家電製品ミニレビュー
NEC「ライフレッズ LED卓上スタンド HSD16003K-D12」
~仕事や勉強にピッタリ、広く明るく照らすLEDデスクライト
by 藤原 大蔵(2012/12/19 00:00)
仕事や勉強の集中力を高め、快適に取り組むならば、デスク、椅子選びと共に、最適なあかり選びも忘れてはならない。
今回紹介するNECライティングの「LIFELED’S (ライフレッズ) LED卓上スタンド HSD16003K-D12」は、仕事や勉強にピッタリのLEDデスクスタンドだ。幅の大きめなデスクも余裕で照らし出してしまうほど光がたっぷり広がり、しかもバッチリ明るい。
蛍光灯スタンドからの置き換えも意識している。JIS規格の蛍光灯卓上スタンドの『A形』に準拠しており、明るさは45cm直下照度で1,000lxと、家庭用品質表示法の『読書用』照度基準をクリアしている。
メーカー名 | NECライティング |
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製品名 | ライフレッズ LED卓上スタンド(ベース式) |
品番 | HSD16003K-D12 |
定格光速 | 380lm |
定格消費電力 | 8W |
色温度 | 5,000K |
購入店舗 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 7,254円 |
組み立てはドライバーが必要だが簡単。可動範囲は広い
本製品は使用前に組み立てが必要だ。プラスドライバーを使用するが、数分で終るほど簡単。本体の底面と台座の形状に合わせて差し込み、その裏の4カ所をプラスドライバーで固定する。あとは、本体の裏側にプラグを差し込むだけ。大して苦労しないだろう。
完成したデスクスタンドは、スッキリとしたシンプルなデザイン。本体の材質は樹脂製で、質量は約0.8kgと軽い。カラーは今回紹介するブラックのほか、ホワイト仕上げもある。
台座は中央に孔の開いたドーナツ型で、サイズは200×10mm(直径×厚さ)と非常に薄い。中央が高く、フチに向かって薄くなる。スイッチのある支柱部の高さは約215mm、アームの長さは300mm、そしてLED光源が埋め込まれたヘッドのは275×55×13mm(長さ×奥行×厚み)だ。樹脂部分は梨地仕上げのため、手垢が目立ちにくい。
アームは本体を軸にして90度以上、ヘッドはアームを軸としてほぼ180度以上回転する。ヘッドはさらに、180度以上の水平回転もできる。また、本体とアーム、アームとヘッドの2カ所の結合部にはツマミがあり、緩さや硬さを調整できる。ヘッド部を常に水平に保ちながら、デスクワークに最適な光源の高さに設定することも可能だ。
アームを可動する際、いくつか気をつける点はあった。器具全体がとても軽いので、片手でヘッドだけを持って角度調整すると、器具全体が簡単に傾いてしまう。アームを傾ける時は本体を押さえて、水平回転させる時はアームを支える必要がある。
とはいえ、角度調整はスムーズで、止めたい位置でほぼピタリと止まる。樹脂がこすれるような、不快な音もまったくしなかった。そもそも限られたデスク作業ゆえ、一度器具を置いて調整してしまえば、度々調節することもないだろう。
高さ45cmの位置から、たっぷり広がる光!! しかも、バッチリ明るい!!
組み立て、可動領域の確認が済んだところで、いよいよ点灯しよう。まずはACアダプターをコンセントに差し込む。アダプターは横に広い薄型なので、コンセント周りを邪魔しないのが嬉しい。
点灯は、支柱部にあるスイッチを押すだけ。「カチッ」という小気味良いクリック音とともに、パッと点灯する。もう1度スイッチを押せば消灯するという、ごくシンプルなものだ。
点灯すると、思わず「ワーッ!」と声を上げてしまった。驚くほど光がたっぷり広がったからだ。しかも、ヘッド部を最高位置に設定せず、大型ディスプレーをさえぎらない45cmの高さから照らしたにも関わらず、だ。ヘッド裏を見ると、光源部は7つのLEDチップが配置された1カ所のみとなっている。それで広範囲な光の拡散を実現させているのだから驚きだ。
次に、器具を机の左端・壁際に移動させ、ヘッドを真下に向けた45cmの高さで、新聞を広げた。光はほぼ新聞の見開き全体を照らし出しており、高い拡散性が実感できる。しかも、バッチリ明るい。
その時の器具直下の明るさは、なんと1,065lx。器具の真下から横に30cm離れたところでも、757lxあった。この数値から言っても、JIS規格に基づく「蛍光灯卓上スタンド(勉学・読書用)」で『A形』をクリアしているのがわかる。
実際のデスクワークに使用するため、自宅にある1,200×600mm(幅×奥行き)の仕事用デスクに器具を移動した。ここでもヘッドの高さは45cmのまま、水平を保った状態で点灯すると、A4のノートバッドとキーボードがある手元部分は十分に明るく、机の上全体に光が広がる。大型ディスプレイを一切遮らず、しかも、眩しい光源は目に入らないので、とても快適だ。また、この明るさならば、かなり細かな手作業にも十分だと感じるほどパッと明るい。
さらに、LEDに発生しがちな「多重影」が抑えられている。7つのLEDチップが光っているため、細かく見れば多少影は重なっているが、実使用では全く気にならなかった。
高い演色性に低電力、そして長寿命
演色性もとても良い。色温度は5,000Kの昼白色で、色の再現性を示す平均演色評価数はRa85(Ra100に近いほどより自然)。LED電球のレビューと同じ食材を照らしてみたが、食べ物の自然な色合いが再現され、どれをとってもおいしそうだった。白色のLEDにありがちな青っぽさも抑えられている。
もちろん、光源はLEDなので、低電力、長寿命という利点もある。消費電力をワットチェッカーで計測してみると、7Wだった。スイッチは物理的に切れるタイプなので、待機電力もない。毎日8時間使用しても、1日の電気代は1.23円に過ぎない。もし、『A形』の蛍光灯卓上スタンド(20W形)と比較すると、その電気代は4円。つまり、1/3以上も電気代が節約できる試算となる。
さらに、本製品の定格寿命は40,000時間と、蛍光灯と比較にならないほど長持ち。面倒なランプ交換の手間も無く、1日8時間の使用でも14年間も使い続けられる。点灯中はヘッド部が多少熱を帯びる程度で、触れても問題ない程度の温度だった。したがって、顔の前に光源があってもほとんど熱を感じないので、長時間のデスクワークでも快適だ。なお、点灯中は雑音も無く、AMラジオにノイズが入る事もなかった。