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家電製品ミニレビュー

RITEX「人感センサー内蔵LED電球 S-LED40N」

〜トイレや廊下に便利、人感センサー内蔵のLED電球
by 伊達 浩二

節電グッズとして有効なセンサーライト

RITEX「S-LED40N」

 いよいよ15%節電が要請されている7月まで、あと半月となった。

 家庭でできる節電手段はいろいろあるが、必要のない照明器具を消灯するのは、節電の基本の1つだ。

 しかし、廊下やトイレなどを通るたびに、スイッチを点けたり消したりするのは面倒に感じる。特に、就寝中にトイレに起きたときなどは、つい消し忘れてしまうことがある。

 こういう時に便利なのがセンサーライトだ。これまでにも、いろいろな種類のセンサーライトを紹介して来たが、いずれも、その場所に人が居れば明かりが灯り、居なくなれば明かりが消える。壁面のスイッチを押す必要がないので、これに慣れてしまうと、スイッチの場所さえ意識しなくなってしまう。

 今回は、いま使っている電球と交換するだけで、センサーライトにできるRITEXの「S-LED40N」を紹介しよう。この製品はLED電球と人感センサーを一体化した製品で、器具と電球が別々になっているものに比べて、コンパクトなのが特徴だ。LED電球ということで、さらに節電効果も期待できる。

 今回は昼光色タイプだが、電球色タイプの「S-LED40L」も用意されている。


メーカー ムサシ
製品名 RITEX S-LED40N
希望小売価格 4,980円
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 2,980円

 

ダウンライトなどに向いた製品仕様

 到着したパッケージは、ごく小さいもので、白熱電球などのパッケージと変わらない。電球本体も白熱電球とあまり変わらない。ただ、電球の一番上のところにセンサー部分があって、ちょっと飛び出している。

 最近のLED電球には珍しく、本体の半分以上がヒートシンクになっている。この電球の用途として、一般的な器具よりも天井に埋め込まれたダウンライトなどが想定されているので、放熱には気を遣っているのだろう。また、そういう器具であれば光は下方向にだけ向けば良く、左右への広がりは重要ではないので、カバー部分を大きく取る必要がない。

パッケージは「センサー付」「自動点灯」などの文字が躍る パッケージの上の部分は透明になっておりセンサーが強調されている 点灯した状態。電球の先端方面を中心に照らしているのがわかる
左から電球型蛍光灯「三菱オスラム EFA15EL/12-SP」、本製品、100W型白熱電球 点灯した状態のアップ。センサー部分だけ光が遮られている 真下から見た状態
重さは実測で158g

 口金はE26型。電球の最大径は60mm、全長は120mmなので、最大径は白熱電球並みだが、全長が1cmぐらい長い感じだ。重さは実測で158gだった。

 消費電力は6.0W。寿命は4万時間とされているが、「本製品はセンサー部を含む電機器具ですので、4万時間の寿命を保証するものではありません」という注意が書かれている。つまり、4万時間保証されるのは、LED電球の部分だけで、全体ではないということらしい。

 なお、明るさについては、メーカーでは白熱電球40W相当としている。全光束は280lmなので、業界団体の「日本電球工業会(JELMA)」に準じると、白熱電球と比較した明るさは30W形相当(325lm)よりちょっと下ということになる。

 こう見てくると、この製品が、トイレや廊下など、狭い場所のスポット照明に向けて設計されたものであることが分かる。たとえば、6畳間の灯りをこれ1つでまかなうという用途には向いていない。また、一般的な器具よりも、ダウンライトなどの天井に設置される器具が想定されている印象が強い。センサーの方向が、電球の先端に固定されており、変更ができないからだ。真下に近い位置に人が通る/居ることが前提となっているのだ。

 なお、電球全体をカバーするような器具では、この製品は使用できない。当然、密閉型の器具にも使えない。また、調光機能付きやリモコン付の器具にも対応しない。まぁ、当然と言えば当然なので、支障はないだろう。

