたのはきめの細かさである。カプチーノ用はコイル状のリングがついているせいか細かく、トロリとしているのにしっかりしていて、まさにクリーミー! 全体の2/3以上が泡という仕上がりになった。

カプチーノ用のアタッチメントに交換
かなりきめの細かい泡ができた
グラスに注ぐと、2/3以上は泡という結果に

 続いて、ラテ用だ。泡立て棒に専用のアタッチメントを取り付け、100mlの牛乳を入れて試してみた。すると、こちらも最低ラインの100mlだった牛乳が、倍ほどに増量していた。220ml用のグラスに移したところ、攪拌された牛乳は気泡を感じるものの、もったりとした固さをもっていた。泡の量は全体の半分程度。確かに泡の量で比べると、アタッチメントは、ラテとカプチーノの条件を満たしているようだ。

ラテ用のアタッチメントに交換
アタッチメントについた泡が落ちないくらいしっかりとした泡ができた
グラスに移すと半分ほどが泡であった

 少々時間は経過してしまったが、ラテ用とカプチーノ用の泡を並べてみたところ、泡やミルクの量、泡の質感などの差がよくわかった。せっかくなのでドルチェグスト ジュニオ プレミアムの「ESPRESSO」を注いでみたところ、ミルク多めのラテはマイルドに、泡多めのカプチーノは濃厚な味になった。見た目もボリュームがあり、ミルク付きのカプセルとはまた違った、手作り感のある味が楽しめる。個人的にはカプチーノ用の泡の感触が非常に気に入った。好きな牛乳を使って、好みの量が作れるというのもうれしいポイントだ。

左がラテ用、右がカプチーノ用。泡とミルクの量が歴然
左がラテ用、右がカプチーノ用。カプチーノ用のほうが泡のきめが細かい
「ESPRESSO」を注いでみた
一応理屈では左がカフェラテ、右がカプチーノということになるのだろうか。カプチーノは泡全体が上にせり上がっている
混ぜても泡は消えない

カプチーノ用のアタッチメントで、低脂肪乳、無脂肪乳、豆乳を試す

 低脂肪乳や豆乳も泡立てられるというのが「Cremio」の特徴でもある。普通の市販牛乳の泡立ち具合が分かったところで、100mlの低脂肪乳、無脂肪乳、豆乳がどうなるのかも試してみた。なお、泡立てはカプチーノ用のアタッチメントを使っている。

 脂肪分が少ないとあまり泡立たないのではないか、というイメージを持っていたが、見事に裏切られた。低脂肪乳だけでなく、無脂肪乳までもよく泡だってくれるのである。使う牛乳の種類次第で仕上がりは変わるようで、場合によっては無脂肪乳のほうがツノが立つ場合もあるほどだ。

低脂肪乳でもこの通りの泡立ち!
泡の量は2/3に達している
成分無調整牛乳ほどのツノはないが、口当たりは滑らかでおいしい
無脂肪乳でもまったく問題なし
泡の量も2/3はある
こちらは小岩井の無脂肪乳で試した例。生クリームかと思うほどの立派なツノができた

 特に驚いたのは、豆乳の泡立ち方である。実は豆乳を泡立てたのは初めてだったのだが、ここまで見事に泡立つものかと感心させられた。試しにドルチェグストの「ESPRESSO」を注いでみたところ、恐ろしいまでに泡がせり上がった。豆乳カプチーノを飲むというより、泡を“食べる”のに忙しいくらいなのだ。

 低脂肪乳、無脂肪乳、豆乳、いずれもここまで立派なミルクフォームができるなら、ダイエット中でカロリーが気になる方でも、リッチな気分でコーヒーブレイクできそうだ。

豆乳を泡立てたところ。ふたを開けたら、泡の量にびっくり
グラスに移すとこの盛り上がり
「ESPRESSO」を注ぐと、泡全体が上へ持ち上がった
左から無脂肪乳、低脂肪乳、豆乳
豆乳の泡立ちは群を抜いていた

コールドミルクフォームもふんわりできた

 最後は、冷えた牛乳だ。アイスで楽しむドリンクというわけで、牛乳の量は200mlに増やし、カプチーノ用のアタッチメントを使ってみた。操作は、スイッチをコールド用ボタンに変えるだけだ。加熱はされず攪拌だけが行なわれるので、ホットほどの泡立ちは無理ではと思ったが、予想を覆す立派な泡ができた。

 完成までの所要時間は約2分で、量的にはミルクと泡は1:1ほどだが、飲むには十分すぎるボリュームである。グラスに口をつけると、まるでビールを飲んでいるかのような泡なのだ。これまでのようにエスプレッソやコーヒーとあわせてもいいし、他のドリンクに、生クリームの代わりとして泡だけトッピングしても、見た目に華を添えてくれそうだ。

 ただし、泡が消える時間はホットよりも早いようで、時間とともに穴が空いたような状態になった。飲むのは早いほうがいいだろう。

冷蔵庫から出したばかりの牛乳もこの通り
念のため温度を測ったところ11℃だった
泡の量は全体の半分程度
こんもりとした泡ができた
「CAPPUCCINO」を注いだ状態。時間とともに泡の状態は変わりやすいようだ
冷えた無脂肪乳でもこの泡立ち!

いつものコーヒータイムをリッチに変えてくれるアイテム!

 どの結果をみても、「Cremio」の実力は疑いの余地がない。種類を気にすることなく、牛乳を入れるだけで、クリーミーなミルクフォームが得られるというのは便利で、3〜4人分のミルクフォームをまとめて作れるところもいい。泡の層が厚く、きめが細かいせいだろうか、スティック型のミルクフォーマーで作った泡より、心なしか保温性が高いような気もしている。

 使い終わった本体は、そのまま水を注いで洗える。本体全体を水に漬け込むなど、通電部ごと丸洗いは避けるべきだが、中の水洗いは可能なので安心していただきたい。

 外出してカフェにいかずとも、自宅でこれだけのコーヒーが飲めるので、自宅仕事が楽しくなった。調子にのってお菓子コーナーまで用意してしまったため、体重はやや増加傾向にあるが、心は平和である。手軽な材料でおうちカフェをとことん楽しみたい方なら、持っていると便利なアイテムだ。

(すずまり)