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家電製品ミニレビュー

シャープ「ELM さくら色LED照明 DL-C504V」

〜調光と省エネのLEDシーリングに“さくら色”の光で安眠と癒しを
by 藤原 大蔵

 LEDの特徴は、何も省エネだけじゃない。さまざまな色のLEDを組み合わせることで、光色が自由に作り出せるというのもメリットの1つだ。

 その特徴を活かしたシーリングライトが、シャープからこの3月に発売された。LEDで従来光源より省エネするのはもちろん、「色で健康をサポートする」というところまで、さらに進化したのが、今回紹介する「DL-C504V」だ。

 色は人に心理的な影響を及ぼすと言われているが、本製品では健康をサポートする光色として、“さくら色”が用意された。濃いピンクの“八重桜”と、淡いピンクの“ソメイヨシノ”の2色が用意されるが、これにより「安眠」と「癒し」の効果が期待できるという。


メーカー シャープ
製品名 ELM (エルム) さくら色LED照明
品番 DL-C504V (〜12畳用)
光色 寒色〜暖色、さくら色2色
器具光束 5,100lm
希望小売価格 オープン
購入価格 64,800円(yodobashi.com)

LEDだからこそできる“さくら色”のあかりで、癒しと安眠をサポートしてくれるという(カタログより抜粋)

 しかし、ピンクの色でそんな効果があるのか。最初は疑問だったが、使ってみたら本当にリラックスできてしまった。これまでくつろぎのシーンと言えば、暖かみのある電球色が一般的だった。しかし、さくら色を経験してしまうと、電球色だけでは何か物足りないと感じてしまうほど快適だ。感覚的な話になるが、緊張感から気持ちがスッと開放されるような心地良さがあったのだ。

 もちろん2色のさくら色だけでなく、寒色から暖色まで10段階の光色が選択できる。どの色においても明るさは10段階で調節できるため、演出できる光の組み合わせは120通りにものぼる(常夜灯を含むと130通り)。操作はリモコンで簡単に使いこなせる。

 今回はこの“さくら色”LEDシーリングライトの実力を探っていこう。


取り付けは簡単

開梱した器具。奥が一体型の本体、手前左より、アダプター、リモコン。他にリモコンホルダーも付属している

 まずは本体をチェックしてみよう。形状は円形で、サイズは650×76mm(直径×高さ)、重さは約3.6kg。大きめな印象を受けるが、本体の中心から外側に向かって薄くなるデザインで、最薄部はわずか7mmと、圧迫感が少ない。凹凸の少ないスッキリとしたデザインは、インテリアに馴染みやすいだろう。

 本製品の設計寿命は40,000時間。一度取り付けてしまえば、蛍光灯のように蛍光管を取り替えることは無い。

 器具の取り付けは簡単。天井に引掛シーリング(天井用配線器具)があれば、電気工事なしで簡単に設置できる。取り付け方法は、付属のアダプターを引掛シーリングに装着し、本体の中央を持って押し上げて取り付ける。次に、アダプターに付いているコネクターを本体のソケットに差し込み、センターカバーを取り付けて完了する。注意する点は、センターカバーから覗く小さなセンサーを、外光が入る窓の反対側になるように取り付ける。これで準備完了だ。

 過去のレビューで何度もシーリングライトを着脱した経験があるが、本体とカバーが一体型なので、取り付けはとても簡単。それなりに重量感があり、カバーが少し柔らかめの樹脂素材なので、落とさないよう注意が必要だ。

取り付け手順を順を追って紹介する
【1】天井にある引掛けシーリング用に、付属のアダプターをはめ込む
【2】アダプターから出ているコネクターを本体の中央に通し、中心を持ちながら「カチッ」と音がするまで本体を押し上げて取り付ける。センサー部は外光の入る窓とは反対側に向ける 【3】アダプターから出ているコネクターを、本体のソケットに“カチッ”という音がするまで差し込む。この時、余分なケーブルは本体内部のツメに押し込んで収容する
【4】本体にくくられているセンターカバーをとりつける 【5】以上で完成。サイズは650×76mm(直径×高さ)、重さは約3.6kg。大きめなシーリングライトだが、外周にかけて薄く、圧迫感が少ないデザインだ

