家電製品ミニレビュー

無印良品「急速充電ハンディクリーナー SC-MJ1」

~ティッシュを挟んで手入れを楽にするハンディクリーナー
by 片岡 義明
無印良品「急速充電ハンディクリーナー SC-MJ1」

 筆者がメインに使う掃除機は紙パック式だが、これは単純にメンテナンスが楽だからという理由による。一方で、サブ用のコードレスハンディクリーナーは、紙パック不要の小型モデルを使っているが、ダストカップの容量が少ないため、すぐ満杯になり、ゴミ捨ての頻度が多くなる。特に、メッシュフィルターにこびりついた埃を取り除くのはとても面倒だ。



メーカー無印良品
製品名急速充電ハンディクリーナー SC-MJ1
購入場所無印良品オンラインストア
販売価格7,900円

 そこで今回は、メッシュフィルターにこびりついた埃を取り除く手間を最小限に抑えたハンディクリーナーを取り上げたい。無印良品の「急速充電ハンディクリーナー SC-MJ1」は、ティッシュペーパーをダストカップに取り付けることで、メッシュフィルターに付着するゴミの量を少なくできるハンディクリーナーだ。

パッケージパワーブラシを付けない状態のクリーナー本体
本体のすき間ノズルパワーブラシを装着

 SC-MJ1のOEM元は三洋電機コンシューマエレクトロニクス。本体サイズは198×123×479mm(幅×奥行き×高さ)で、質量は1.3kg。本体カラーも無印良品らしくシンプルな白色で、清潔感あふれるデザインで好感が持てる。

 ブラシには、モーターで回転しながら吸引する「パワーブラシ」と、狭い場所を掃除できる「すき間ノズル」が付属する。パワーブラシのネックの部分は自在に傾けられるようになっている。プラグを差し込んだまま運転することはできないが、未使用時には、本体を立てたまま充電できる。

正面左側面排気口は右側面に搭載
背面右側面の充電用コネクタにACアダプターのコードを接続

  バッテリーはニッカド電池で、充電時間は約1時間、連続使用時間は約10分。集じん容積は約0.17L。吸引仕事率は、目安として15W相当としている。

なお、クリーナーの使用直後は内蔵電池が発熱しているため、充電できない。使用後は、室温25度の場合、約30分放置するように説明書には記載されている。

スイッチと充電ランプACアダプターコンパクトなので家具の陰に立てておいても気にならない
パワフルな回転ブラシを搭載

 前述したように、SC-MJ1はダストカップのにティッシュペーパーをセットすることでメンテナンスの手間を省くことができる。ティッシュの取り付け方は、ダストカップからメッシュフィルターを取り出し、フィルターをティッシュペーパーで包む。ティッシュペーパーは市販されている2枚1組のものを使用する。ウェットタイプ濡れたティッシュペーパーは使えない。ティッシュペーパーで包んだメッシュフィルターをダストカップに取り付ければ準備完了だ。

ダストカップは簡単に取り外せるダストカップを外した状態
ダストカップに装着されているメッシュフィルターメッシュフィルターの取り外しメッシュフィルターをティッシュで包む
ティッシュに包んだ状態ティッシュに包んだメッシュフィルターをダストカップに装着

 実際に掃除してみると、使い勝手の良さに満足した。フローリングはもちろん、回転ブラシのおかげでカーペットの毛に絡みついたゴミもけっこうパワフルに取ってくれる。もちろんAC電源式の掃除機に比べればパワーは劣るが、2台目として使うには十分だ。ブラシの付いていない小型ハンディクリーナーなどと比べると、カーペットやマットの上での吸引力はしっかりしている。小型なので取り回しがよく、布団のダニ取りなどにも使えると思う。

カーペットで威力を発揮する回転ブラシ

  ただしティッシュペーパーは、紙パックほどの使いやすさは得られなかった。紙パックのように袋状にゴミを覆うものではないため、捨てるときには埃やゴミが散るし、ダストボックス内にゴミが少し残る。とはいえ、これはあくまでも紙パックと比べた場合の話。フィルターの細かい目の部分にゴミが詰まることはないので、メンテナンスは一般的なハンディクリーナーよりも明らかに楽だ。吸引力の衰えもあまり感じさせない点もいい。これならメンテナンスの手間を減らし、ランニングコストも抑えられるため、一石二鳥だ。

 筆者の場合、ハンディクリーナーは内蔵電池に寿命が訪れると買い換えたくなるのが常だが、この製品はメンテナンスが楽ということもあり、末永く使ってみたくなった。ちなみに交換用のニッカド電池は3,150円で、交換は自分で行える。カーペットや絨毯を敷いているので、ブラシの付いたヘッドのハンディクリーナーが欲しい、という人にはおすすめだ。






2011年8月24日 00:00