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家電製品ミニレビュー

サンジェルマン「GENTOS EX-700RC」

〜リモコン付、エネループ対応の暖色LEDランタン
by 片岡 義明

サンジェルマン「GENTOS EX-700RC」
 毎年、夏のアウトドアシーズンになると、新しいキャンプ用具が欲しくなる。中でも今もっとも物欲を刺激されるのが「LEDランタン」だ。ランタンといえば、昔はガソリンやガスカートリッジを使った燃焼式のものが主流だったが、最近はそれらを使わずに済む電池式が注目されている。とくにLEDを使用したものが登場してからは省電力性が進み、人気がさらに高まりを見せている。

 今回はそんなLEDランタンの中から、サンジェルマンの最新モデル「GENTOS(ジェントス) EX-700RC」を紹介しよう。

メーカー サンジェルマン
製品名 GENTOS EX-700RC
購入店舗 Amazon.co.jp
購入価格 3,872円


 本製品を紹介する前に、LEDランタンという製品ジャンルを簡単に紹介しておきたい。LEDランタンの第一のメリットは、燃焼式のランタンに比べて発熱が少なく、安全性も高いので、テントやタープの中でも使える手軽さが挙げられる。さらに、着火の手間がかからず、スイッチ1つですぐに明るくなるのも魅力だ。以前は、明るさの面では燃焼式に比べて不利なものが多く、燃焼式のサブとして使う人も多かったが、最近は明るいものも増えてきている。

最新モデルの「EX-700RC」(右)と、筆者が従来から使っている「EX-777XP」(左)。デザイン自体はほとんど変わらない
 筆者も最近はLEDランタンをメインに使っている。現在使っているのはGENTOSの「EX-777XP」というモデルで、暖色のLEDランタンの定番的存在だ。LEDランタンは白色系タイプが多いが、暖色系のほうが燃焼式ランタンからリプレース(交換)するのに違和感がない。光束は280lmで、大型の燃焼式ランタンに比べると暗くなってしまうが、筆者の場合はそれほどランタンに光量を求めるタチではないため、これをメインに使っても不満は感じなかった。

 また、本体が逆さに吊せる点も気に入っている。底面にフックが収納されており、これを引き起こせばテントの天井の輪などに引っかけられる。さらにいえば、防滴構造というのも安心感が強い。

底面の電池カバーにはビルトインフックを搭載。引っ掛けて下げることもできる。これは最新モデル・従来モデルともに共通の仕様 EX-700RCの発光部

キーチェーン付きのリモコンで操作できる点が最大の特徴
 今回紹介する「EX-700RC」は、このRX-777XPの後継として発売された最新モデル。電源は単一乾電池3本、光束280ルーメンで防滴構造というスペックは変わらないが、いくつかの変更点がある。もっとも大きく違うのは、リモコンで遠隔操作できるようになった点だ。

 リモコンが付いたランタンというのは珍しく、最初はその必要性に疑問を感じた。が、使ってみると意外と便利。たとえば、テント内に本機を吊しておいて、暗い中で外から入るような場合、リモコンがないと奥まで入ってスイッチを点けなければならないが、リモコンがあれば入口付近で点灯させてから入れる。リモコンは電波式ではなく赤外線式なので、本体との間に壁などの遮蔽物があると点灯できないが、薄い布程度であれば受光は十分に可能だ。

 実際にテントの中に本体を入れて外側からリモコンを操作してみたところ、問題なく点灯できた(ただし厚みのある布などで遮ると反応しないこともあった)。リモコン自体にも5mmの白色LEDが付いており、暗い中でも見失う恐れがない。キーライトとしても使えるし、本体の電池を交換する際にも重宝するだろう。

使用電池は単一形が3本。今回から、ニッケル水素電池「エネループ」が正式に使えるようになった(写真はアルカリ電池)
 もう1つの大きな違いは、三洋電機のニッケル水素電池「eneloop(エネループ)」に正式に対応した点だ。従来モデルの「EX-777XP」ではニッケル水素充電池で容量ギリギリまで使うと過放電を起こす恐れがあったが、「EX-700RC」では過放電防止機能が搭載されて、二次電池が使えるようになった。正直に言うと、リモコンよりもこちらの方が購入の決め手となった。

 メーカーとして対応を謳っているのはエネループのみで、ほかのニッケル水素充電池は使用しないよう、説明書では記されている。しかし、ヘビーユーザーとしてはコスト的に助かるので、これは大いに歓迎したい。なお、連続点灯時間は、明るさ最大で72時間と、従来モデルと変わらない。


 このほか、無段階調光に対応した点も新機能となる。従来モデルでは調光が2段階しかなかったが、「EX-700RC」では「スムースディマーコントロール」という無段階の調光機能を搭載。操作はスイッチボタンの長押しで行なうようになっている。

点灯した状態でスイッチを長押しすると、次第に暗くなる。そのまま押し続けて光量が下がりきったところで、SOSパターンの点滅モードに切り替わる。さらにスイッチを押すと消灯する

 発売元のサンジェルマンによると、無段階調光やエネループへの対応は、内部に「DC-DCコンバータ」という回路を搭載したことで実現したとのことだ。ただしこのDC-DCコンバータはシンプルなもので、電池が消耗しても明るさを一定に保つような制御は行なわず、従来モデルと同じように電池が消耗するにつれて次第に暗くなってしまうそうだ。

 実際に野外でEX-700RCと従来モデルを比較してみたが、明るさについては両製品ともあまり変わらないように感じた。細かいことをいえば、写真では違いがよくわからないが、実際には「EX-700RC」のほうがわずかに白みがかっているように見えた。

夜間の屋外で使用したところ。右がEX-700RCで、左が従来モデルの「EX-777XP」。若干ではあるが、EX-700RCの方が白っぽい
グローブを取って逆さに吊した状態

リモコンにも小型の白色LEDを搭載しているのは便利

 なお、本体中央のスイッチを2回押すと点滅モードとなり、SOS信号の発信に使える。スイッチを3回連続で押すとインジケーターの小さなLEDランプが青く点灯し、リモコンの操作が可能となる。この青色LEDは暗闇でも見やすく便利だ。

 使ってみて面倒に感じたのが、前述した長押しによる調光機能だ。思い通りの明るさになかなか合わせづらい。従来モデルは2段階の切り替え式なので、すばやく切り替えられる単純明快さがあった。もちろん、無段階で明るさが調節できること自体は非常にうれしいことだが、ダイヤル式ならばもっと使いやすいのではとも思ってしまった。

 EX-700RCの実売価格は従来モデルよりも1,000円くらい高いが、それだけの価値は十分にある。特に、リモコンは一度使うとやめられなくなるほど便利だ。キャンプシーズンを控えて、新たにLEDランタンの購入を検討している人はチェックしていただきたい。



2010年7月6日 00:00