 器具の取り付けが終わったところで、次にリモコンを紹介する。あかりのコントロールや設定は、すべてこのリモコンで行なう。

 点灯に関するボタンは大きく、4つ上部にまとめられ、調色・調光は十字キーとして中央に配置されている。2色のさくら色と、自動調光・調色機能のボタンは、「癒し&安眠サポート」というカテゴリで、リモコン下部のさくら色の枠内に配置されている。ボタンの総数は12個とそれなりにあるが、整理されているためわかりやすい。

 また、タイマーや設定に関する詳しいボタンは、リモコンのカバーを開けた内側に収まっている。ボタンはすべてフラットキーでスッキリとしている。上位機種に付属するリモコンらしい、洗練された高級感のあるデザインだろう。

点灯、消灯、調光、調色など、明かりのコントロールはすべて付属のリモコンで行なう。ボタンがよく整理されており、スッキリと使いやすいリモコンだ リモコンのカバーをあけたところ。設定に関する細かなボタンは内側にまとまっている。器具を取り付けたら現在時刻を設定する

“さくら色”の光が「癒し」「安眠」に効果があるって本当? 実験してみました

リモコンには2色のさくら色は専用のボタンがある。中央の十字キーの上下ボタンで、10段階の明るさに調節できる

 取り付けが済んだところで、さっそくDL-C504Vの最大の特徴である2色の“さくら色”の明かりについてレポートをしよう。

 繰り返しになるが、本製品の特徴は、寒色から暖色までの10色・10段階の調光ができるほか、色が固定された2つのさくら色「八重桜」「ソメイヨシノ」が演出できる点。リモコンにはそれぞれのさくら色を選ぶ専用のボタンが用意されており、八重桜を押すと「さくら1」、ソメイヨシノは「さくら2」とリモコンに表示され、10段階の調光に対応している。さくら色をそれぞれ点灯すると、八重桜は部屋全体が深みのある濃い紅色に染まり、ソメイヨシノは淡いピンクに染まる。


八重桜で点灯した器具の様子。濃い紅色に輝く ソメイヨシノで点灯した様子。こちらは淡いピンク色の光だ
八重桜を点灯した部屋の様子。部屋全体が濃い紅色に満たされる こちらはソメイヨシノを点灯した部屋の様子。淡いピンク色で部屋全体が照らされる

 このさくら色の光、カタログや製品ホームページには、実証により『さくら色は人に幸せを感じさせる色』、『気持ちが癒され、寝つきも目覚めも良い』と謳われている。しかし一般的に、くつろぎやリラックスの明かりには、暖かみのある電球色が向いていると言われている。さくら色と普通の電球色の光は、どのように違うのか。比較実験をしながら、生活を送ってみた。

 実験では、DL-C504Vを最も長時間過ごす仕事部屋兼寝室に設置した。奇数日は18時〜23時の期間は電球色に近い暖色で過ごし、それ以降は暖色の明るさを落として、就寝時間まで過ごした。一方、偶数日は、18時〜23時までを、さくら色の「ソメイヨシノ」、それ以降は「八重桜」カラーで少し暗めに点灯するというように、光色を1日おきに交互に繰り返した。

 結論を先に言ってしまうと、確かに効果が感じられた。さくら色の光はとにかく過ごしやすく、気持ち良いと感ぜずには居られなかった。使い始めてすぐにそれが実感できただけでなく、一度さくら色の魅力を知ってしまうと、いつでもさくら色の明かりで点灯したくなるほど気に入ってしまったのだ。

