家電製品ミニレビュー
アイス専用コースで淹れたアイスコーヒーは、カフェに劣らず美味しかった
2016年7月14日 07:30
アイスコーヒーが美味しい季節がやってきた。自宅で淹れるコーヒーの豆もアイス用に切り替え、コーヒーメーカーで通常より濃く淹れてから、氷をグラス満タンまで入れたグラスに注いで飲んでいる。コンビニで買うアイスコーヒーと同じ要領だ。
このときすぐに氷に入れず、冷めてから氷を入れても全然美味しくない。なんというか、コーヒーの香りや風味が落ちて、苦みと酸味ばかりの飲み物になってしまう。やはり淹れたてを間髪入れず冷やすことが、風味豊かなアイスコーヒーを作るコツなのだろう。
しかし、これから毎日アイスコーヒーを飲むことになるのに、毎度”間髪入れず“など、やっていられない。そこで今回、アイスコーヒー専用コース搭載のコーヒーメーカーを使ってみたのでご紹介したい。
メーカー名 | タイガー魔法瓶 |
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製品名 | コーヒーメーカー ACE-S080 |
実売価格 | 9,146円(Amazon価格) |
氷の入ったサーバーに直接落とすから超急冷!!
このコーヒーメーカーは、タイガーの魔法瓶技術を活かした真空ステンレスサーバーを採用している。保温効果が高いため、保温用のヒーターがなくても、温かい状態を長時間キープできるというメリットがある。またヒーターでコーヒーが煮詰まり、風味が落ちることがないというのもいい。
抽出方法は、「マイコン深蒸しドリップ」&「シャワードリップ」を採用している。最初にお湯をコーヒー粉に少し注ぎ、しっかり蒸らしてうま味を引き出してから、まんべんなくお湯を注ぐシャワードリップで落としていく。
そして、このACE-S080の大きな特徴ともいえるのが、「マイルド(ふつう)」と「ストロング(濃い)」のホットコーヒーに加え、アイスコーヒー専用の「アイス」コースを搭載している点。事前にサーバーに氷を入れておくことで、抽出と同時に冷却し、落とし終わったらすぐに、冷え冷えのアイスコーヒーが飲めるというわけだ。
氷の中に直接落とすため、氷が溶けて薄まらないよう濃いめに入れる必要があるが、水タンクの目盛にはもちろんアイスコーヒー用の目盛線もある。水の量は、ホットコーヒーの約半分だ。
マイルド、ストロング、アイスにそれぞれ、どのような抽出の違いがあるのかわからない。ただし抽出時間で見ると、マイルドが約6分半~、ストロングが約9分~とストロングがじっくり抽出しているのに対し、アイスは約6分~。水の量が半分ということを考えると、実質マイルドの2倍弱の時間をかけて落としていることになる。
いつものコーヒー粉でも段違いの美味しさ
さっそくアイスコーヒーを淹れてみた。とりあえず2杯分入れることにして、サーバーに氷を入れる。氷の量の目安は1杯あたり60gなので、2杯分で120gだ。
思ったより時間がかかったが、フタを開けて中を覗くと、ちょっと氷が残るくらい冷え冷えのアイスコーヒーが出来上がっていた。さっそくグラスに注いで飲んだところ……お! 美味しい!! アイスコーヒー独特の風味と香りを残しつつ、苦みと酸味もしっかり感じられる。いつもと同じお手頃価格のコーヒー粉なのに、いつもの味より断然美味しいのだ。
サーバーの保冷効果もバツグン。午後も冷たく美味しく飲めた
今までは淹れてから時間をおくと美味しくなくなる、という先入観から、そのときに飲みたいぶんだけ淹れることが多かったが、今度はちょっと多めに、4杯分淹れてみた。待つこと約11分。冷え冷えのところをまずは1杯飲み、そのままサーバーに入れて、午後もう一杯飲んでみた。さすがは魔法瓶サーバー、コーヒーはまだまだ冷たかったし、風味も大きく落ちることなく十分美味しかった。
今までアイスコーヒーは、外出先にカフェで購入することが多かった。しかし自宅で美味しいアイスコーヒーが淹れられるようになった今は、朝多めに作って、水筒に入れて持ち歩いている。
今回はアイスコーヒー機能ばかり言及したが、自宅ではマイルド、ストロングのホットコーヒーもまんべんなく使っている。いずれも言わずもがな美味しいし、真空ステンレスサーバーの保温効果もばっちりだ。と言いつつも、やはりアイスコーヒーが好きという人にこそ、より魅力が伝わる1台だではないだろうか。