電球交換だけなので簡単で便利

 実際に、いろいろな場所で使ってみた。廊下、トイレ、洗面台、4畳半の和室などだ。

 印象的なのは設置が簡単なことだ。ダウンライトであっても、ほかの照明器具であっても、電球を交換するだけで、調整も必要ないので、設置の手間がかからない。

 電球と組み合わせて使うタイプのセンサーライト器具は、本体が大きく重いので、ダウンライトなどに、そのまま設置できないことが多かった。器具の根本の部分が太く、ダウンライトの穴に入らないのだ。その場合は、E26口金の延長用チューブなどを使って、なんとか設置していた。しかし、この製品の場合は、ダウンライト器具にそのまま入る。根本が細いので器具を選ばないのだ。

 ただ、操作できる部分がないので、いくつか操作でとまどうところがある。それも含めて、ダウンライトに設置したときの例で説明しよう。

 まず、器具に電球を設置して壁のスイッチをオンにする。すると、人がいる、いないに関わらず、電球がしばらく点灯しっぱなしになるので、ちょっとアレっと思う。これはウォームアップモードと言って、約40秒ぐらいかかる。

 また、ダウンライト器具に設置すると、センサーの部分だけが天井面からはみ出して見える。つまり、センサー部分は器具からはみ出すように設計されているのだ。ほとんどの場合は問題ないと思うが、クローゼットなどの扉が側にある場合は注意が必要だ。

ダウンライト器具に取り付けた状態。センサー部分がはみ出る 点灯すると、器具から出ている分、少し周囲に光りが漏れる。センサー部分が暗いのは気にならない 同じ器具に発熱電球を取り付けた状態
2畳の洗面所での使用例。これぐらいが広さが上限

 センサーの感度は良く、人だけでなく、猫が通ってもちゃんと点灯する。電球自体は、すごく明るいというものではないが、LED電球なので、すぐにフルに近い明るさになるため、暗いと感じることはない。また、点灯時間は2分に固定されている。廊下だと、ちょっと長い気がするが、トイレなどの用途を考えればこんなものだろう。また、壁面のスイッチを短い間隔で2回オン/オフすると、連続点灯になる。

 しかし、センサーの感知範囲はちょっと狭い。我が家の廊下は天井が2mなのだが、そこに設置すると、前後2mぐらいの範囲しか反応しない。パッケージに書かれた注意では、2mの場合、半径2.5mとされているが、だいたいそんなものらしい。トイレだと、これぐらいの感知範囲で充分なのだが、廊下だと、もう1mほど手前で反応してほしくなる。

 長いコードの先に器具がある、吊り下げ式のペンダント型照明器具でも使ってみた。無事に動作するのだが、器具の位置が低いため、本当に器具の下に入らないとセンサーが反応しない。ダイニングテーブルの上に、低めに設置すると、イスに座ったときにやっと反応するという感じだ。

 ペンダント型と組み合わせて使う場合は、ダイニングなどの用途よりも、階段の吹き抜け部分などの照明などに使うべきだろう。ただし、そういう用途に使うときは、器具の位置が人が通る経路の真上に近いことを確認した方が良い。先ほど述べた、センサー感知範囲の問題があるからだ。

ペンダント型器具に取り付けた状態 上方向へ光が回らないので、カバーの上部がちょっと暗い

廊下やトイレなどにお勧め

 価格は少し高めだと思うが、センサーライト用の器具もそれなりにするので、今回購入した価格であれば納得できる。また、センサーライト器具と電球の組み合わせよりも、ずっと軽いので口金の部分に負担がかからないのは利点だ。

 廊下やトイレ、特にダウンライト器具については、積極的にお勧めできる製品だ。設置の手間がかからないし、調整の手間もいらない。もうちょっとセンサーの感知範囲が広ければと思うが、今でも充分に実用的だ。予算さえあれば、我が家の廊下のダウンライトは、すべてこの製品に置き換えてしまいたいぐらいだ。






2011年6月16日 00:00