 まずは「ソメイヨシノ」の光だが、部屋全体は淡いピンク色になるが、違和感はまったく無い。それどころか、寒色系の色から切り替えた瞬間、なにか「ほっ」とし、清々しい気分に変化するのを実感した。暖かみのある光色なのに、暑苦しさが無くて過ごしやすい。テレビを視たり、談笑したりする時間にもピッタリなうえ、顔色が健康的に見え、照らされたものの色味もスッキリと見える。はっきり言って気持ち良い。

 一方、「八重桜」は、就寝前に効果的だった。八重桜の明かりの下では時間がゆっくりと流れるように感じられ、しばらくすると、「さあ、そろそろ寝ようかな」という気分に自然になった。特に遅くまで仕事をした後、八重桜の明かりの下で小1時間静かに過ごすだけで、それまでの緊張感がすぅっと抜けていくようで、スムーズに就寝できた。次の日の目覚めも良いと感じられた。最初は赤みの強い光色に戸惑ったが、すぐに慣れた。

【実験1】
奇数日は日中から日没までは寒色で過ごし(左)、18時から23時までは暖色(中央)で過ごす。就寝前は調光し、暖色の明るさを抑えたあかりで過ごした
【実験2】
偶数日も奇数日同様に、日中から日没までは寒色で過ごした。18時から23時までは“ソメイヨシノ”で過ごし、就寝前は“八重桜”で、明るさを抑えたあかりで過ごした。結果的にさくら色はすぐに慣れた

 自分でも驚いたのが、一旦さくら色に慣れてしまうと、暖色の明かりで過ごしている時、さくら色に切り替えたくなる衝動に駆られてしまった。暖色でも十分くつろいだ雰囲気が演出でき、慣れ親しんでいるはずなのに、照らされるものがどうしても黄色っぽく重苦しく見えてしまう。さくら色の偶数日が待ち遠しくなってしまった。一度さくら色を楽しんでしまうと、後戻りできないような快適さが実感できた。


蛍光灯よりも確実に明るくて調光・調色もできる

 さくら色を紹介したところで、DL-C504Vの普段のあかりとしての実力も探っていこう。リモコンの「全灯」ボタンで点灯し、十字キーで寒色〜暖色の10色のそれぞれを、蛍光灯のシーリングライトの明るさと比較した。

 ちなみに調色時には、リモコンに「1」から「10」の数値が表示される。例えば調色時は、寒色が1で、暖色は10。その間の2〜9が中間色となる。

DL-C504Vでは、LEDユニットを中央に配置し、光源から放たれた光を集光・拡散レンズに通す。そして反射シートに光を反射し、拡散カバーで空間に光を広げる“三段構造”となっている(カタログより抜粋) 真下から見ると、中央が一番明るく光が広がっているのがわかる 器具は拡散カバーの外側まで輝き、光はカバーを通って天井面にも届いている

 光源から約2mの真下で計測すると、「1」の寒色は500lxだった(以降、照度は同じ条件で測定)。以前使っていた蛍光灯のシーリングライトが最大でも300lx 弱だったので、部屋全体がかなり明るくなったことになる。

 ここから光色を暖色へ一段ずつ変えて計測すると、明るさは徐々に落ちるが、照度は500〜296lxだった。全光時なら、どの光色にしても、蛍光灯と同等もしくは、それ以上の明るさが得られた。蛍光灯から取り替えて、明るさに物足りなさを感じることはまったくないだろう。

 続いて、さくら色の2色の照度も計測した。八重桜は最大216lx、ソメイヨシノは最大280lxだった。蛍光灯よりも数値の上では暗いが、リビングルームに適していると言われる300〜200lxはクリアしている。というか、安らぎや癒しを演出する明かりなら、眩いほどの明るさは実際には必要ないだろう。

これまで使っていた蛍光灯シーリングライトの明かり。テーブル面の明るさは300lx弱だった DL-C504Vの寒色100%時のようす。すこし青白く涼しげな昼光色は、勉強や仕事にも適した光色だ。明るさは500lxあり、蛍光灯よりも大幅に明るい 中間色はリモコンの「4〜7」番あたり。暖かみのある白色は、家族とにぎやかに過ごす団欒の時間にはピッタリだろう。明るさは300lxを軽く超え、十分すぎるほど明るい
暖色100%。電球色に近い光色は、落ち着いたくつろぎの時間を演出する。明るさは蛍光灯とほぼ同じぐらいの296lxだった 八重桜の最大の明るさは216lx。蛍光灯よりも暗いが、リビングルームの明るさとしてはまだまだ十分に明るい ソメイヨシノは280lxだった。蛍光灯とほぼ同じ明るさで、リビングルームにも十分使えるだろう

 この12通りの色それぞれで、10段階の調光ができる。リモコンの十字キーの上下ボタンを押すと、液晶ディスプレイに「明るさ」という文字と1〜10の数値が表示される。こちらもわかりやすく、簡単に調節できた。明るさを最小まで絞った時でも、62〜38lxの明るさがあり、小さな文字が読めるほどだった。

DL-C504Vの光色の組み合わせは120パターンにのぼる。その中から、2段階ずつスキップして明るさと光色を変えたシーンを撮影した。寒色100%(左端)、中間色電球色(左から2、3番目)、電球色100%(左から4番目)、その隣が八重桜、ソメイヨシノと続く。光色は12色、明るさは10段階の調節ができる

 これだけたくさん選べると、毎回設定するのが面倒臭そうだが、本製品には気に入った明かりを登録し、いつでも呼び出せる「お気に入りボタン」がある。また、リモコンの全灯ボタンの左側にある「点灯」ボタンは、最後に使用した寒色〜暖色の光色と明るさを、自動で記憶している。決まった使い方をする時には便利だろう。なお、全灯の光色は、最後に調色した寒色〜暖色の最大の明るさで点灯する。

 また、DL-C504Vには常夜灯も備えているが、ほかと違うのはセンターカバー内部に専用の常夜灯を内蔵している点だろう。リモコンの「常夜灯」ボタンを押せば、ほのかな電球色で点灯する。また、10段階の調節もできる。

常夜灯は、センターカバー部分が光る 常夜灯専用のLEDが内部に4つ搭載されている

蛍光灯シーリングとの交換で、年間で約3,600円の節電効果も

 明るさを十分に備えていることも加え、消費電力が蛍光灯よりも低い点も特徴だ。

 我が家でこれまで使っていた蛍光灯のシーリングライトの消費電力は97W。しかし、DL-C504Vの場合、明るさ最大時(光色1、明るさ10)で77Wと、この時点で既に20Wも低い。しかも明るさは前項で述べた通り500lxなので、明るくて省エネというわけだ。

 さらに、120通りにのぼる光色と明るさの組み合わせを全てワットチェッカーで計測したが、本製品の消費電力はよりも軒並み低いという結果が得られた。蛍光灯とほぼ同じ明るさに調光すると、消費電力は40W前後と半分以下。明るさを我慢せずに、消費電力を半分以上も抑えられるのだ。

【DL-C504における、調光・調色による消費電力一覧】
光色→
明るさ↓
1
(寒色)
2 3 4 5 6 7 8 9 10
(暖色)

八重

ソメイ
ヨシノ
1
(明るい)
500 lx 455 lx 396 lx 340 lx 322 lx 319 lx 313 lx 306 lx 296 lx 298 lx 216 lx 280 lx
77 W 64 W 55 W 50 W 50 W 52 W 53 W 54 W 55 W 58 W 44 W 44 W
2 379 lx 344 lx 294 lx 260 lx 263 lx 255 lx 254 lx 248 lx 242 lx 236 lx 169 lx 224 lx
54 W 48 W 41 W 37 W 39 W 40 W 41 W 41 W 42 W 42 W 32 W 35 W
3 298 lx 264 lx 235 lx 224 lx 207 lx 205 lx 201 lx 196 lx 192 lx 188 lx 131 lx 187 lx
40 W 35 W 32 W 31 W 31 W 30 W 31 W 31 W 31 W 32 W 24 W 29 W
4 224 lx 204 lx 192 lx 188 lx 177 lx 168 lx 157 lx 152 lx 150 lx 147 lx 113 lx 160 lx
28 W 26 W 25 W 25 W 25 W 24 W 23 W 23 W 24 W 24 W 21 W 24 W
5 168 lx 164 lx 161 lx 156 lx 152 lx 139 lx 135 lx 129 lx 119 lx 110 lx 97 lx 131 lx
20 W 20 W 21 W 21 W 20 W 19 W 20 W 19 W 18 W 18 W 17 W 19 W
6 132 lx 136 lx 136 lx 131 lx 125 lx 116 lx 112 lx 104 lx 101 lx 99 lx 81 lx 108 lx
15 W 16 W 17 W 17 W 17 W 16 W 16 W 15 W 15 W 16 W 14 W 16 W
7 110 lx 113 lx 111 lx 108 lx 103 lx 96 lx 93 lx 88 lx 88 lx 85 lx 69 lx 90 lx
13 W 13 W 14 W 14 W 14 W 13 W 13 W 13 W 13 W 13 W 12 W 13 W
8 91 lx 91 lx 90 lx 88 lx 83 lx 79 lx 78 lx 74 lx 74 lx 71 lx 57 lx 72 lx
10 W 11 W 11 W 11 W 11 W 11 W 11 W 10 W 11 W 10 W 10 W 10 W
9 76 lx 76 lx 73 lx 71 lx 68 lx 66 lx 64 lx 64 lx 64 lx 59 lx 47 lx 57 lx
8 W 8 W 8 W 9 W 9 W 8 W 8 W 9 W 9 W 9 W 8 W 8 W
10
(暗い)
62 lx 60 lx 57 lx 55 lx 54 lx 53 lx 52 lx 52 lx 55 lx 48 lx 38 lx 46 lx
6 W 6 W 6 W 6 W 6 W 7 W 7 W 7 W 8 W 7 W 6 W 6 W

寒色〜暖色の消費電力の最大は77Wだった。最小時はLED電球一個程度の消費電力と同じぐらいだ さくら色の消費電力は、2色ともは蛍光灯の半分以下だった

 具体的に、年間の電気代がどのぐらいお得になるか試算してみよう。まず、97Wの蛍光灯を毎日8時間点灯した場合、電気代は約6,231円(年間。以下同じ)。一方、DL-C504Vで「光色1・明るさ10」(77W・500lx)の場合は約4,946円。そして、2段階調光して蛍光灯とほぼ同じ明るさにした時(40W・298lx)は、2,570円になる。買い換えて従来光源と同様の明るさにすることで、年間で約3,600円の節約ができるのだ。

 全ての組み合わせを測定した結果によると、1段階明るさを落とすと、消費電力が20%前後節約できると考えていいだろう。

使うだけで省エネしてくれる2つのエコ機能

 消費電力が蛍光灯よりも大幅に低いDL-C504Vだが、さらに省エネを自動的に行なってくれるエコ機能として、「エコ調光」と「エコセンサー」の2つが搭載されている。

 「エコ調光」は、人の目の明るさに対する順応特性を利用した節電機能だ。点灯後にリモコン内部の「エコ調光」ボタンを押すと、10分程度の時間をかけて、ゆっくりと自動で調光してくれる。

 「ソメイヨシノ・明るさ10」で点灯し、エコ調光を実行してみると、最初は消費電力が44Wだったのが10分後には35Wと、20%以上も自動で省エネされた。明るさは280lxから224lxへ、ちょうど1段階分暗くなったのだが、穏やかに明るさが変化するため、部屋の中でずっと過ごしているとほとんど気づかない違いだった。生活に支障が出ない範囲で、自動で20%前後の省エネしてくれるのはうれしい。

ソメイヨシノでエコ調光を機能させた様子(左がエコ調光前、右が後)。10分以上かけて徐々に明るさが落ちてくる。一段階の調光と同じぐらいで、比較しなければほとんど気にならない程度の差だった 全灯でもエコ調光を使っても、約20%の省エネが期待できる。左はエコ調光前、右はエコ調光を実行して10分後の消費電力
「エコセンサー」は、本体のセンターカバーの縁にあるエコセンサーが明るさを検知し、余分な明るさを抑えるというもの

 「エコセンサー」は、本体の中央にあるセンサーが、外光や他の照明器具の光を検知して、余分な明るさを自動で抑えるというもの。環境が十分に明るい状態が1分以上続くと、自動的に消灯してくれる。

 エコセンサーを機能させるには、リモコンで「環境登録」をしておく必要がある。登録は簡単で、外光の入らない夜に、好みの明るさと光色を調節して点灯し、器具から2m以上離れてリモコンの「環境登録」ボタンを押すだけだ。

 我が家では200lx弱の明るさで環境登録を行ない、日が直接入ってくる時間から「エコセンサー」で点灯してみた。日差しが直接入らない時は、ほぼ200lx前後をキープして、自動で最小まで調光しているのが確認できたが、昼間は部屋の明るさが500lxを超えているのに、自動では消えてはくれなかった。センサー部に懐中電灯で強い光を当てるとちゃんと消灯するので、外光の入り方によるのだろう。我が家のような条件では、こまめに消灯する方が確実に省エネできるだろう。

エコセンサーを機能させると、日差しが直接入らない時は、ほぼ200lx前後をキープした。ただ我が家の場合、日差しが入って十分に明るくなっても、自動では消えてくれなかった。左:日の出前から12時までの様子。右:午後から日没前までの様子


1日の光を自動で調色・調光する「エコあかリズム」にも“さくら色”が

1日の光を生活のリズムに合わせて、自動的に調色と調光をコントロールする「エコあかリズム さくらプラス」。エコ調光、エコセンサーと併用すれば効果的に省エネもできる(カタログより抜粋)

 さらにDL-C504Vには、1日の生活のリズムに合わせて自動的に調色と調光をコントロールする「エコあかリズム さくらプラス」が搭載されている。

 エコあかリズムの設定方法は、リモコン内部にある「エコあかリズム設定」ボタンと矢印キーを使って、起床、夕食、就寝のそれぞれの時刻を10分刻みで入力し、就寝前の光色を「八重桜」、「ソメイヨシノ」、「暖色(9番)」の中から選択し、明るさを3段階から1つ選択する。最後に、就寝時に常夜灯を点灯するか消灯するか選択したら、再びボタンを押して、設定が終了。なお設定前には、エコセンサーと同様、環境登録をしておく必要がある。

 実際にエコあかリズムを使ってみたが、面白いほど忠実に、そしてドラマチックに光色、明るさが変化する。ここで早朝から就寝時まで、エコあかリズムの1日の変化を、写真を中心に紹介しよう。なお、就寝前の光色は八重桜、就寝中は常夜灯点灯を選択している。


【起床30分前】
 設定した起床時間の30分前に、ほんのりと暖色で点灯する。その後、光色が急速に寒色に変化しながら、次第に明るくなっていく。

【起床20分前〜起床時刻】
光はますます明るく、寒色に変化する。そして起床時刻には最大の明るさで点灯し、起床を促す。

【起床30分前】
起床30分前から点灯がスタートする
【起床20分前〜起床時刻】

【昼間から夕食時刻前】
 起床時刻を過ぎた瞬間から、寒色の光のままですかさずエコセンサーとエコ調光がはたらく。日中は自動で外光を検知しながら、夕食時刻の30分前まで明るさをほぼ一定に保ち続ける。夕食の時刻が近づいてくると、光色は徐々に中間色へと変化が始まる。

【夕食時刻〜就寝前】
 夕食時刻には光はゆっくりと暖色に変わっていく。就寝時刻の1時間半前にはさくら色に変化し始める。

【就寝時刻〜就寝時刻の1時間後】
 就寝時刻には、明るさを抑えた八重桜になり、安眠をサポートする光となる。そして、就寝時刻の1時間後に八重桜の明かりがゆっくりと消え、常夜灯に切り替わる。

【昼間から夕食時刻前】
昼間はエコセンサーとエコ調光が働いて自動で省エネモードになる
【夕食時刻〜就寝前1時間】
【就寝時刻〜就寝時刻の1時間後】
自動で常夜灯に切り替わった

 エコあかリズムは、起床、夕食、就寝の時間が毎日規則正しく決まっている人には特に便利な機能だろう。外出のために消灯し、帰宅後に再度エコあかリズムで点灯しても、パターンに沿った明かりが楽しめる。また、平日用、休日用と使い分けられるように、2種類のパターンが設定できるのも親切だ。

 なお、エコあかリズムのパターンはもう1つあるが、時刻は固定されており変更できない。起床時間は午前4時半、就寝時間は午後9時ととにかく早いので、よほどの朝型の人でなければ使う機会はないだろう。

「おやすみリズム」の様子。30分または1時間かけて八重桜の明かりが自動で徐々に明るさを落としていく。自動調光が終了した後、常夜灯か消灯かが選択できる

 「そんなに毎日キチッとした時間に過ごせないよ!」という方のために、就寝時だけに特化した「おやすみリズム」機能もある。八重桜の明かりを使った安眠サポートモードだ。

 「おやすみリズム」ボタンを押すと、明るさを抑えた八重桜色で点灯し、30分、または60分かけて自動的に徐々に明かりが暗くなっていき、消灯、または常夜灯を点灯してくれる。八重桜の優しい明かりのまま就寝できる。エコあかリズムよりも、こちらの方が気軽に使えるかもしれない。

 最後になってしまったが、実は本製品、演色性も良い。特にソメイヨシノ色は素晴らしく、食べ物が鮮やかにおいしそうに映すのはもちろん、淡いピンク色で食卓を華やかに演出してくれる。リビングダイニングやキッチンの全体照明にも大変適しているだろう。

寒色は全体的に青色が強調されるが、まずまずだった 中間色は全体的な色合いのバランスが良い 暖色は少々色がにごった印象になる
八重桜は全体的に濃いピンク色になり、食事のシーンには向いていない ソメイヨシノは色味が良く、華やかな印象も演出できる

新しい光源だからこそ生まれた新しい価値。省エネ性はもちろん、快適性を重視する方に

 今までにない“さくら色のLEDシーリングライト”ということで、本当に使えるのかと疑問を持っている方もいるかもしれないが、DL-C504Vはさくら色だけでなく、シーリングライトとしての基本的な実力をしっかり備えている。毎日使える便利機能に、省エネの支援機能も充実。蛍光灯から取り替えれば、確実に節電できる。

 さくら色に関しては、確かな効果を実感した。ソメイヨシノは演色性が高く、清々しくもやさしい気分を演出してくれるので、くつろぎや団欒を演出するリビングルームのあかりにふさわしい。常にこの色を選びたくなってしまった。昼間の補助光としても違和感がなかった。また、八重桜の濃い紅色は、仕事の後の大きな気分転換にもピッタリ。こちらも仕事終わりのリラックスした時間に毎回使うのがお約束になっった。

 6万円を越える価格は高価だが、単に明るく照らし、調光・調色するだけのシーリングライトとは違い、LEDだからこそできる光の表現、機能が集約されている。新しい光源で新たなメリットを生み出そうとする、新たな挑戦への意欲が感じられるLEDシーリングライトだ。リビングルームや寝室のシーリングライトの購入を考えている方や、省エネ性を優先したい方はもちろんだが、自宅でしっかり癒されたい、ぐっすり眠りたいと少しでも願う方は、ぜひとも検討して欲しい。






2012年3月29日 00:00